国家元首を拉致したアークエンジェル隊は、事実上の最高司令官の指揮を無視し勝手な戦闘を繰り返し、本国に帰還後は、クーデターを起こして指揮権を奪取、政権をも手にする。
デュランダル議長は政治的野心は持っていたとしても、個人的な野望は持っておらず、本来は政治解決の道を探らなければいけなかったのだが、オーブ側は短絡的に戦端を開いてしまう。
そもそも事の発端は、戦争責任を負わず逃げ回っていたジブリールをかくまい、あらぬ誤解を招いていた。
公正を期すならば、第三国にて第三者の下で裁判を開くべきだった。
結果としてジブリールを逃がし、その流れでレクイエムを使用され、プラントに甚大な被害を与え一般市民に多数の死傷者が出た。
戦争を起こさないための方策として、デュランダル議長により提示されたデスティニープラン、賛否両論有ってしかるべきであり、現にそうなった。
愚かにも武力でもって反対の意思表示をしようとした者がいたが、これを力でねじ伏せる。
デスティニープランは、緩やかに用いれば精度の高い職業適性検査であろうが、強力に推し進めると人生の押しつけであり、強力な運用は強いリーダーシップが前提となるが、これは独裁に結びつきやすい。
ならばこそ政治解決の道を探らねばならなかったのだが、オーブは軍を派遣してこれを阻止。
反対の意思表明をするのはいいが、これを力でねじ伏せる行為は、賛成派の声を封殺する行為でもある。
これはもはやテロである。
プラント側のテロ集団ラクス派と手を組み、政治的には何の落ち度の無かった議長を討ち取ってしまう。
ラクス派による、アークエンジェル隊との共謀により、思い過ごしと思いこみと言いがかりを根拠に、協定違反の核動力搭載MSを戦場に送り込んだこの乱戦は、あまりにも身勝手である。

対外的にはこんなとこだろうな。
それにしても、あらすじとしてこれだけの分量にまとまってしまうとは、何ともはぁ。 

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大島 敬行      ooshima@janis.or.jp
よかったら見てね     「梨の観察記録」
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