長い間国土の荒廃をもたらした悪夢から解放されてから六十年、
中国はやっと名実共に「世界の大国」になりつつある。
中国の経済成長のお陰で日本の海運や鉄鋼は空前の活況を呈し、
日本は辛うじて景気の下支えを持ちこたえているところだ。
日本の極右共はその中国に対してキャンキャンとチビ犬のように吠えている。
米国のポチに成り下がった日本は“世界第二の経済大国”を自負しながら
アジアにおけるポジションさえ危ぶまれるようになった。
「アジアの大国」として急浮上しつつあるのが米国などとも対等に渡り合う
印度である。
「ねえ、印度ちゃま、アタイを置いてけぼりにしないでね。お金あげるから」
日本の常任理事国入りに冷淡な国際情勢に泡を食ったコイズミは、
連休前の区切りがつくや俄然優位に立った印度めがけて「こりゃ大変」と一目散。
今日本は破滅的な借金を抱え込み、外国への援助とか、米国に対する
“思いやり予算”とか、とてもそんな余裕などないはず。しかしそれでも
歴史に名を残さんがための功名心に駆られる彼の耳は何物も受け付けない。
出血バラマキ&拝跪外交は更に続けられるであろう。嗚呼ニホンの悲しさよ。
(尤も“出血”の血はとうに枯れてしまい、今出せるのは“肉汁”しかないがね)