連呼は候補者、有権者双方無智の表象
今日で選挙戦は終わる。今日もまた、立候補者や運動員は、は「最後の最後まで頑張っております。よろしくお願いします」と氏名を連呼して走りまわるのであろう。毎度のことだが、このうんざりな連呼選挙も今日で終わりで、ほっとする。
自分の氏名を連呼して、氏名を覚えてもらえば投票してもらえる、ということ自体が、それが本当に有効だとすれば、これほど有権者の政治意識のお粗末さを示すものはない、と言えるのではないか。成熟した民主主義社会なら、政策を選択して投票するはずで、名前は記号に過ぎないものだからである。
ましてや今は小選挙区制の政党選挙である。各政党は一人しか立候補していないのだから、政党をきめれば、名前は自動的に決まるので、それは投票所の記名台の前に張り出してある候補者氏名一覧表をみればよいのだ。個人の氏名連呼なんかは不要なのである。
小泉が郵政民営化法案に反対した自民党立候補者に知名度だけが高い女どもを刺客としてズラリと並べたのも、それに喜んで投票する程度の有権者なんだと、有権者をバカにし切った作戦なのだ。もし、それが成功したとしたら、バカ作戦にまんまと乗ったバカ有権者ばかりだったということになるのだ。
このことは、電話での投票依頼も同じである。電話投票依頼は「貴方は政治意識が低いから、誰でも良いのでしょう。それなら、私に投票してください」と言う意味なのだ。
こんなバカ選挙も、バカな時代も早く終わってもらいたい。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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