中日に二枚看板を温存され、今日負ければ昨日勝った意味が薄れる
と言えるほど重要な首位攻防戦第二幕。まるで昨日のビデオを見て
いるかのように序盤2点を先制されながら鳥谷の一発で反撃ののろ
しを上げ、9回には両チーム本塁クロスプレーでともにアウトになるなど
5時間にもわたる総力戦は、鳥谷のあまりにも劇的なサヨナラ弾で中日を
撃破、まさに「鳥」肌モノを堪能した試合となった。

序盤ピリッとしない立ち上がりの安藤だったが、昨日の井川同様我慢の
ピッチングで傷口を最小限にとどめた事が味方の反撃を呼んだ。先発
陣が試合を作ることができれば、中継陣は抜群の安定感を誇るだけに
阪神の強さが際立つ結果となる。ただ投球数が多く早い回に降板する
傾向は相変わらずで、当然その分中継陣にかかる負担は大きくなる。
今日は打順のからみもあったが、井川、安藤(当然福原も)あたりには
少なくとも7回あたりまでのピッチングが要求されるだろう。

川上−岩瀬を投入しながらまさかの敗戦、しかもいずれも逆転されての
連敗となれば、さすがの中日といえどもカード前にそれとなく漂っていたで
あろう余裕などは木っ端微塵に吹き飛んだことだろう。
これで貯金11に2位に4ゲーム差といずれも今季最多となった。明日の
山本昌で勝とうものなら、中日ファンはもちろん阪神ファンにとっても正直
「まさか」の3タテとなる。この勢いで明日の試合をモノにすれば、中日に
与えるダメージは果てしなく大きくなる。

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Takachan
takatsuka@k3.dion.ne.jp