交流戦前半最大のヤマ場だった西武、ソフトバンク6連戦で4勝2敗と
勝ち越しを決めた。五分で十分と踏んでいただけにこれは予想外、うれ
しい誤算だった。
いずれもカード初戦を落としながらその後を連勝しての勝ち越しだった
が、伏線は負けた試合にあった。

対ソフトバンク初戦は7対16という実に久しぶりの大敗だったが、この
試合ソフトバンクは「大勝」はしたものの試合内容はとても「圧勝」といえ
るものではなかった。10点以上のリードをもらいながら考えられない四球を
連発し、まるで先月の井川を見るかのような新垣の自滅や最終回の連打
は、得点ほどの大差をまったく感じさせない敗戦で終えることができた。
西武戦の初戦も、完封負け目前をあわやサヨナラの場面にまで追いつめ
た。いずれも初戦の粘りが2戦目、3戦目の勝利につなげることができた
と言えるだろう。
よく言う「次につなげる試合を」というフレーズが伊達ではないということを
あらためて実感した一週間だった。

これで数字上は一応単独首位に立ったが、最下位の巨人とはいつの間
にか4.5ゲーム差。交流戦前に2位と首位との間で開いた最大5ゲーム差
よりも詰まって来ており、まだまだ手放しで喜ぶ時期ではない。マラソンに
たとえるなら先頭グループのたまたま先頭で15キロのラップを取った、と
いう程度だろう。先頭グループから脱落することなく、交流戦後に備えて
できるだけ貯金を稼いでおきたい。

次節はオリックス、楽天6連戦。客観的に見ても鉄板シリーズという感じ
だが油断はできない。とくにオリックスは合併で唯一の在阪対抗球団と
なり、阪神への対抗心は凄まじいものがあるだろう。楽天も仙台では
甲子園と同じというわけにはいかない。こういう状況で取りこぼしなしで
乗り切れば、この好調さはいよいよ本物だと言える。

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Takachan
takatsuka@k3.dion.ne.jp