今年度のノ-ベル平和賞はAIEAとエルバラダイ事務局長に授与されることが決まった。
 エルバラダイ氏は、イラク戦争開始前にイラクの大量破壊兵器、核兵器の調査を指揮し、それらが存在しないことを主張し続けたにも拘わらず、CIAの誇張情報を真に受けたブッシュ大統領が戦争をおっ始める結果となったが、結局は、大量破壊兵器も核兵器も見つからず、AIEAの正しさが実証された、という歴史に残る実績を挙げた人物である。
 今回の受賞にはこのような業績も評価されたのであろう。
 今や、核兵器はどこでも造れるし、そのための核の闇市場も出来ている。このままでは、核拡散は時間の問題と言っても過言ではないのだ。
 このことは、核兵器がテロの手に渡らない
ことが保証できなくなってきていることを意味するものである。
 それを監視できるのは唯一IAEAかないのである。この度の受賞には、その意味も含まれていると思う。
 IAEA及びエルバラダイ氏には、更なる頑張りを期待したい。
 村上新八