ラッセルは、哲学上の意見をよく変えたことで有名だったそう
です。

「彼は、幼年時代にもたされた宗教の代用品を求めて哲学に
おもむいた人間であり、このときの、「見かけ上の論理的な
根拠づけが実は無効であること」を見破ることにより一つの
世界観を投げ捨てる傾向は、「絶対的な確実性」を求める
情緒に基づいている。「こっちの学説のほうが当面の困難を
回避出来る」という見通しのもとに、彼はしばらくの間は新しい
世界観に安住する。しかしやがて新しい困難が生じたり、オッ
カムのかみそりが働き出して、彼の世界観は変化していくので
ある。」

というように彼の傾向を見ていた人もいたようです。