ヤクルトが強いわけではなく、現時点で阪神が12球団中再も弱いチームと
いうことになるのだろう。
完全に抑えられての完敗ならまだ納得が行く。初回と6回を除く7イニング
で無死の走者を出しながら奪った得点はわずかに1点だけ。昨季の非道さ
など及びもつかない拙攻地獄、もはや芸術の域に達している。

この面子でかつての暗黒時代に逆戻りするとは思いもよらなかった。
ただ、あの大逆転敗戦の影響がここまではっきりとした形で出たことは、
チームの大改革には絶好のチャンスでもある。この機会を逃せば間違い
なくズルズル行ってしまうことは目に見えている。

▼井川の6回または100球限定の徹底
チームのスタートダッシュにブレーキをかけたのは井川であることに異論は
ない。もう二軍へ降格させて顔も見たくない程だが、試合中盤までは一応
試合を作るだけの力は残念ながら残っているのでそういうワケにも行かない。
ただ、もう井川に完投能力のないことは明らかだろう。その期待をかけな
がらイニングの途中で投手交代せざるを得ない場面が何度あっただろうか。
岡田監督自らもエース特権剥奪を公言している。井川の登板でナインの士気
をそがせないためにもイニングの頭からスッパリと交代して、真に信頼感を
回復するまでこれを徹底する。
好投しながら有無を言わさず6回で降板させられる屈辱感を味わって、エースと
しての自覚を復活してもらうしかない。リリーバー陣とくに橋本、江草の余計な
負担が増大するのは仕方ないだろう。

▼打線の大幅な入れ替え
5赤星
2矢野
4関本
7金本
5今岡
9スペンサー
3シーツ
6鳥谷

関本をクリーンアップからはずす理由が見当たらない。関本を中心として考
えると必然的にこのラインアップとなる。現時点で関本とシーツのいずれが
クリーンアップとして適正か、と考えれば自ずと答えは出るだろう。
関本を3番とすると押し出された形のシーツは消去法で7番しかない。問題は
7番を降格と捉えた場合のシーツの心情がどう影響するかだが、これはもう
成績からも割り切ってもらうしかないだろう。
矢野の2番は未知数だが、右方向へのバッティングも上手いし長打力もある。
赤星とのコンビとして悪くない組み合わせではないか。リード面への負担と
いう問題もあるが、もともと打順とリード面の負担との関連がそれほど大きい
ものとは思えない。

広島との3連戦を終えれば、ついにプロ野球史上初めての交流戦に突入する。
いずれにしてもラインアップの変更を余儀なくされるわけだから、新生阪神と
なって最悪の流れを断ち切るためにも、ドラスティックな大改革は必要不可欠
だろう。

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Takachan
takatsuka@k3.dion.ne.jp