昨日、いやもう一昨日か、7/23夕に関東で地震が有りました。都心部でも震度5
弱と言ってましたな。

私は、日本橋の某 M百貨店に居たのですが、実は自分では気付かず周りの人が騒
いでたんで、地震が有ったらしいと思っただけ。何と鈍感な。
丁度一階の売場を歩いていた所、前方に見えていたエレベータの照明や表示が
「ドン」と云う音と共に消えました。同時に前方の人々の悲鳴。最初は停電か
と思ったのですが、売場の照明は何ともないのでエレベータの電源が過負荷か
何かで落ちたんだろう位に思ってました。
数秒後、周りが何となくザワザワしてて「未だ揺れてる」なんて声も聞こえて
来まして、初めて地震だと気付きました。立ち止まってみると、揺れてる様な
気がしない事もない... 「遠く (関西とか新潟とか) で大きな地震が有ったん
だろう」てな気楽な気持ちで外に出て、丁度来たバスに乗って T百貨店に行き
ました。バスは何事も無かった様に動いていました。
事態の大きさに気付いたのは日本橋駅から地下鉄に乗ろうとした時。止まって
るんですねえ。駅員は「震度5 強」だかで線路を点検するから当分動かないと。
取敢えず三越前迄歩いても事態は好転せず、神田迄。やっぱり駄目で、結局 5km
程の道のりを歩いて帰る羽目になりました。
気付かない程の *小さい* 地震で大げさだなあと思いつつ、結構疲れました。

朝日新聞の一面では、鉄道が止まった事とかエレベータが止まったとかを挙げ
て、「都市機能のもろさに警鐘」等と書いてましたが、どうもしっくり来ませ
ん。
今回の混乱は、地震への備えが無い or 足りないから起きたんじゃなくて、下
手に備えをした為の物だったのだと考えています。20年かそこら前だったら、
地震位で一々鉄道のレール全点検だのエレベータの電源遮断だのしなかったん
じゃないか? 本当にレールが狂ったりエレベータが危険なレベルの地震が来れ
ば現在の方が安全だった訳ですから、多少高コストとは言え「都市機能のもろ
さ」と非難する程の事じゃないんじゃないか、と思います。
まあ、丁度必要十分なレベルの安全策なら今回の混乱も無かったんでしょうが、
一般的には止めるのが安全側なんで、一応は適切な処置だったのではないでしょ
うか。
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                                椎野正元 (しいの まさよし)