テロ犯と誤認射殺は回避できなかったのか
21日発生したロンドン市内のテロに際して全く関係のないブラジル人が警戒中の私服警官によって射殺された。勤め先に出勤するために、警察がマ−クしていた自宅を出ちところから尾行し、バスを降りて地下鉄駅に向かう途中で、警官の呼び止めに応じず、改札を飛び越えて電車に駆け込み、それを追ってきた3人の警官に組み伏せられ、警官の一人が頭部を銃撃、殺害したというのだ。
組み伏せたなら、逮捕できたはず、射殺してしまえば、捜査の糸口もなくしてしまうのに何故、ということが記事を読んだときの第一印象であった。
しかし、警官は、「自爆テロ容疑者は『シュ−ト・ツウ・デス』で頭部を銃撃して即射殺すべし」と命じられていたのだそうだ。爆弾のスイッチに手を掛ける暇を与えないためであろう。これも分からないではない。
しかし、自宅から尾行していたのだから、何故もっと早くに、「不信尋問」と爆発物所持をチェックするための「身体検査」が出来なかったのだろうか、との疑問や、地下鉄駅で呼びとめたとき本当に改札を飛び越して逃げるようなことをしたのか、という疑いが残る。
とにかく、早く真相を究明して、移民系ロンドン市民を安心させて欲しいものである。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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