近来、日本外交の軸足を“日中”にも移すべし、との議論がある。
こうした動きに最も神経を尖らせているのが米国。
日中接近は、米国にとって極めておぞましい事態。
何故なら、日本の巨大な資本が中国を潤し兼ねないから。特に、
郵貯・簡保に溜まっている三百五〇兆円がどこに向けられるかは、
今世紀の世界経済にとって最大のキイ・ポイントとなる。
世界第二位の経済大国日本と世界の大国中国が手を握れば、
国際社会の勢力図に歴史的な大変動を起こすことは明々白々。
そうなっては特に米国はたまったものではない。

この350兆円についてであるが……
ブッシュが米国の国債を買わせる等の資金として、
早くから涎を流して欲しがり、ブッシュの巾着コイズミに対し、
その開放を強く要求してきた経緯がある。コイズミが、
“郵政民営化”を強硬に唱える背景には、
かかる不純な共謀行為が存在するから問題なのだ。

日本は既に米国の国債を数十兆円以上も買ったとか。
“コクサイ”って借金のことだぜ。米国がこの借金を返すと思うか?
無論左に非ず。返す気などさらさらない。
永久に借り換えを繰り返すつもりだ。のみならず、
例の郵貯・簡保の資金もゼーンブ彼らのものにしてしまうつもりだ。
日本は、ケツの毛までしゃぶられ、そして捨てられるだろう。

中国の「反日デモ」は、米国の憂鬱を吹き飛ばしてくれたわけである。