2回村田の被弾以降8回までノーヒットピッチング。球数も含めて今季
最高のピッチングを見せた安藤だったが、最終回の追加点で気が緩ん
だかプロ入り初完投を目前にしながら明らかな投げ急ぎ、結局あと2人の
ところで久保田の救援を仰いでしまった。実に勿体なかったが、本人の
言葉通りフォーム改造が功を奏した結果となった。

これで貯金は今季最多の14。また2位につけた5.5差は、中日が阪神
につけた5差を抜いてリーグ最多を記録した。
一時期のロッテや現在のソフトバンクのように、連勝街道を突っ走っての
貯金ではなく、交流戦でのソフトバンク3連敗以降7カード連続勝ち越し、
8カード連続負け越しなしで、着実に2勝1敗のペースで貯金を積み重ね
ている。
大型連勝で派手な勝ち方をしている間は確かに「強い」と呼ばれるが、
2勝1敗のペースを着実に続ける戦いこそがある意味「真の強さ」と言え
るのではないか。阪神は間違いなく「真の強さ」を身につけつつある。

来節からの、眼下の敵かついずれも負け越しているヤクルト−中日−
ヤクルトとの8連戦は前半戦の大きなヤマ場となるが、直接対決だけに
結果次第ではペナントレースを決する今季最大のヤマ場となる可能性も
出てきた。五分で凌げれば文句なくOKだが、球宴ファン投票で史上最多
ポジションを獲得することが決定的だけに、花を添える戦いぶりを期待
したい。

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Takachan
takatsuka@k3.dion.ne.jp