「国を愛し」より「誇れる国にしよう「がよい
与党は「教育基本法」改正を進めているが、その中で「「国を愛す」という文言を織り込もうとしてい。公明党は、「国を愛す」は民族主義の匂いがするから「国を大切に」という言葉に代えることを主張しているという。
考えてみると、「国を愛する」感情というのは、一つの国に生まれ育った人間なら、生得的な感情として誰でもが心の底に持っているものである。その感情は、程度の差はあっても人が誰しも持っている「身贔屓」心理から醸成されるものだからである。
また、「家族を愛し」「妻子を愛し」という言葉は実践の方法がはっきりしているが、「国を愛せ」と言っても、どう実践すべきかは、戦時でもなければ分からない。
こんな分からない言葉を掲げるよりも、「誇れる国にしよう」のほうが前向きであり、実践につながり易い。
「郷土愛」にしても同じこと、海岸も川も山もコンクリ−トで固められた郷土では、誰も「誇れる郷土」とは思わないし、郷土愛などは消えてしまうのではないか。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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