6者協議継続のための最低条件
1年以上開けなかった6者協議が開催されるが、北朝鮮はこれを核開発のための時間稼ぎに利用できるくらいにしか思っていない。6者協議にだらだら時間を掛けているうちに、核爆弾を溜め込み、なし崩しに核保有国となって、米国と対等の立場を築き、金正日体制の保証やエネルギ−支援を勝ち取ろうとしているのだ。
韓国は、今までの6者協議が進まないことの反省から、今回は期間を延ばしても、北朝鮮が本国との協議の時間を取って、きちんとした結果とそれを締めくくる「共同宣言」を出すやり方に変えることを提案している。それも良いが問題は中身である。
6者協を継続するか、中止して別の選択肢に方向転換するかを決めるための、今回の協議成果の最低条件を決めるべきではないか。それは四つある。
1AIEAの査察を受け入れさせる
核開発の凍結を要求し、使用済み核燃料棒8000本の監視、原子炉建設のストップ、プルトニュ−ム抽出の凍結を保証すめためのAIEA査察の前面受け入れに同意すること。
2強制収容所の査察と監視の同意
これは赤十字やアムネスティにやらせてもよい。金正日は「圧政の拠点」呼ばわりやめて欲しいと言っているのだから、それを裏付けるためには必要な措置である。
3今後の北朝鮮民主化スキ−ムの作成、提出を要求する
これも「圧政の拠点」の汚名を潅ぐために必要な措置である。
4日本との拉致問題の真摯かつ継続的な協議の保証
これは日朝二国間の問題だから、6者協議にはなじまないが、せめてこのくらいの取り決め合意はできるはずである。
これができなければ、6者協議は中止して別の選択肢に進むべきである。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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