今日に5日に参院の特別委員会採決、土日をおいて8日に本会議採決と郵政民営化法案もいよいよ大詰めにきた。それとともに、賛成、反対両派の態度不表明議員に対する説得工作は熾烈を極めている。
 テレビ朝日の報道番組が入手した、政府側の説得工作資料と称するものをみると、それは破廉恥極まるものであった。
 議員名を記した一覧表で、議員ごとに対応の方針と工作のキイワ−ド、賛否予測が記入されている。反対がはっきりしている議員には「工作対象外」と明記されている。賛否不明議員には、それぞれ個別に、説得工作要領として「役職を約束」「大臣ポストでつる」「立候補予定の息子を自民党公認にする」から、なんと「カネでつる」まであり、「完」とか「有力」とか付記されているのだ。「完」は説得工作成功の意味であろう。
 これを見せられた参院自民党の片山幹事長は「怪文書だ。見たことはない」と一蹴したが、自民党ならやりかねないと思う。
 大体、参院否決なら衆院解散などの威嚇で法案を通そうとするやり方自体が非民主的であるに加えて、こんなに破廉恥な手で説得工作をするのは、選挙での買収犯罪行為そのものである。日本の恥である。
 これでも、小泉氏は強行突破をはかろうとするのか。
 村上新八