憲法改正の具体的手続きを定める国民投票法案の審議が6日から衆院で始まる。
 与党案と民主党案を比べてみると、与党案は憲法改正を容易にしようとする気持ちが濃厚に表れている。
 与党案は、投票権者は20歳以上に対して、民主党案は18歳以上、過半数の基準は与党が有効投票の1/2に対して民主党は投票総数の1/2、投票方法では、与党が、一括をも考慮にいれる、に対して民主党は個別投票と、温度差がある。
 憲法は国の基本法であるから、その改正は慎重であるべきで、過半数の基準も、より厳しく、有権者数の1/2にすべきであるし、投票方式も、一括では絶対不可、条文別にすべきである。条文別に賛否が異なるのが自然だからである。ただし、投票権者は20歳以上でよいと思う。分からないまま、いい加減に投票する奴を増やすだけだからである。
 自民党は絶対多数を背景に、憲法改正でもごり押しをやろうとしているが、国民はそこまで考えて自民党を大勝させたつもりはなかろう。が、そうなら、「後で気が付くバカの知恵」そのものだ。
 村上新八