SPEED GRAPHER 第十八話
携帯@です。
スピードグラファー第十八話『第三局』について雑感など。
^L
■女神様の滴 好評発売中
女子高生「見た見た。結婚式。まだ高校生でしょ。やばくない? てか、爆発しちゃうし。
あれ、テロ? 何?」
女子高生「捨てられた元彼が、取り返しに来たって噂だよ」
神楽の体液を分析し製造した女神様の滴を配合した化粧品、健康食品は全国のドラッグ
ストアを通じて特に女子高生に人気。超痩せるという噂でしたが、女神様の滴で本当に痩
せるのでしょうか。
# 色々欲望を満たした結果カロリー消費して痩せたのだったりして(違)。
カグラ薬局で売られていたのは、天王洲サプリ\1780他。宣伝に、雑賀が撮影した女神
様の写真を堂々と使っているのには吃驚。秘密倶楽部会員に文句言われないのかな?
そして結婚式の花嫁略奪は、マスコミを統制したところで噂話にはなってしまうらしい。
雑賀が捨てられた元カノということになってしまっていますが。神楽たんの通っていた聖
イグナチヲ学園の生徒であれば、未だ15歳ということも知っているので、噂にはなりそう
ですが。
■豪遊中
新治「見ろよこれ。社長に会長に取締役に相談役。何でもあるぞ。ハハハ…。愛人になり
たい奴は俺の所に来い。まとめて面倒みてやるぜ。ハハハ…」
化粧品などの販売などで大もうけした天王洲グループ。
新治は店を貸切にして女達を侍らせ万札をばらまいて大はしゃぎ。
天王洲グループの企業を幾つか任されているようで、その羽振りの良さやそのような状
況に置かれての彼の行動は判らないでも無いのですが…。
株式会社
天王洲エージェンシー
代表取締役
株式会社
天王洲ミュージックレコーズ
会長
株式会社
まる天フーズ
代表取締役
天王洲銀行株式会社
取締役
天王洲物産
幾ら水天宮の最初からの手下とはいえ、こんなに幾つも会社任せて、やっていけると思
っているんでしょうか、水天宮は。
# 実際、最早天王洲グループの将来には関心が無さそう。
真壁「アアじゃねぇよ。ベリーベリーだろう」
その頃、真壁も外人モデル(EDにそう書いてあったので)を相手に遊んでいる最中。
バスルームに大量にビール瓶が転がっていて、モデルまでそれを自ら浴びていましたが…。
そしてモデル嬢とお楽しみタイム。嬌声を上げるモデルに対して、真壁の反応は……。
すいません、ここは笑う所ですか?
■金の匂い
辻堂「血と汗と涙」
水天宮「それが金の匂いだ。欲望に操られた人間が血眼になって掴んだ金。このビルはそ
んな奴らの魂の墓標となる」
天王洲運輸のトラックが天王洲ビルに続々と運んで来たものは現金の山。
かつてはゴミ処分場で数え、蓄えられていた現金は、今や天王洲ビルで数えられるばか
りかビルの中に積み上げられている始末。そんな現状は、辻堂はあまり嬉しく思っていな
さそう。
お金の匂いについて尋ねる水天宮に、正直なことを答える辻堂。水天宮は、このビルが
墓標になるようなことを言っているのが気になります。余命も少ないみたいなので、金儲
けとかにはもう興味が無くなっているのかなぁ。
女子高生達が化粧品を買い求めているのは、「女神様の滴」の効果で、欲望を抑えられ
なくなっているということらしい。新治達の遊びっぷりがこれまでに比べて狂ったような
のも、彼らも影響を受けているということか。
■北へ
漁師「向こうじゃ、何とか兄妹に見えるだろう」
辻堂は雑賀と神楽の姿を北海道で見かけたと警察からの情報を伝える。
そしてその頃、二人は確かに北海道の北端に。
雑賀は漁師のところでバイトをして、漁船でロシアに密航しようとしていた。
漁師さんの話しぶりからすると、二人は兄妹と誤魔化していたらしい。
夫婦ということにすれば良かったのに。
今回、北での逃避行の果ての神楽たんと雑賀の幸せな一時、という展開を予測していた
のですが、その辺りはあるにはあったんでしょうがスルーされてしまったのが残念。
夜。漁師の舟でロシアへと向かう雑賀達。どうやら漁師さんが昔、密漁していた現場だ
ったようで。そんな時、漁船は海上保安庁でも無い謎の武装船に囲まれ、雑賀達は捕まっ
てしまいます。しかも、雑賀達に銃を向けた覆面の男達は、日本人ではありませんでした。
■治外法権
雑賀「それで大使館を動かしたって訳か。この車内は治外法権。日本の司法は及ばない。
落合氏につながりのある国っていうと」
両国「リカドニア。十年前に独立した国だ」
雑賀「天然資源で一山当てた所か。小国ながら、大国も一目置いている国だな」
両国「少々手荒だったかもしれんが、他に手が無かった。これから、お前達は大使館に保
護されるんだが、その前に寄る所がある」
武装船に連行された雑賀達は今度はゴムボートで陸地へ。
そこで待っていたのは、黒塗りのリムジンと両国だった。
両国は、結婚式の騒動の後で西谷教授を通じて紹介された、与党国会議員の落合衆議院
議員と連絡を取り、全てを話して雑賀達の保護を約束して貰ったと話す。
司法も警察も水天宮の手に落ちているため、雑賀達を保護するために落合議員と関係の
深いリカドニア大使館を動かしたのだという。
ええと、雑賀達を海上で襲撃出来たということは、雑賀達の居場所を落合議員達も知っ
ていたということなんでしょうか。それに幾ら治外法権だといっても、あからさまな武装
船を日本近海にそう易々と展開出来ないでしょうし…。
それに、何の見返りも無しで第三国が協力してくれるもんなんでしょうか。何だか、罠
っぽい匂いがぷんぷんします。そもそも、雑賀にいきなりメス刺した西谷教授の紹介とい
うのが無茶苦茶胡散臭いです。
それと両国先生、雑賀を保護する目的があるのなら、最初に手荒な真似をするのは仕方
無いとして、もう少し早い段階で教えてあげれば良いのに。雑賀が暴れ出して脱出された
ら元も子も成さそうです。
■拳と拳で語り合う
落合「例の秘密倶楽部の存在は、西谷君の話を聞く前から、私も掴んでいた。方々に手を
打って調べていたところだった。水天宮寵児。奴がここまで大きくなったのには、
それなりの訳がある。奴を後押ししてる者がいる」
落合「偽善と言いたいのかね。それでも構わんよ。だが神谷を倒すことは、水天宮の倶楽
部を潰すことにつながる。どうかね。私達で、奴らとこの国の膿を絞り出してやろ
うじゃないか」
大使館に行く前、雑賀達を保護すると約束してくれた東京にある落合議員の個人事務所
を訪れた雑賀達。カードの認証を必要とするエレベーターで事務所を訪れてみると、そこ
には西谷教授も。神楽を見た時の様子が何か企んでいそう。
そしていざ、落合議員とご対面……事務所の中にはリングが設けられ、そこでトレー
ナー相手に落合議員はボクシングの練習中。取りあえず礼を言う雑賀に、落合はボクシン
グに付き合うように言う。落合議員は戦場カメラマンとしての雑賀を知っていた。
落合は、西谷教授の話を聞く前から秘密倶楽部のことを知っており、水天宮寵児の後押
しをしているのが現総理大臣の神谷であることを掴んでいた。二人の関係を暴くことで、
神谷を権力の座から引きずり下ろすことを落合は狙っていた。
前回の次回予告のボクシングシーン、てっきりボクシングジム辺りで厄介になるのかと
思ったら、こういう展開で出て来るとは思わなかったです。
第1話から何度か登場しつつ、官房長官と違って目立った行動をしていなかった神谷総
理(前回、変態プレイをしてましたが)、神泉様とは別に水天宮を後押ししていたという
ことのようで。落合議員、本気で腐敗を正そうとしているのか、それとも権力を手にした
いのか。どちらにしろ、雑賀と神楽を駒としてしか見ていなさそうで嫌ん。
■神楽たんの誘惑
落合議員と「もっと詳しい話」をした後、リカドニア大使館に保護された雑賀と神楽。
世話係により別々の部屋に案内された雑賀達。
雑賀がどう過ごすかなんて見たくない(煙草吸い過ぎ)。もっと神楽たんを…と思った
ら。
神楽「眠れないんです。ここで寝ちゃいけませんか?」
雑賀の部屋を訪れた神楽たんはそう言うと返事も待たずにベッドに仰向けに倒れ込みま
す。神楽たんが折角誘ってくれたのに、ヘタレ雑賀は神楽たんの部屋で寝ると出て行って
しまいます。
神楽「前の方が良かった。雑賀さんと逃げてた時にはずっと一緒だったのに。だったら、
そのままの方が良かった」
良く考えると温泉宿では同じ部屋に宿泊していた位だから別に同じベッドで添い寝して
やれば良かったのではという気もするのですが(神楽たん自身はヤラれちゃっても良いと
いう雰囲気ですが、別に添い寝でも満足しそう)、そうしなかったのは自分を押さえる自
信が無かったのかな。カメラ持たないと不能な筈なんですが、神楽たんだけは例外と。
■白い鷲の会
落合「私の考えに賛同してくれた人々がいる。白い鷲の会。ジャーナリスト、与野党の若
手議員、評論家。様々な分野から神谷の不正を暴くため集まってくれた。彼らの力
で必ずマスコミを動かす。だが、そのためには、君と神楽君の証言が必要だ。国会
の場で全てを語り、君と神楽君の能力を公開して欲しい」
雑賀が落合とした「詳しい話」。交響曲第5番ハ短調をBGMに、落合は自分と同士の
計画を雑賀に語る。ジャーナリスト、若手議員などからなる「白い鷲の会」が水天宮によ
り押さえられたはずのマスコミを動かす。そのために、雑賀と神楽が国会で証言し、能力
を公開することを落合は依頼する。二人を海外に逃がすことを取引条件として…。
落合の考えが上手く行くのか? …という根本的な問題はさておき、更には「白い鷲の
会」とやらが信頼出来るのか? …という問題も横に置くとして、神楽たんの能力って、
そもそも公開出来るようなものじゃないと思うのですが。女神様の接吻でもテレビカメラ
の前でやるんですか?
■西谷教授の思惑
結局、自分の部屋に戻ってきた雑賀は寝てしまった神楽を見下ろします。
…直後、喘いでいる神楽たんを見て、遂にやってしまったか! …と思ったのも一瞬、
実は再び神楽たんは熱を出してしまっただけでした。
西谷「だが、このままでは神楽さんは死んでしまう。そうなってからでは遅いんだ。細胞
が死滅してしまっては」
両国「西谷さん」
西谷「あ」
両国「落合議員に引き合わせてくれことには感謝しています。それが、あなたの売名行為
だと判っていても」
神楽を検査しないとと焦る西谷教授。以前もそんなこと言ってましたっけ。
この人は結局自分の研究だけが大事なのでしょう。そのためなら水天宮の側に裏切った
りしそうで怖いですが。
そしてその思惑は両国先生にもバレバレだったのね。
西谷「君に、話しておかなければならないことがある。とても大切なことだ。君の証言が
必要なんだ。このまま、手をこまねいていたら、君の命はもって数ヶ月。そして、
雑賀君の目も確実に見えなくなる」
あーあ。せっかく両国先生と雑賀が隠していた秘密を西谷先生がばらしてしまいました。
こう言われたら神楽たんはやっぱり証言することを決意せざるを得ないでしょうね。
■次回予告
第十九話 嘘とくちびる
「深く静かに広がる狂気。次回、スピードグラファー『嘘とくちびる』予言、その男は逃
げない」
では、また。
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