SPEED GRAPHER 第十一話

携帯＠です。

SPEED GRAPHER　第十一話『ハハキトクスグカエレ』について雑感など。

■全体を通して

　何だか全編、あっちでもこっちでも発情期だったように見えます。

　神楽たんは神泉様の、雑賀はひばりの元へと戻って全ては元通り…という訳にはもちろ
んならず、水天宮が怪しげな動きを見せています。
　盤石に見えた神泉の力も水天宮一人に頼むところが大きく、しかもその水天宮に惚れた
弱みがあっては、グループの崩壊も間近なのではという気がして仕方が無いのですが、大
丈夫なんでしょうか。

　そして第四の刺客が登場。公式サイトによれば女性の肌フェチらしいっすよ？　色々と
良い眺めを見せて貰いたいところです。

■ハハキトク

ひばり「あなたの家出に、お母様との確執があるというのは聞いているわ。でも、たった
　　　一人の肉親じゃない。お母様がいなければ、あなた、この世に生まれて無いのよ。
　　　余計なお世話かもしれないけど、親の死に目に会えなければ、あなた、一生後悔す
　　　ることになる。それにあなたが戻らないと、雑賀さんが誘拐罪で逮捕される可能性
　　　が出て来るわ」

　雑賀と待ち合わせた小屋に隠れていた神楽。そこに車で現れた銀座ひばり。
　銃を持つひばりを警戒する神楽は、ドアノブをしっかり握り侵入させまいとするが、ひ
ばりは警察の身分証を見せる。ひばりたん、神楽たん相手に銃の音させちゃ駄目でしょう。

　ひばりは強引に小屋の中に入ると携帯で神泉が突然倒れて重体というテレビニュースを
見せ、更に神楽が戻らないと雑賀が誘拐罪で逮捕される可能性があると言うのでした。
　扉が開いた時に倒れた神楽たんの姿が何とも良い絵です。
　ひばりが携帯で見せたテレビ画像。ええと、江古田署長を使ったやらせビデオみたいで
す（笑）。

NEWS24 
天王洲グループ代表取締役
天王洲神泉氏
重体!!か…

　…って画面に出ていたテロップ、スポーツ新聞ですか（笑）。

■長野県には例の条例は無かったと思う

ひばり「あなた…雑賀、さんとは、その、どういう関係なのかしら？」
神楽「どういう？」
ひばり「ほら、条例とかあるじゃない。一応聞いておかないと」
神楽「条例、ですか？」
ひばり「あなた未成年でしょう。その、なっちゃいけない関係があるの」
神楽「え…。私達、そんなことしてません。…でも、心は繋がった気がするんです」

　ひばりと車で東京に戻る神楽。ひばりは、神楽と雑賀の関係について訪ねる。
　わざと、「雑賀…さん」と言って自分と雑賀の関係を隠しているひばりたんが何とも。
素直に、雑賀がひばりの男だと言った方が、神楽たんは素直に納得するし、ひばりたんか
ら雑賀を奪おうとはせずに自ら身を引くと思うのですが、もちろん神楽たんのことを知ら
ないひばりたんは、そんなことは考えもしません。

　条例があるのでと、神楽と雑賀がどこまで行ったのかを確認しようとするひばりたん。
身体では繋がって無くても心は繋がったと言われれば、身体で繋がっていても心で繋がっ
ていないらしいことを気にしていたひばりたんはそりゃ逆上しますわな。突然、アクセル
踏んで暴走を始めます…。

　…と、ひばりたんの反応は非常に分かり易いのに、この後の展開を見る限り、神楽たん
はひばりたんと雑賀の関係があると思いもしなかったらしい。^^;;;;

　ああ、それと長野県では確かひばりたんの口にした条例は未だ無かったと思います。東
京は最近出来たのかな？

■泥棒猫呼ばわりされる神楽

　天王洲の屋敷に戻って来た神楽。だが倒れたはずの神泉は健康そのもの。
　私、あなたより長生きするからって、親とは思えない発言しますね。神泉様。

　背後に現れた水天宮。母に、彼の危険性について話そうとする神楽ですが、神泉様は神
楽たんを平手打ち。
　男をたらし込んで逃げようなんてって自分も昔は男と逃げようとしていた癖に（推定）。
　神楽は病気なのできちんとした施設での治療が必要という水天宮。
　神泉様は神楽たんと水天宮がくっつくことを恐れているはずなのに、何故か水天宮のこ
の手の提案は素直に聞くのが前から不思議です。

ひばり「馴れ馴れしいんだよ！　この泥棒猫！」
神楽「泥棒…猫？」
（中略）
神楽「酷い。あなた、私を騙したんですか！」
ひばり「こんなぬるい手にひっかかるのはね、ションベン臭いガキだけよ」

　部屋から逃げ出した神楽たんは玄関先で倒れてしまいます。この倒れた時の神楽たんの
倒れ方の絵が又何とも……。
　新治達が追いかけてきているのを見て、車の側にいたひばりの腕にしがみつく神楽。し
かし、ひばりは神楽たんを平手打ちして泥棒猫呼ばわり。

　ひばりたん、死刑確定（冗）。

　ひばりは後ろ手に拳銃を持ち、裏切りっこ無しと雑賀を約束通り貰い受けることを要求。
神泉は良い度胸ねとやや呆れつつもそれを認める。あのビデオ、露骨に偽物っぽかったけ
ど、本当に偽物でしたか。
　帰り道のひばりたんは本当に機嫌が良さそうです。

　雑賀がひばりの男だと言われ衝撃を受けた神楽たんは、新治達に連れられて行ってしま
います。後処理を水天宮に任せた神泉様。水天宮の口元は笑ってますよ。大丈夫なんだろ
うか。

■神楽の体液を

葛西「良かった、未だ初潮は迎えていない。抑制ホルモン投入、急げ！　遂に、神楽様の
　　　体液が…。グフフ…」

　第八話で登場した船の中の怪しい実験施設に運び込まれた神楽たん。研究者達に囲まれ
床に開けられた穴の中に横たえられた神楽たんは、眠らされて身体は怪しい液体に浸され
ています。
　幸いにも（？）神楽たんは未だ初潮を迎えていないそうですが…。採取する体液ってど
この体液なんですか（笑）？

　その頃、ひばりたんは雑賀が怪我して気を失っているというのに、服を脱ぐのももどか
しく雑賀に襲いかかっていました（爆）。雑賀のびくんびくんという動きが何とも嫌すぎ
です。

■経済界の三冠馬

　夜。豪邸の中で女性の嬌声が響く。
　新治達が運んで来たトランクの中には札束が詰まっていて、老人達はそれを掴んでばら
まくと、疲れ切った様子で倒れていた下着姿の女性達は歓声を上げる。
　万馬券が出ましたねと水天宮が言っていたり、老人の一人が鞭を持っていたりしたとこ
ろからすると、あの女性達が「馬」で競馬やっていたということなんでしょうか。^^;;;;

　女性達を馬として遊んだ後は、それぞれ女性達が「ご奉仕」。しかし、そんなサービス
ですら満足しないって、そんな彼らが満足する遊びというものを是非絵で見せて欲しいん
ですが（笑）。

老人「それはそれ、私達がお前のような若造の見え透いた接待を受けてやっているのも仕
　　　事の内」
水天宮「弁えております」

　接待を受けておいて「受けてやっている」とは、随分とお偉いことだな。

老人「天王洲神泉。あのじゃじゃ馬に我々が乗ろうと言うのだからな。上手く手綱は引け
　　　よ」
老人「神泉の後ろには、あの千里泰三が後見人面してふんぞり返っているからな」
老人「あの爺、酒も女もやらん。面白みの無い男だ」
老人「そういう男が財界の巨星などと言われておるんだから、儂の業界もなんと健康的な
　　　ことよ」

　どうやら神泉様のことを快く思っていない者も多そうで。彼らの基準からすれば若い女
性が偉そうにしているのであればそれも当然ですが、その神泉様にクリーンな人物である
後見人がいるというのが滅茶苦茶意外です。あの妾となった男だけじゃ無かったのか。

水天宮「政官財に君臨する皆様のお力を得て、我が天王洲グループは文字通り経済界の三
　　　　冠馬となりましょう。天王洲神泉に代わりまして、お礼申し上げます」

　こんな台詞まで競馬に引っかけている水天宮、ナイスです。

老人　「天王洲神泉。わしゃ前からあの尻が好きでなぁ」
水天宮「叩いてやって下さい。神泉も喜びましょう」

　そんなこと勝手に言って良いんですか、水天宮。

辻堂「老人臭、腐りかけの臭い。だが臭いってぇのは、そこに意味があれば耐えられる」

　老人達の醜態に、流石の新治もあきれ顔。
　しかし、辻堂は目的のためであればどんな臭いにも耐えてみせる覚悟の様子。
　水天宮、金の匂いには辻堂よりも鼻が利くらしい。

■水の中を蠢く者

　どこかの湖で釣りをする男。黒服のボディーガードがついている所をみると要人のよう
ですが、この時点では誰だか判りません。後のシーンでこの冴えない（失礼）おっさんこ
そが、天王洲神泉の後見人である千里泰三だと判ります。
　そんな彼が釣り糸を垂れる湖の中を蠢く何か。ジョーズの一シーンみたいな描き方です
が。その何かがボートの上を通過した後で、ボートの上から男の姿は消えていました。新
たなユーフォリアということかなぁ。

■君のためなら死ねる？

神泉「天王洲グループは既に拡張の時期は済んでる。これ以上の拡張は崩壊の始まりとな
　　　るわ。過去に巨大な帝国が領土を広げすぎて、滅んでいったようにね。…次に成す
　　　べきことは何か、まだまだ私とあなたでは、見えるものが違いすぎるわ」

　水天宮運転の車で共に移動中、水天宮を叱責する神泉。
　どうやら、前の接待は神泉の思惑とは異なっていたらしい。
　どうやら神泉様、財界人としては既に守りの態勢に入っているようで。

水天宮「全ては…全ては神泉様の夫に相応しい男となるためにと。私の浅はかな考えで、
　　　したことです」
神泉「水天宮」
水天宮「私の想いは、どうすれば伝わるのでしょう。私の想いは」

　突然、水天宮はハンドルを切り高速から降りた車は砂浜へ。
　「あなたとなら」と言うと、車は海に突っ込みます。
　海の中で止まった車。神泉は水天宮に抱きつきキスします。
　神泉に私の妻にと申し込む水天宮。そしてそのまま二人は海に半分沈んだ車の中で始め
てしまいます。

　………すいません。やはり、ここは笑うべき場面でしょうか？

■水天宮、動く

神泉「アハハハハハ…。水天宮、大仰なことを。でも、あそこまでしてくれると悪い気は
　　　しないわね」

　……当の神泉本人が、水天宮の行動に大笑いしていたようで（笑）。
　でも、水天宮のパフォーマンスだと知りつつも、それに悪い気がしていないのは惚れた
弱みでしょうか。

　社長室に戻った神泉は、菊川から千里泰三の事故死を知らされる。

辻堂「（これか…。水天宮さんの意図が見えてきた。勝負をかけに来ている）」

　テレビで神泉の後ろ盾、千里泰三の死を知った新治達。
　辻堂は、これが水天宮の差し金であると気づき、雑賀を殺すために新たなユーフォリア
に会いに出かけてしまう。

■第四の刺客

　高価そうな腕時計をはめ、女性と待ち合わせをしている百合ヶ丘。
　その夜、その女性は裸でベッドに横たわり…ええと、背中の蜘蛛は何ですか？
　その蜘蛛は百合ヶ丘の所に戻ると…ガウンを脱ぐと、百合ヶ丘の背中にその蜘蛛が…。
　公式サイトをよると、百合ヶ丘の職業はその道では知らぬ者の無いエステティシャンな
のだそうで。…で、女性の肌フェチらしいです（笑）。神楽たんの肌にあんなことやこん
なことをしないだろうな。
　で、背中の蜘蛛はどうやら入れ墨？

■お盛んなひばり

ひばり「何で、あたしじゃ駄目なの。渡さない。あの子にあんたを。あんた、私はあんた
　　　の女よ。はぁ」

　ベッドに横たわる雑賀の上で腰を振りまくるひばり。というか、ここまで露骨な描き方
して良いのか？　テレ朝、大胆だな……。
　床にピザやら生卵やら栄養ドリンクやら…。
　ひばりたんの話からすると、雑賀は「駄目」らしいので、気絶した雑賀の口に突っ込ん
でいたりしないでしょうね（笑）。それにしても、丸一日やりまくりだったんですか？　
ひばりたん。

■足フェチ？

　研究施設の中で眠る神楽。研究員の一人が神楽の足に触れてハァハァしていると、葛西
が現れて叱責。…と思っていたら、葛西氏も時々来てハァハァしているっぽい。嫌ぁぁぁ。
　神楽たん、意識を回復したけれど、目を閉じてみないようにしているのが可哀想。
　葛西と研究員の話で、神泉と水天宮の結婚の話を知る神楽。

　その頃、天王洲邸では、水天宮が用意してウェディングドレスを見て嬉しそうな神泉。
でも、水天宮の口は笑ってますよ？
　何となく、シリーズ中盤にして神泉様が退場しそうな気がしてきました……。

■次回予告

「絶望を感じ取った少女が走る。次回、スピードグラファー『左手に抱かれて眠れ』予言。
終末を司る影が、動き出す」

　神泉様の過去話みたいですね。少女時代の神泉様、結構萌えキャラかも。
　では、また。

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