古寺です。

Takashi HONDA さんwrote:

>>アンチダイブを機械式にしてみたとか...
> 
> 
> TRAC でしたっけ.スズキやカワサキもアンチダイブ機構を付けてたような
> 気がしますが,同時期のヤマハにはついてなかったような気がしますね.

ずいぶん年月が経ってからの回顧的記事で、ケニーがとっととダメ出し
した(んで、それを市販車に使うなんかとんでも)という話が有った記憶
です。ただ10年来何回か書いてるんですけど、HY戦争の敗戦処理時に出
て来たモデルにズイブンと営業の事情が露骨に優先したような「ええっ?」
と思う構成がそこここに見えましたので... どれかでやっちゃってる可
能性がなきにしもですけど。

#ヤマハがたとえば、完全に遅れてフロント16インチを出してやめる
#までの時期なんか、とっても象徴的で。

アンチダイブに関しては、荷重が前に移るのは自然の摂理(^^;なのに、
突っ張っちゃうとどこが受けるわけ?と、素人目にも非常に不思議な存在
でした。

#たとえばフロントタイヤ踏面局面で見て、荷重の立ち上がりが急激に
#ならないのか?とか。

で、ブレーキの場合、キャリパーの取り付けと言うのはガチガチに剛に
しますよね。パッドがディスクを挟んでも、キャリパーがディスク周方
向に動いてしまっては逃げになるので。それをある範囲内で敢えて動か
してるんですよね。それで通常使用では案外操作しやすくなんて事が
有るかどうかは分かりませんけど、セオリー的な発想からは凄いことを
するなぁと思いました。

> あとは,排気デバイスの ATAC かな.結局ヤマハのような,排気ポートの
> 高さを可変するようなタイプになっちゃいましたね.あと思いつくのは,
> AR燃焼(2st)くらいかなぁ.

AR燃焼は排ガス規制強化直前にニュースグループで随分期待されました
よね。こういうのは、ある種出しどころを失った(減少した)技術なのか
なと思います。

機械式アンチダイブとかATACとかの方は、他社対抗技術なんだが、その
ままそっくりは出さない、いい意味で二輪の技術競争のお作法みたいな
印象が有る一方、そこまでして...と思うものも有るのです。

モノクロスサスペンションに対して、ユニトラックはオリジナルの発想
で、後から出てきた意味というのを感じました。ユニトラック+何か足
したような物という印象が有る残りは、ちょっと正面から対抗した感じ
もないなぁというか(^^; それとモノサスがオフモデルとロードはコン
ペティションどまりだった内に動いていたのはユニトラックまでで、他
はロードスポーツへの適用が見えだしたあたりでバタバタ動いた印象が
有って(^^;
これはヤマハが縦置きにした段階で、一周してメーカー問わない標準装
備になった感も。ただ、プログレッシブ特性を持たせてみたらどうかと
発想するメーカーと、プログレッシブ特性の強さで対抗,競争にしてし
まうメーカーが有ったようなのはやっぱり個性が出てたなと(^o^)

#速度依存の有るダンパーと別に、ストローク量依存で特性の動くレバー
#比の持たせかた...というのも、動きを考えると頭がこんがらがっちゃ
#う不自然さを感じるんですが、こんがらがっちゃってるだけにここま
#で以上にワケ分からない説明になりそうで(^^;