G8サミットに出席するブッシュ大統領が、環境問題に関して「人間の営みが環境悪化に影響を与えていることは私も認識している」と地球温暖化とそれによる異常気象問題に関して世界の見解に歩み寄りを示しているという。
 遅すぎである。アメリカが京都議定書を拒否した理由は、二酸化炭素が地球温暖化の要因であるとの科学的がないこと、規制はアメリカの産業停滞を招くこと、第三に中国、インドが除外されていることの3点であった。
 二酸化炭素を吸収する地球上の森林が激減し、激増する排出量と吸収量のバランスが崩れ、地球温暖化が進んでいることは周知の事実であったのだ。
 二酸化炭素排出量のトップと第二位であるアメリカと中国抜きでは、地球温暖化を食い止める効果は大きく相殺されてしまうのだ。
 当面の経済成長よりも地球環境の悪化食い止めが人類にとっては優先課題のはずである。米国の自覚は遅きに失したが、その償いのためにも、米国がリ−ダ−シップを取って、中国、インドを巻き込んで二酸化炭素排出規制に他国の倍以上の努力と知恵と効果を出すことを望みたい。
 村上新八