てつたろです。

「経鼻内視鏡検査」と言うものを受けてきたので
参考までに。

先日、バリウムのレントゲン検査で引っ掛かって
内視鏡検診を受けるように言われました。
しかし、風邪のときに喉の奥を診るための棒
(名称を知りません)だけで「おえっ」とくる私は
とても内視鏡を飲み込む勇気がありません。
そんな折、鼻から内視鏡検査を受ける方法がある
と聞き、調べて見ました。

曰く「嘔吐反射がない」
曰く「痛いらしい」

少しぐらい痛くても長時間「おえおえ」している
よりはましです。
# おええ鳥がくるぞ(旧!)

比較的近場の東京医科歯科大学付属病院で検査を
受けてみることにしました。

「鼻腔の形状や状態によっては経口に切り替える
こともある」と脅されながらも、「是非、経鼻で」
とお願いして受諾され、日程調整していざ検査へ。

特に検査着に着替えることもなく、検査台へ上り
ました。
内視鏡の前にチューブに入ったゼリー状の麻酔薬
を鼻からズルズルと吸い込みます。
(別段ツーンとくることもなかったです。喉まで
通った時は苦かったけど)
しばらく待って麻酔が効いただろう頃に、いよいよ
内視鏡のチューブを挿入開始。
ゲーム機のコントローラのケーブルより幾分太いかな?
ぐらいの太さ(実際は直径5,6mmぐらいらしい)です。

モニタにはカメラの映像が見えます。
これぞ内視鏡検査の醍醐味!(馬鹿?)

うわ、鼻毛が見える!
家で洗浄してきてよかった。
見えるのは鼻毛だけで結構綺麗だ。

初めての場所に挿入される異物は、圧迫感はあるけど
痛くはありませんでした。
徐々に奥へと入って行き、どうやら喉に到達した
ようです。
ここから食道に入っていきますが……
え?
お、おえぇぇぇ!!!
来た来た!嘔吐反射とやらが来ました!
嘘でしょ!
「経鼻式は嘔吐反射がない」と聞いたのに!

検査技師のの人が深呼吸するように言い、
でも少々パニック気味の頭で必死になって
「忘れろー、管のことは忘れろー」と自分に
言い聞かせつつ、何とか落ち着きました。
気がつくと、口を開けて舌を伸ばし、なんとも
みっともない顔をしてるはずです。
口に溜まった唾を飲み込もうとすると、忘れて
いたはずの喉の異物感が蘇り、「おええ」と
なってしまいます。

顔の下に紙タオルが敷かれているのをいい事に
涎は垂らし放題にすることにしました。
ますますみっともない顔になっていること
でしょう。
口の端には涎、目には涙、鼻からも鼻水ならぬ
あふれた麻酔薬のゼリー。

でもお陰で何とか嘔吐感は遠ざかりました。
あとは、問題なく検査が進みます。
終いには自分の胃袋の皺や蠢く幽門を新鮮な
気持ちで眺める余裕まで出て来ました。

「後で鼻血がでるかもしれない」と言われました
が、私の場合は特に鼻血はでませんでした。
# 電車の中で文庫本(ライトノベル、挿絵付)を
# 読んでいる最中に出たら、「こいつどんな本
# を読んでいるのだろう?!」と思われるに
# 違いなく、その点ではほっとしました。

しばらくは、鼻と喉に違和感が残りましたが、
それほど気になるほどではなく、麻酔薬の残り
が垂れるのも、まあ我慢できる範疇でした。

飽くまで私個人のケースであり、どの程度参考に
なるものか判りませんが、経鼻内視鏡検査の感想
を纏めると、

・痛いこともあるらしいが、私は痛みはなかった
・嘔吐反射がない訳ではなかった
 (おそらく経口内視鏡よりはましなんでしょう。
 経験がない身では想像するしかありませんが)
・後で鼻血がでることもあるらしいが、私は出なかった

といったところでしょうか。

どうでしょうか、これから内視鏡(上部)を受ける予定
の方の参考になりましたでしょうか。

なお、経鼻内視鏡を扱う病院の一覧は以下にあります。
これも参考までに
http://www.ft-es.co.jp/about_scope/inst.html
フジノン東芝ESシステム株式会社さんのサイト

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