SPEED GRAPHER　第十四話

携帯＠です。

種シリーズで主人公に「絶対守るから」と言われたキャラで死なないキャラは居ないよう
な気がするので、「私も赤なのよ」なルナマリア死亡フラグ確定か？
……と思う今日この頃。

SPEED GRAPHER　第十四話『人妻神楽』について雑感など

■全体を通して

　まず最初に……テロの馬鹿ぁ。当初予定よりも10分遅れでした。涙を飲んだ人は多かっ
たと思われますが、その録画出来ていなかったと思われるシーンが一番肝心のシーンだっ
たと思われるのが何とも嫌です。

　少女を無理矢理結婚…という展開ではお馴染みの教会花嫁奪回話。
　爆発が起きた時の戸越氏の反応とか、教会の尖塔での決闘とか、貴方の心を盗んでいっ
たあの名作か頭に浮かぶのですが、残念なことにあの作品を録画したテープがどこか行っ
てしまったので、どの程度意識しているのかは判りません。

　そんなことよりも今回のキモは、いざ逃げようという時の、神楽たんの大胆行動。目の
保養…いや、神楽たんの決意を現す名シーンでした。

　本作は公式サイトに載っている企画意図では確か「大人の童話」とか書いてあった気が
するのですが、本気でオヤジと少女の本気恋愛という話だったりしたら嫌ん…と思う今日
この頃。いや、或る意味本作の対象視聴者層が良く判った気がします。

■車泥棒な雑賀

　入れ墨を実体化するユーフォリア、百合ヶ丘をひばりとの連携で倒した雑賀。
　ひばりは先程出て来た永山付属病院に入院、雑賀は車に乗り込んで…あれ？　先週乗っ
て来た車は破壊された筈…。
　その車の中で、水天宮の結婚式の招待状を見つけた雑賀。おぃおぃその車、百合ヶ丘の
車かよ！　鍵は一体どうしたんでしょう？　地面にでも、転がっていたのかまさか付けっ
ぱなし？

　東京。街をよろめきながら歩く雑賀は、路地裏にある玩具屋の中へ。
　そこで馴染みの店主に雑賀はある急ぎの用を頼む。玩具屋で何を？　…と思ったら、玩
具屋の品揃えの中にヒント、ありましたね。でも、普通の玩具屋で用意出来るような代物
じゃないよね。

■電気教信徒

神田「電気だ。電気こそがこの世の森羅万象を司り、人間の脳すら支配している。私は神
　　　の力を得たのだ」

　工事中であるらしい教会で神父を問いつめている修道士。教会の建て直しのために信者
から寄せられたお布施がいつの間にか使い込まれていたのだ。預金通帳に当初あった金額
は1,502,764,254……ええと、15億円？　それが０になるのですから、簡単に使うことの
出来る金額ではありません。
　電気だ。そう言う神父の身体からは放電が。神となった私にここは見窄らし過ぎるとい
う神父が十字架に触れると、教会に落雷が。哀れ修道士は感電死してしまうのだった。ロ
ウソクが倒れ炎上する教会。だが、神父は私には新しい城が用意されていると笑う。

　…ということで、新たなユーフォリアの登場です。設定がこの人だけ色がついてません。
今度は電気使い。どのような過程を経て、電気の真理に到達したのでしょうか。それは兎
も角、15億円は秘密倶楽部に全て注ぎ込んだんでしょうか。

■カメラ越しにしか恋の出来ない男

　カメラの準備のため、住処のあるビルに戻った雑賀。待ち伏せされているとか、全く考
えはしないのかな。ビルにいた何だか元気そうなボブは、それでも雑賀が生きていたのを
見て嬉しそう。抱きつこうとして近寄るボブの顔にスポーツ新聞を叩き付ける雑賀。

TOZAIスポーツ
天王洲　神楽令嬢ご結婚!!
グループ新会長　水天宮寵児氏と！
株式市場はご祝儀相場！
ばくだいな遺産は誰の物?!

新妻が高校生?!

　…こんな見出しがついています。

雑賀「ああ。あの子には俺が、いや、俺にはあの子が必要なんだ。ずっとそうだったんだ。
　　　あの時、ファインダーの中で見た時から。なのに俺は、ずっと気付かなかった」

　神楽を取り戻しに行くため、ボブに手を貸してくれるよう依頼する雑賀。
　雑賀は、神楽がでは無く、自分が神楽を必要としていることを告白。

　……………このロリコンが！

ボブ「男と女の間にしていけないことなんて無い。けど、あのコップの言う通り、いい大
　　　人が世間知らずのガールをくどくのは…あんまり、芸があるとは言えないわね。い
　　　ずれ、あのガールもサナギから脱皮して、自分の世界を飛び回るようになる。人を
　　　ラブする本当の意味を知って、パートナーを探す。ガールの周りには、いきの良い
　　　ガイズが集まって来る。けど雑賀。その時にはユーは、只のおっさんよ」

　だからその前にモノにしてしまえば良いのでは？
　いや、それがいかんとボブは言っている訳ですが。

雑賀「なのに最後まで、最後まで巫山戯た連中の玩具で居るなんて、あんまりじゃねぇ
　　　か」

　余命半年とあれば、雑賀の考えもやむを得ないのかも。

■閣議決定

　東西通信社。水天宮の写真が堂々と掲載されている新聞を広げていた戸越に雑賀からの
電話が入る。それは、水天宮の結婚式に関するタレコミで後で判りますが、式で事件が起
きるというもの。

　国会議事堂。記者から立て続けに閣議決定されている規制緩和についてコメントを求め
られている神谷総理。薬事法改正と言い、どんな規制緩和をしているのだろうと思います
が、どうも本作の傾向からして、自分達の快楽のための規制緩和という気がしてなりませ
ん。
　閣議は官邸でやるものとばかり思ってましたが、国会開会中は議事堂の中でやるんです
な。知らなかった…。

　で、その閣議での話題は水天宮の挙式について。
　天王洲の挙式には、閣僚は皆秘書を派遣。水天宮はやはりどこか怪しげな人物と思われ
ており、彼の真の姿を知らないのでは、そんなものかもしれません。

　さて、その閣議で総理からの最初の提案。

総理「あの倶楽部を近々、国家運営にしようと思っている」
官房長官「極秘機関に運営を任せ、必要資金を国費で賄うのです」
大臣「成る程。ということは」
総理「我々議員は、特別会員として会費を無料にする」

　そんなことを閣議で大まじめに議論しているなんて（笑）。
　秘密倶楽部の会費を捻出するのに苦労していた大臣達。
　もちろん、反対などあろうはずがありません。

■実は神楽様フェチだった菊川

菊川「婚姻届。財産関係の名義の変更書類。全て揃いました」
水天宮「祝いの席には地味な服だな」
菊川「喪中でもありますので」

　結婚式場である教会。秘密研究施設から、神楽の体内物質の培養に成功したとの報告を
受けた水天宮は、次の段階に移ることを命じる。
　ウェディングドレス姿の神楽。トランス状態にあるため目は虚ろな神楽に、兄妹であり
親子、そして夫婦となると呼びかける。親子って、水天宮の左手が神楽の父親だからとい
うことかな。兄妹という意味は、ユーフォリア関係者ってこと？　この腐った世界を生ま
れ変わらせるというのは、やはり人類皆ユーフォリア計画？

　祝電を持って入って来たのは、神泉の秘書であった菊川。政治家は全て代理人名義でそ
の用心深さを鼻で笑う水天宮。それでも、世間の注目を浴びるだけの人数は挙式に集まっ
た模様。
　菊川の服は地味…というか、喪服ですね。でも、水天宮にあっさり仕えることにしたの
ね。身代わり早っ…と思ったら……。

菊川「神楽様…」

　水天宮が出て行った後、神楽と二人きりになると菊川は神楽にキスを。
　この女秘書さん、こういう趣味だったのか！
　きっと、神泉様ともそういう関係だったに違いない。

　その頃、病院で目を覚ましたひばり。
　雑賀から連絡を受け、部下の椎名も駆けつけていた。
　ひばりは、神楽の結婚式のニュースをテレビで観て、そこに雑賀が現れると確信。東京
へと戻ろうとする。

■花嫁強奪

　壮大な教会に感動している様子の神田神父。
　新治と真壁も式場に来ていたが、辻堂はその頃、雑賀と百合ヶ丘が戦った場所にたどり
着いていた。

　沢山の紳士淑女が詰め込まれた巨大な式場。

水天宮「さぁ、私の妻となる女神よ。その姿を現したまえ」

　水天宮の呼びかけに応え、ゴンドラで降りてくる神楽。
　とても、教会でやる式とは思えない派手さ（笑）。
　偉い手回しの良さですが、そうか、神泉との式のために用意していたのね。

　教会の外に到着したひばり達は戸越と再会。
　戸越は、式で事件が起こるとタレコミを受けたのだと言う。

　その頃、辻堂は百合ヶ丘の皮膚の切れ端を手にして衝撃を受けていた。

雑賀「誓う必要は無い！」
水天宮「！」
雑賀「神楽の母を殺し、天王洲グループを乗っ取り、そして神楽までも手に入れるつもり
　　　か」

　愛の誓いを誓わせられそうになる神楽。その時、誓う必要が無いと現れたのは百合ヶ丘
（声は雑賀ですが）。

　声から、それが雑賀だと見抜いた水天宮。続いて、百合ヶ丘が既に死んでいるとの連絡
を辻堂から受けた新治達も現れ銃を取り出そうとする。

戸越「何だ！　今の音は！　何かが爆発したぞ！　大変だ！　おい、直ぐスタジオへつな
　　　げ！　急げ！」

　雑賀のカメラにより教会で爆発が発生。

　その音を聞いての戸越の反応に爆笑。棒読み口調で、何てわざとらしい台詞。
　戸越さん、貴方は銭形警部ですか？

　戸越を誰？　と思いつつも、走り出していく報道陣。

雑賀「今日は仮面をつけちゃいないが、どいつもこいつも倶楽部で見た顔だぜ。なら、俺
　　　がカメラのシャッターを切ったらどうなるか、知ってるだろう？」

　百合ヶ丘のマスクをむしり取った雑賀。あの玩具屋でどうしてそんなものが！
　身体中にカメラをくくりつけていた雑賀。
　客は秘密倶楽部の会員達なので、雑賀の姿を見て引いていく。

　血の能力により攻撃しようとする水天宮。
　雑賀は客に伏せるように叫び、教会の壁を爆破。
　銃を出そうとした新治達は、後ろから報道陣が次々とシャッターを切り、カメラを向け
ているのに気付く。

雑賀「さぁ、見せてみろ。これだけいるマスコミの前で。お前、ここにいる連中もみんな
　　　お終いだ！」

　流石の水天宮もこれでは手出しが出来ません。
　女性の招待客が未だスターで居たいと走り出したのを切っ掛けに、招待客は我も我もと
教会から逃げ出してしまいます。報道陣もその混乱に巻き込まれ、ひばりも戸越も雑賀に
近寄ることすら出来ません。

　無人となった教会で、血とカメラによる死闘を繰り広げる雑賀と水天宮。
　その戦いの中、神楽を最終的に手に入れたのは雑賀でした。
　雑賀は天井を爆破してゴンドラを上昇させて脱出。

神父「何たることだ。私の教会で最初の挙式が女神様の不貞とは…」

　神田神父は、水天宮に雑賀達に天罰を下すという。

■これで人妻神楽様

　記者達に囲まれる水天宮は、神楽が安全な場所に避難させたとその場を取り繕うが、心
の中では雑賀の抹殺を誓っていた。

　その頃、区役所では菊川が婚姻届を提出。これで人妻神楽様って、彼女的には人妻だと
宜しくないのでは……？

■プロの使うカメラ

神楽「そうだ！　私、結婚させられそうになって。雑賀さんが、奪いに来てくれた」
雑賀「逃げよう」
神楽「はい」

　教会の尖塔を取り巻く階段で神楽に呼びかける雑賀。
　意外とあっさりトランス状態は解けたらしい神楽は、雑賀と逃げることにあっさり同意。

神父「あなた達は神の裁きを受けるのです。さぁ、自らの罪を懺悔なさい」

　その時、神田神父が現れ。放電だけじゃなくて、身体まで金属質に変化して何かケーブ
ルまで伸びてますよ？
　神父は落雷を発生させて哀れ二人は感電死…程は威力は無かったようで。

神父「どうです。これで貴方自慢のカメラも使えないでしょう。電気こそが宇宙の真理。
電気こそが神。その真実の前に貴方もひれ伏しなさい」

　成る程。それが狙いでしたか。でも、確か……

雑賀「プロが使うカメラってのは電子制御なんて無い。完全機械式だ。ショートなんてし
　　　ねぇ」

雑賀「俺の真実はこのフィルムに映る光と、闇だ！」

　ああ、やっぱりそういうオチでしたか（笑）。あっさり、雑賀は神父の攻撃を避けつつ
接近、神父を写殺します。

　ところでカメラは詳しくないので適当書きますが、雑賀の普段使っているカメラは自動
焦点だったような。あれってどう見ても完全機械式では無いですよね……？　捨てたカメ
ラって、実は全部神父の攻撃で壊れていて、機械式のカメラを持っていたということなの
では？

■ボブは一体何者？

　神父を倒した直後、ヘリで迎えに来たのは何とボブ。
　ただのマッサージ屋だと思っていたら、どこからそのヘリを……。

　行こうとする雑賀。このまま逃走…と思ったら、神楽たんは予想外の行動を。

神楽「えい」

　何と、神楽たんはウェディングドレスを脱ぎ捨ててしまいます。
　予言の少女は振り向かないというのは、このシーンのことを指していたのか。

　当然、神楽たんは下着姿。普段はしないようなロングブラとかがグー。

■また同じ場所に

神父「ゆ、許しません。神は決してあなた達を。う〜」

　実は未だ死んでいなかった神田神父は、最後の攻撃をヘリの雑賀達に。
　神楽は、海へと落ちてしまいます。
　後を追い、縄ばしごから海面に飛び降りる雑賀は途中で神楽を抱き止めます。

　神父はというと、最後の攻撃の後で燃え尽きてしまいました。いつもながら呆気ない。

　海から顔を出した神楽と雑賀。水に濡れた神楽たんはとんでも無い姿になってそうです
が。落ちた場所は、第三話で二人が秘密倶楽部から脱出した時にたどり着いた海面。

神楽「はい。また、ここへ戻って来ちゃったんですね」
雑賀「だが、あの時とは違う。これからは一緒だ」
神楽「はい」

　カリ城どころか本格的にオヤジと少女の恋愛かよ！
　嫌〜嫌すぎる〜〜。

■次回予告

「水際は、人魚の誘惑。次回、スピードグラファー『濡れ女地獄』予言。所により、雨」

　何だか、エロい小説又は映画のタイトルみたいだ（笑）。
　では、また。

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