Re: 禍なるかな、法律家よ!
In article <42BBC673.6579A545@nr.titech.ac.jp> kmatsu@nr.titech.ac.jp writes:
>フレッド・ローデル
>清水英夫、西迪雄翻訳
(中略)
> 法律用語は、法の強大なまやかしを二重に防御する働きをしている。すなわち
>一方では、法的論理が穴だらけで実際には一個の広い空洞だということを非法律
>家に発見されないようにしている。
こりゃまた、偏見に満ちた主張ですな。
私としては、
長沼伸一郎「物理数学の直観的方法」通商産業研究社
初版ISBN4-924460-40-0 第二版ISBN4-924460-89-3
p.63(両版とも同一ページ)の以下の記述の方が納得できる。
どうも思うのだが,現代数学の勉強というのは,法律の勉強にかなり近
いところがあるらしい。
(中略)
そしてこの両者に共通する特徴が一つあり,それはその内容が極度にわ
かりずらい,頭の痛くなるような言葉で記述されているという点である。
法律の言葉というのは,ほんの簡単なことを言うのにも,難解この上ない
表現を用いる。しかしこれは別に法律家の権威主義のためではない。法律
というのは,あいまいな言葉で書いておくと,そのすきを狙った「合法的
犯罪」が跋扈することになってしまう。そのためわかり易さは二の次にし
ても,そういうすきを見せないよう極度に厳密な表現をとらざるを得ない
のである。
数学の場合も似たようなもので,
(以下略)
ちなみに、この文章はε-δ論法について述べたものです。
戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
toda@lbm.go.jp
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