この政局をマスコミは「劇場政治」と名づけている。なかなかうまいネ-ミングである。
　「郵政民営化は殺されてもやる」「自民党反対派を自民党から追放し、抹殺することが自民党をぶっ壊すことなのだ」「新しい自民党にして民営化を断行する」と大見得を切って見せ、すべての反対派にその憎しみの強さに応じて「くの一刺客」や「ホリエモン刺客」を振り向けて刺殺させようとする。これはまさに「田舎芝居」の筋書き、演出、だいこん役者の勢ぞろいである.。
　国民は、「マニフェストちらし」などには目もくれないで、この田舎芝居に夢中になってかぶりつきに押し寄せ、マスコミは、これに飛びついて面白おかしくアジ報道をやる。
　まともな国政選挙などとは、とても言えない代物である。
　どうせ、マニフェストなんか見るような国民のレベルではない、面白おかしい筋書きと演出、パフォ−マンス、立ち回り、役者のサプライズで決まりだ、と国民がバカ扱いにされているのだ。選挙民はそんな程度なのだろうか。
　村上新八