SPEED GRAPHER 第十話

携帯＠です。

未視聴アニメが溜まる一方何ですが、取りあえず記事書き優先。

SPEED GRAPHER　第十話「水天宮来る」について雑感など。

■全体を通して

　敵方の事実上のラスボス、水天宮との初対決。流石他のユーフォリア達を束ねるだけあ
りその力は圧倒的。水天宮自身は兵器として扱われた存在だったということなのかな。ユー
フォリアの製造過程、水天宮の目的も何となく判って来たのですが、今後どう話を引っ張っ
ていくのやら。殆どクライマックス前に明かされる情報のような気がするのですが。

　普通に粗暴な刑事をしていたひばりたん、雑賀が女連れと知った瞬間、悪役キャラにチ
ェンジ（笑）。彼女のことを少しは可愛いと思い始めていた私が馬鹿でした。やはり、本
作登場キャラに相応しい狂った女性です。

　神楽たん。雑賀との関係がどんどんと深まっている感じが雑賀と別れる時に見えていて
とっても、とっても嫌です。感動すべきシーンなのは判っているのですが。


■神泉との取引

ひばり「娘さんはあたしが取り返す。その代わり、この子と一緒に逃げている男をあたし
　　　に返して下さい」

　雑賀と神楽が泊まっていた旅館に踏み込んだ新治達だが、二人は既に旅館を去った後だ
った。その頃、水天宮も自ら車を走らせ長野へ。

　その頃、六本木の天王洲ビルに一人乗り込んだひばり。
　警察の身分証をちらつかせて強引にティータイムを楽しむ神泉の前に現れたひばりは、
神泉に自分が神楽が男と二人で逃げていると知っていることを明かし、自分が神楽を取り
戻すので、一緒に逃げている男＝雑賀を自分に帰すようにと取引を持ちかけるのでした。

　神泉様のお屋敷、意外に警備が緩いですね。ひばりたん、止める侍女を拳銃で脅すのか
と思ったら、「女同士にこれは要らないわ」と渡したのが意外。拳銃を渡したことがでは
無く、「女同士に」という言葉を使ったことがですが。拳銃が男と戦うための何かとか思
っていたりして。

　ひばりたんが雑賀と一緒にいるのが神楽だと知ったのは、地道な聞き込みにより神楽た
んの写真にたどり着いたからということらしい。恐らく、制服姿で逃げている時の目撃者
から学園名にたどり着き、学園の生徒の写真から見つけ出したということでしょう。雑賀
は神楽の写真をあの一枚以外は入手していない筈でしょうから。それにしても、椎名君も
知っている位神楽たんは有名だったのか？

　神泉様のティータイム（時間的には朝の筈ですが）。正統派英国風。
　食堂に掲げられている写真は、およそ三年前と推測される神楽たんと神泉様のツーショ
ット写真。虐待する程嫌いであれば、こんな写真は掲げない気がするので意外。
　侍女が下げるフルーツからチェリーを取ったひばりたん。二つある実の一つを口にくわ
え、残った一つを神泉様に投げ返すその動作が何ともエロい感じがします。別に雑賀はチ
ェリーでは無いはずですが（ぉぃ）。それにしても、神泉様と取引する時のひばりたん。
何とも悪党という感じで嫌ん。

■１５２研究所

神楽「地下が、こんなに広いなんて」
雑賀「バイオハザードを防ぐためだ」
神楽「バイオハザード？」
雑賀「最近汚染のことだ。事故が起こった場合、地下に施設を作った方が細菌汚染を防ぎ
　　　やすい」
神楽「このプールみたいな匂い、塩素の匂いなんですね」

　手帳に書かれていた１５２研究所跡地にやって来た雑賀と神楽。
　扉の鍵を超小型カメラで破壊。マダムとの戦いで使った小型カメラとは又別物かな？　
デジカメという感じでも無さそうですが。

　その頃、同じ森の中を「バズーカでも吹き飛ばされない（？）」４ＷＤ車で走っていた
新治達。辻堂は匂いで雑賀達を追跡して来たのだが、研究所の匂いを嫌な匂いだと言う。

　研究所の中に侵入した雑賀達。玄関ホールの天井からつり下がっている螺旋状の飾りは、
この研究所が遺伝子の研究をしていると考えられることから、ＤＮＡの螺旋ってことなの
かな。

　研究所の案内板から地下に広大な施設があることを確認した雑賀達は、二人で手分けし
て神楽は地上階、雑賀は地下を探索することにする。
　一時間後に集合…ということで、お互いに腕を出してペアウオッチ振りを視聴者に見せ
つけているのが嫌ん。

■地下の死骸

雑賀「何だこれは？　実験動物を焼いたのか？　にしても…こんな生き物居るのか？」

　地下の暗闇を懐中電灯で照らしつつ探索を続ける雑賀。暗闇の中に何があるのかは判然
としなかったが、溶接され封鎖されている扉を爆破して中に入ってみると、そこには焼き
払われた実験動物の死骸。ただその動物は、雑賀が知るどの動物とも違っていた。
　関係無いですが雑賀の爆破により神楽たんがロッカーの下敷きになりかけています。

　一方、事務所を探索していた神楽たん。埃が溜まった机につい息を吹きかけてしまい、
咳き込んでいるのが可愛い。
　雑賀の爆破により偶然倒れたロッカーの向こうにあったファイルを手にした神楽。その
中には、神泉と密会していた小田原和樹の略歴が書かれていた。

小田原和樹
（おだわらかずき）
生年月日　？？？？年５月２３日
出身地　富山県
現住所　東京都千代田区

略歴
新東京大学医学部卒業後
米マサチューセッツ？？大学留学
整形外科医療と遺伝子治療を専攻。
同大学の研究員となり、
遺伝子治療において革新的な論文を発表
帰国後、
足利記念病院に研究員として迎えられる。
同年当研究所入所

　遺伝子治療と整形外科を同時に専攻しているという辺り、そんなんありか？　…という
気がしないでもありませんが…。足利記念病院に迎えられているということは、神泉が妾
となった足利グループの系列の研究機関だってということなんでしょうか。

■真の姿を見た者はいない水天宮

真壁「水天宮さんの力って…」
辻堂「さぁ。俺も知らない。見た奴はみんな死んだ。だから知る者はいない」

　雑賀の匂いを追いかけ、研究所に車で突入した新治達。
　早速、建物の中へと突入しようとする新治だが、辻堂は水天宮がこの研究所に向かって
いることに気付く。それを聞いて慌てて突入しようとする新治。
　水天宮に時間を切られていて、それまでに神楽を取り返さないとお仕置きが待っている
という訳でも無さそうなのに、新治だけが慌てている風なのが不思議です。真壁と辻堂は
割と平然としているのに。

　いい加減終わりにするという水天宮。お供するという新治に、水天宮は奴とは差しで勝
負したいと一人でジュラルミンケースを手に建物の中へ。
　ここでも、新治が一人だけ一緒に行くと言ってますが、ひょっとして新治は水天宮の力
を知りたいと思っているのか？

■神楽との約束

神楽「雑賀さん水天宮さんと戦わないで。あの人は、何を考えているか判らない人です」
雑賀「心配するな。話をするだけだ」


　新治達が研究所の前に現れたことを知り、地下へ向かおうとする神楽は地上に帰って来
た雑賀と再会。
　逃げましょうという神楽。しかし、雑賀は水天宮に聞かなきゃならないことがあると言
う。水天宮との戦いを止める神楽だが、雑賀は窓から見える小屋で待っているように言い、
自分が来なかったら両国先生の所に行くように言う。

　メモを渡そうとする雑賀。雑賀を止めようと、彼の手を両手で包む神楽たん。

雑賀「あ…お前の写真を撮るまで、やられねぇよ」

　大体、こういうことを言う奴は大抵死亡するもんですが。
　しかし神楽たんが手を握ったり、雑賀が神楽たんと手を合わせたりするシーンはまんま
好きになったもの同士のそれですな。神楽たんが良いのなら…それで良いの？　十八歳位
歳が離れているのに。

■写真の報酬

水天宮「神楽様の身体は生まれつきだ。突然変異のな」
雑賀「突然変異？」
水天宮「神楽様の持つ体内物質で、お前のウイルスが発祥しただけの話だ」

　水天宮と再び対峙した雑賀は、神楽を返すように言う彼に自分と神楽の身体に何をした
のかを問いつめる。
　水天宮は神楽の身体は突然変異の生まれつきで、神楽の持つ体内物質で雑賀がどこかで
感染したウイルスが発症したのだと教える。

　神楽たん…天然ものだったのか。
　水天宮は天然のキャリアが居る訳など無いと言ってましたが、神楽たんの力で変態超人
となれるのは、ウイルスに感染した者だけということで。薬事法改正問題もやはりこれと
関わっていそうです。

水天宮「それがお前の報酬だ。お前が取った神楽様の写真のな」
雑賀「俺が撮った写真だと？」
水天宮「そう。素晴らしい出来だったよ」

　手にしていたケースを投げる水天宮。中にはお札が大量に詰まっていた。
　てっきり神楽を返す代償なのかと思ったら、写真の報酬というとは思わなかった。そう
言えば、神楽たんの写真を良い写真だと言ってましたっけ。

水天宮「それがお前の力だ。お前に最高のエクスタシーを与える…」
雑賀「違う！」
水天宮「おかしな男だ。何故自分の望んだ快楽を否定する

　雑賀が撮影した神楽の写真の報酬だと言う水天宮は、同時に封筒を投げる。
　中に入っていたのは、雑賀が秘密倶楽部で写殺した者達の写真。
　写真に写っていた写真は、写殺された後の写真ばかり。シャッターを押した瞬間の写真
が写る訳ではないのね。^^;;;;

雑賀「く…。なら、せめてあの子を。あ…。貴様、あの子の病気のことを知って居るんだ
　　　な。あの子の命が後数ヶ月も持たないことを」

　これを聞いて水天宮が何も反応しないのが不思議。
　神楽たんが居ないと色々と問題がある筈なのに。

水天宮「ここまでたどり着いたなら、或る程度は察しているはずだ。事の発端は我々一個
　　　人がどうにか出来る規模の話では無い。私はただ、その技術を使い、この世界を活
　　　性化させているだけだ」

　やはり、事の発端は旧日本軍の細菌戦技術を米国がどうこうとかいうベタなお話かな
ぁ？　それは兎も角、水天宮は変態超人の数を増やして人類の進化を目論んでいたりする
のかな？

水天宮「化け物…そうか、お前は自分が化け物になったと悲嘆してた訳か。意外に凡人の
　　　発想をするじゃないか。秀でた才能がより突出したとは考えられないのか？　お前
　　　もその力を存分に使う場所が欲しいんじゃ無いのか。その為の倶楽部だ。神楽様を
　　　渡せ。お前の命は保証し会員に加えてやる」

　秘密倶楽部の会員になれば、思うさま写殺カメラで殺人をすることが出来るということ
なのかなぁ。

水天宮「お前は戦場カメラマンだったそうだなぁ。なら見てきたはずだ。世界の混乱の根
　　　底に何がある？　思想か？　宗教か？　違うな。貧富の差だ。金だ。大事なのは、
　　　金が流れることだ。その流れの中だけで、人間はまともに生きていける。金こそが
　　　国境を越え、世界を流れる血液だ。巡りが悪ければ、その国は末端から壊死してい
　　　く」

　水天宮の言葉は実はもの凄く正しいと思うのですが、納得は出来ません（笑）。

水天宮「なら、貴様が戦場で撮っていた奴らはどうだ？　大義名分の影には、必ず利害関
　　　係があるものだ。兵士達も結局、金のために戦っていたんじゃないのか？　そして
　　　貴様も金と名誉のために人殺しの瞬間を撮っていたんじゃないのか？」

　雑賀の場合、金も名誉も関係無く、自分的に価値があると感じる写真を撮ることそれ自
体が目的だったような気がしないでも無いですが。報道写真が良いのかと思ったけど、普
通に女の子も撮影出来そうな雰囲気ですし。

■水天宮の真の力

水天宮「ふ…。本音を言うとな。大嫌いなんだよ。お前のように金を生む苦しみも知らず、
　　　愛だの自由だの、青臭いことをほざく奴らが。ここで死んで貰う」

　水天宮の最後通告も拒否した雑賀。水天宮は手袋を外します。
　水天宮も幼少時貧しかったということなんでしょうね。
　札巻き煙草を投げ、燃え上がるお札。
　炎に隠れ水天宮の姿が見えなくなったものの、雑賀は天井から下がる飾りに焦点を合わ
せ爆発を起こす。
　しかし、その程度で水天宮はやられる筈もなかった。
　水天宮の身体に無数の傷が走り、その身体からは血が流れる。
　そしてその血は矢のように雑賀を襲い、傷つける。
　背中から血の翼を生やした水天宮は空中に浮遊。
　雑賀はカメラのファインダーに水天宮を入れるが、血を飛ばしそれがカメラに付着した
ことによりカメラは自爆してしまう。血の矢により動きを封じられた雑賀。

　水天宮の力は自らの血液を操るユーフォリアってことのようです。マダムの話ではそん
な風には見えなかったですけど。

水天宮「私は既に一度死んだ。この全身は、報われぬ戦いで死んでいった仲間達の魂が眠
　　　る場所だ」

　水天宮が第三話で「あの戦場に」と言ってましたが、超人部隊を実践投入して全滅した
とか。

■ひばりとの再会

水天宮「消え去れ。忌まわしき過去よ」

　水天宮の血が人間の形となり、雑賀に斬りつけようとした時、雑賀は隠し持っていた小
型カメラで床を破壊、地下へと逃亡する。
　それを見た水天宮は何故か雑賀をそれ以上追跡することは無かった。
　何だか改造人間みたいです。水天宮。

ひばり「しばらく見ないうちに男前になったじゃない。愚図愚図していると、連中に先を
　　　越されるわよ」

　下水口から研究所の外に出た雑賀は崖を転がり落ち、通りがかった車の上に落ちる。ひ
ばりは朦朧とした意識の雑賀から神楽の居場所を聞き出すと車を急発進。車から落ちた雑
賀を気絶させ、車のトランクの中に放り込む。

ひばり「やっとあたしの元に戻ってきたわね。もう離さないよ」

　キスするだけで無く、頬を舐めているのが何とも。
　愛情は判りますが、物扱いされてしまう雑賀は可哀想。

　それにしても雑賀が女連れで逃げていると知ってから、この研究所にたどり着くまで異
様に早くありませんか？　水天宮が長野にたどり着いた時、まだひばりたんは六本木に居
たような気がするんですが…。

# 何故ここで時系列が違うと言ってやらない＞自分。

■次回予告

「母の秘密と過去の愛。次回、スピードグラファー『ハハキトクスグカエレ』予言。二人
の思いは拘束される」

　ひばりたん、嘘付いて神楽たんを家に連れ帰るのかなぁ…？
　では、また。


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