日本の国家形成のビジョンを示す憲法に
今日は憲法記念日だが、憲法改正もいよいよ視野に入ってきた。武部自民党幹事長は自民党結成50年と「自主憲法制定」からませているが、いずれも憲法改正とは無関係だ。
先ほど発表された憲法調査会の報告をみると、いろいろな意見の収録をしただけで調査報告書という体をなしていない。また、
これとは別の自民党の草案では、「国民の国防の責務」「家庭を大切に」「日本の伝統、文化の尊重」「環境権」などこれまたバラエティ番組の見過ぎみたいな代物になっている。
憲法は、三権の国家権力をしばるものであると同時に、国家形成のビジョンを示すものだという認識がもう一つ希薄な感じがしてならない。
国家形成の基本理念は、「平和国家」「国際貢献」「国民主権」「民主主義」「三権分立」の五つだ。
これらは勿論現憲法にも盛られているが、この観点から現憲法の足りないところ、時代と齟齬しているところ、行き過ぎているところを改正すればよいのだ。
・平和国家
戦争放棄はそのままでよいが、専守防衛
のための陸海空の武力保持の禁止は行
き過ぎだ。
・国際貢献
グロ−バル化時代に、国際社会から要求
された場合の自衛隊の派遣などは武力行
使を含めて考えるべきであろう
・国民主権
選挙という洗礼を受けない公務員の税金
浪費、お手盛り処遇、天下りなど、役人天
国化の規制を明記すべきだ
・民主主義
重要法案の国民投票、国会議員、閣僚の
のリコ−ル制は必要であろう。また外国軍
の駐留についても国民投票で決すること
にする
・三権分立
官僚の許認可権の抑制、立法参加の禁
止を徹底させる。また、これまでは司法が
消極的であった違憲裁判機能を確立する
憲法改正はこのような姿勢と観点から検討すべきであると考える。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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