限りなく当を得た御意見 Re: 政党はすべてナチスに要素を持つ
"Fumimaro" <nonomura_f@hotmail.co.jp> wrote in message
news:5yTNe.30479$Tf5.2640@newsread1.mlpsca01.us.to.verio.net...
> 太宰 真さんの<de8uuv$86t$1@news-wst.ocn.ad.jp>から
>
> 政党に与えているすべての恩恵を剥奪すること。
> 国会内の会派レベルに政党を格下げすることが必要です。
一見すると、極めて乱暴に見える御意見ですが、わたくしは、乱
暴でもなんでもなく、限りなく当を得た御意見であると考えます。
嘗て、田中角栄氏が存在したころか、その以前からかは定かで
は有りませんが、「自由民主党」の「強さ」そのものが国民の政
治意識を、諦めとも脱力感とも受け取れるような、一種の「腑抜
け」に変えていた時期があったと言われている。社会党や共産
党、公明党も然り、がどんな事を叫ぼうと、糠に釘。ただ外野で
ピーチクパーチク独り言を囀っているだけ、そんな時代であった
という。この時期の、積極的な自民党支持派ではない国民の大
多数は、
「政策内容」などはさておき、とにかく「政権交代」
しか、悪政からの脱出方法はなし、
とまで考えていたようだ。しかし、残念ながら、この時でさえ、
「政党」の存在自体を疑う者は国民の中に誰一人として存在し
なかった、と言っても言い過ぎではないであろう。恐らく、「自由
民主党」は「政党」としても、それほど奇妙な「政党」ではないと
いう意識が有ったのであろう。
ところが、自由民主党自体が内部崩壊し、他方では、思ってもい
なかった「公明党」などというような宗教団体が「与党」にまで伸し
上るに及び、また、「政党」が明からさまに伝家の宝刀=党議
拘束を外に対して知らしめる形で抜かざるを得ない段になって、
国民は、もしかしたら、そもそも、「政党」とはそれほど無警戒で
拱手していてよいものなのか、とする疑念を抱くようになった。
わたくしは、この現在の国民の認識は重要だと考える。嘗て、日
本国民は自国の<政治過程>に於ける「政党」の存在について
メリット・デメリットを含め、納得行くまで考えた時期が有ったであ
ろうか?実際は<政治過程>の中枢に存するものであるにもかか
わらず。
結論を急ごう。日本国の統治組織や政治機構、選挙に始まる民
主主義をベーシスとする政治過程は実はみな、この日本国憲法
の下に有るのは言うまでも無い。議会制民主主義も然りでありま
す。しかし、その仕組みが国民により妥当な結果をもたらすため
には「政党」の存在を前提とはしない、という発想が基に有っての
話ではなかったのか?にもかかわらず、国情の違う他国に例を見
る程度で安易に「政党」の存在を自由に認めてしまったのでは憲
法が意図する<政治過程>を微妙に狂わせてしまうことになる、
と予想するのはそれほど難しい事ではなかった筈。日本国憲法
下における政治制度は微妙に連携している。途中に思いもよらぬ
「政党」などという「異物」が混入することで、万全とはいえない日
本国憲法下での<政治過程>が一層正確には機能しなくなって
しまっている、とわたくしは考えている。政治献金問題なんかも皆
そうだ。金が、国民に有益に流れたためしなど一度も無い。
日本国憲法は極めて繊細である。この「繊細」さは、
「純粋」さをも同時に含んでいる。このような憲法の
性格に関する良し悪しの議論は十分有って然るべ
きであろうが、「不純なもの=政党」の存在を安易
に認めることは、この「純粋」な憲法下での政治に
は馴染まず、有りうべき<政治過程>を狂わすもの
である。
以上の考えから、論者の意見を全面的に支持する。
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太宰 真@URAWA
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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