王毅大使の講演から小泉総理は自覚を
王毅中日中国大使は東京のホテルで講演し、先の中国の反日デモやその背景となっていると思われている反日教育について弁明した。
「中国は一貫して対日友好政策を堅持しており、反日教育は我々の政策を否定することになる」つまり、友好政策を阻害するような反日教育はしていない、と言うのだ。更に、
戦後平和国家としての道を歩んできた日本の事実についても教えている、と言う。それも間違いはないであろう。このように、大使は歴史的事実を教えているだけだと言うのであろう。だが、教え方のウェ−トは9対1くらいなのだろう。
しかし、右の目でみれば鼻は左にあることは事実だが、その教育に90%を費やし、左の目で見れば鼻は右あるということを教えるのは10%だけにするのと同じなのだ。これでも事実を曲げていることにはならないのである。
大使は、この反日教育と反日デモとの関係については「密接な関係はない」と述べている。が、この発言は「密接とは言えないが関係なしとは言えない」ということを暗に認めるものである。
こういう議論は全く水掛け論になるだけだ、小泉総理は、一国の総理として「反日デモは靖国参拝などの現実問題が社会の過敏な層を刺激したもの」と王大使に言わせるような、反日デモの「きっかけ」を一つでも減らすようにすることも大事な責務である。
尖閣列島問題、東シナ海のガス資源問題など日中間の懸案は沢山あるのであるから。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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