SPEED GRAPHER 第二十一話
携帯@です。
スピードグラファー第二十一話『総理の朝食』について雑感など。
某イベントでスピードグラファーの原画集なる同人誌を入手したのですが、それは第十
一話の原画。何でもDVDでは5分程尺が長いそうで。どんな絵が入っているのでしょう
か。
# ひばりたんが雑賀を…のシーンが増量されているだけだったりして。
^L
■全体を通して
本作品、ちょい役、雑魚と思われた人が実は…というパターンが多いですね。前回の署
長の正体もでしたが、まさか内閣総理大臣その人までユーフォリアだったとは驚きです。
それは兎も角今回の見所は泣きながらシャワー浴びるひばりたんです(断言)。ローシ
ョン塗られちゃったりして、ユーフォリアに目覚めてしまい、それで署長を…ということ
なのかと思ってしまったのですが、単純に脚力が強いということかな。
■悪夢
地下鉄の攻防でユーフォリア・落合議員を倒した雑賀は、目が見えなくなる恐怖、そし
て暗闇の中から現れた光=女神様の姿をした神楽を写殺してしまう悪夢を見ていた。気が
付いた雑賀はふらふらと歩き出す。
あれだけの大爆発が起きたのであれば、普通出入り口とかは封鎖されていたりして、雑
賀がすんなり脱出出来ないような気がするのですが、その辺りについては当然の如くス
ルーです。
神楽「私ずっと、死にたかったんです。でも今は、死ぬと判っているのに、生きていたい
んです。雑賀さんがこの気持ちを教えてくれました。生きて、生きて会いたいんで
す。雑賀さんに」
その頃、両国とは別々に囚われの身となった神楽。出してくれるように叫んでも返事は
無く、椅子を叩き付けても窓にはヒビ一つ入らない。
そんな神楽に隣室に捕らわれていた両国が声をかける。両国が拾った西谷教授の手帳に
は、神楽に関する詳細な研究が記されていた。
…詳細な研究結果って、手帳に記せる程度の分量なんだろうか。
自分が何者であるのか判らず、ずっと死にたいと思っていた神楽。だが、今は死ぬのが
判っているのに生きたいと考えていた。そしてその気持ちを神楽に教えたのは雑賀なのだ
った。
雑賀と出会う前から、そう言えば醜い男に口づけする悪夢を見ていましたっけ。
■特等席
署長「どうです素敵でしょう。警部の足は一番良い場所に飾ってあげますよ。そうだ。妻
と娘の隣が良いや」
ひばり「な…てめぇ。自分の家族まで。このゲス野郎」
署長「やだな。最高の愛情表現じゃないですか。永遠に美しいまま、私の側にいられるん
ですよ。永遠に美しいままね」
署長の家に忍び込んだところ囚われの身となってしまったひばりは椅子に固定され、チ
ェーンソーで足を切断されそうになってしまいます。
先週写真が出ていた妻と娘。既に足を切断され死んでいたのか。^^;;;;
そしてセレブとは言えない署長が秘密倶楽部の会員だったのは、公務員は特別だったか
ららしい。きっと、会費も割引されていることでしょう。それにしても署長の叔父さんは
警視総監だったのか。
■事件が多くて忙しいのは困るよね
署長「このローション良いんだ。知ってた警部? アロマの香りがしてリラックス効果が
あるんだった。何より女神様の滴入りだ」
足を切断する前にローションを塗るのを忘れていたと言い、チェーンソーを止めた署長。
ひばりは、秘密倶楽部のリストを入手したと言い、自分が戻らないと警察の上層部やマス
コミにリストが送られてしまうと脅すが、署長は警察庁長官、警視庁長官、そしてマスコ
ミも倶楽部の会員で、総理大臣も会員だと動じない。
署長が言うまでも無く、その辺りはひばりも知ってはいた筈ですが…やはり、溺れる者
は藁をもつかむということで。
ひばりの足のローションを塗りたくる署長。LOVELOTIONと瓶に書いてあるので、そうい
う目的に用いるものみたいです(笑)。天王洲グループの商品には全て、女神様の滴入り
だそうですが、署長が食べていたスナック菓子も天王洲グループの商品。これも滴入りか
(笑)。
ローションを塗りたくった内太股を舐める署長。
嫌がるひばりは太股で署長の頭を締め上げます。
署長「あ…あああ…もっと…」
……変態だ(笑)。
そしてひばりは署長を足で絞め殺してしまいます。…というか骨、折っちゃったみたい
ですけど。凄い力です。実は既にユーフォリアになっていたりして。
何とか固定された椅子から脱出したひばり。
洗面所で吐きそうになったり、泣きながらシャワーで足を洗い流している辺りが何時も
のひばりたんとは違った感じで中々。
台所でガスを充満させたひばりは、外から拳銃を撃ち込み、家をガス爆発で燃やしてし
まうのでした。
……ええと、拳銃弾一発でガス爆発、しかも家中で爆発が起こる程ガス濃度が高まるの
に、どれほどの時間がかかるでしょう。しかも台所で無い部屋に撃ち込んでいたような…。
しかしそれにしても随分と荒っぽい証拠隠滅方法だ。
その頃、雑賀はボブの家にたどり着いて倒れていました。
■秘密倶楽部再会
再開された秘密倶楽部に潜入したひばりは、倶楽部に警察庁長官、次長、公安関係者が
いるのに気づき唖然。そして、辻堂の挨拶に引き続き、美女が料理を運んでくる。
多分、署長の会員証を使って潜入したんでしょうが、会員証は個人を識別することとか
出来ないんですか? 雑賀の時は未だ男性同士でしたが、今回は性別まで違ってるし……。
■食は究極の快楽
翌朝。閉じ込められた部屋から連れ出された神楽。
一方一晩中手帳を見ていたらしい両国は、ついに神楽の命を救う方法を発見。確か脳の
腫瘍ですよね? どんな方法なのだ……。
神楽が連れて行かれた部屋で待っていたのは、何と現職の内閣総理大臣、神谷。
神楽に朝食を食べながら話そうと言う神谷総理。
しかし、その朝食は……。とても栄養はありそうですがグロテスクであまり食欲が湧き
ません。
神谷「どうです。美味しそうでしょう。天下を喰らうとは良く言ったものだ。権力を握る
ということは、即ちあらゆるものを喰らうということです。食こそが権力の象徴で
あり、また、究極の快楽だと言っても過言ではありません」
神楽が恐る恐る口にした緑色のスープ。その中には何と目玉が入っていて、神楽は悲鳴
を上げてしまいます。
神谷「どうしました、女神様。コラーゲンたっぷりだ。美容に良いですよ。フフフフ…」
いや、嘘では無いと思いますけどね…。
神谷「あなたには選択の余地は無い。天王洲グループは既に我々の手中にある。あの倶楽
部も最早国家のものなのです。言うなれば、貴方はこれから国家のために働くこと
になる。私と一緒だ。フフフフ…」
あまりの食事に耐えられず、ここから出すようにいう神楽。
神谷総理は、食事が済んだら秘密倶楽部へとお送りすると言う。
天王洲グループは既に我々の手中にあるというのは、グループ企業の株式を手にしてい
るからということもあるでしょうが、秘密倶楽部をどうやって入手するのかと思ったら、
既に自衛隊が天王洲ビルへと向かっている最中でした。
天王洲ビルに突入した自衛隊員の前には、積み上げられた札束の山が。
一瞬、隊員達がお金を拾い集めるのに夢中になっている隙に殲滅…という罠かと思いま
した。
■総理自らユーフォリア
神谷「早く食べて女神様。食べて食べて」
食事をし続ける神谷総理。その顔はやがて巨大化して行く。
私が戻るのは雑賀の所だけという神楽に、雑賀ならもう死んだという神谷。
早く食べるようにと神楽に言う神谷総理。まるでだだっ子みたいです。
神谷総理、顔だけで無く身体も巨大化。ついには口から何本も触手が。
…実は、内閣総理大臣その人もユーフォリアでしたか(笑)。
水天宮の真の姿に気付かないでいるのかと思っていたら、そもそも自らが化け物だった
とは思いませんでした。
■突入
水天宮「素晴らしい。これ程までに見事なお迎えが来るとは思いませんでした。神谷総理
も中々大胆な所がある。良く訓練された部隊だ。ただ実戦経験が無いのが惜しまれ
るあなた方にもあのジャングルを見せてあげたい」
水天宮の部屋に突入した自衛隊員達を見て拍手する水天宮。
札束には目もくれず、取りあえず仕事はしに来たのね。
余裕の表情の水天宮。指揮官が撃てと言ったところでシーンが終わってますが、この直
後にみんな瞬殺されたんだろうなぁ。
■恋のドクターストップ
ボブの部屋で目を覚ました雑賀。
起き上がろうとする雑賀をボブは止める。
抱きついて「恋のドクターストップ」って……苦笑。
でも、雑賀も満更じゃない表情。
これは……と思ったら、
ボブ「あんた達、どこまで不幸になったら気が済むの」
雑賀「あ」
ボブ「だってそうじゃない。あたしわね、ユー達に幸せになって欲しくて、だからそのた
めには、何でも協力したわ。でもどうだった? これまでユーも、あのガールも」
一応、雑賀だけで無く神楽のことも心配していたのね。
雑賀「俺があの子を殺しちまう夢だ。怖かった。どんなことよりも。俺は神楽の側にいる
間、ずっと怖かったんだ」
ボブ「雑賀…」
雑賀「恋なんてもんじゃねぇ。そんなもんじゃ…。あの子を助けなきゃ、俺が生きていけ
ないんだ! それにこれはもう、俺たちだけの問題じゃない。沢山の人が死んだ!
このままじゃもっと人が死ぬ!」
ため息をつき、雑賀にカメラを渡すボブ。
絶対に生きて帰ると約束してというボブ。本当に、生きて帰れると良いんですけど…。
■饗宴
「大使もな。外国のVIPに会員になって貰えば、根回しも楽になる」
秘密倶楽部では饗宴の真っ最中。食事しているだけかと思ったら、男の膝の上で女性が
腰振っているし、ナニしてるんですか(笑)。
総理は未だかと言っているのは、EDクレジットから見ると福島官房長官と野田元幹事
長のようです。大使もなと言う事は、リカドニア大使も秘密倶楽部会員を餌に籠絡したと
いうことか(爆)。
■西谷教授の末路
口から触手を出して迫る神谷総理。前回、射殺されて引きずられて行った西谷教授。こ
れで退場かと思ったら、神谷総理の口の中に西谷教授の顔が。総理の食事にされてしまっ
ていたのか。これで、神楽は気を失ってしまいます。
その時、部屋の扉が叩かれます。総理の姿を見て一瞬驚いても、そのまま報告を続けた
部下。見た事はあるということですね。
その報告は、天王洲ビルに突入した部隊からの連絡が途絶えたというもの。
関係無いですが、倒れた神楽たんの格好が何とも……。
■水天宮、起つ
水天宮「さて、物語の始まりへ戻りましょうか。神谷さん」
タクシーで神楽の元へと向かう雑賀は渋滞に巻き込まれていた。リカドニア大使館にで
も向かうつもりだったのかな。
その前方上空を通り過ぎる武装ヘリ。雑賀はタクシーを降りて後を追います。
迎えに来たぞ。神楽という水天宮。今更、神楽に用は無さそうな気がするのですが、ひ
ょっとしたら水天宮の細胞の活性化に神楽たんが必要なのかも。
余談。水天宮が操縦していた武装ヘリは二重反転ローターの形状から多分ロシア製カモ
フ Ka-50 ホーカム。自衛隊側はAH-1Sなので、戦場経験豊富な雑賀はヘリを見ただけで水
天宮が乗っていると直感したかもしれません。
物語の始め。秘密倶楽部の始まりも、神谷総理と水天宮が始めたということなのかな。
ミサイルを首相官邸に向けて発射する水天宮。その光景は秘密倶楽部のディスプレイにも
映し出されていた。
それを見て唖然とする一同。辻堂は一人、行くぞと新治達を促す。
最終決戦は官邸で、ということなんでしょうか。
雑賀が駆けて行くと、首相官邸から黒煙が…ということでラスト。
余談ですが、雑賀が見たような構図で首相官邸の正面が見えることはあり得ません。そ
れに官邸なのにどうして警官が誰も立ってないんでしょう?
■次回予告
第二十二話『オカネクダサイ』
「心に潜む、衝撃のあの日。次回、スピードグラファー。『オカネクダサイ』。予言。そ
の名前、水天宮寵児」
一瞬、イの文字が左右逆の某作品を思い出してしまいました。
では、また。
--
携帯@ mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735