加藤 義啓です。
 
30 #
29 #視聴はテレビ神奈川放映のものです。
28 #以下、アニメに留まらず
27 #原作ゲームのネタバレも含むので
26 #ゲームをクリアしていない方のうち、
25 #プレイするつもりのある方(笑)は
24 #ご注意願います。
23 #
22 #尚、当人は第3話放映の時点で
21 #原作PC版『2』まで解析完了、
20 #『3』友情,真相End済、
19 #Rev.1.1版、解析25%程度、
18 #『4』は未プレイの為、概要しか知らず、
17 #『ビリプラ』及び『ファンディスク』は
16 #持っていないので『も待て』の内容には
15 #詳しくありません。
14 #
13 #略称凡例
12 #『1』…『FIRST LIMIT』
11 #『2』…『TARGET†NIGHTS』
10 #『3』…『−RAIN−』
09 #『4』…『+White Flower+』
08 #『ビリプラ』…『Be-reve Primary』
07 #『も待て』…『もう、待てないって!』
06 #
05 
04 
03 .TITLE 3 【ちびトライアングル】
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01 .SCT 3
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 【第3話 ちびトライアングル】
 
 朝早くからの「なんでも屋」出動で寝不足・疲労の
空と直。祭主導のスケジュールにブー垂れが続く。
「昨日のウサギの着ぐるみもキツかったよなぁ…。
耳がデカくてこんなんでよぉ…!」「うふふ、
なかなか似合ってたよ」
 …これは848面相への繋がりと解釈してOK
ですか?
 
 階上に上がり、なんでも屋の依頼箱に怪しげな処を
感じた祭。「やっぱり……!! ヘンなんだ!」「………」
「………」「祭(ちゃん)が?」「僕がヘンでどうする
のさ!!」
 …皆ヘンです。(笑)
 
 「僕達の偽物がいる!」「ええっうそーっ!」
「ええっラッキー♪」
 …こういう別セリフのハモりが出来るのはアニメ
ならではです。喜ぶ空に直のエルボーが決まりますが
肘も使うキャラクターだったんですね。
 
 「昨日、ナオくんに頼んだ茶道部のお茶っ葉配達。
あれ、中止にしたじゃない。入荷しなかったってのは嘘。
あれ、実は茶道部の連中が無事届いたからって依頼料
持って来たんだ」「それって……じゃあ、その前のやつが
中止になったのも?」「そう」「じゃあ、その前の前の
あれも?」「そう」「その前の前の前のも?」「前の前の
前のも!」「前の前の前の前のも?」「前の前の前の前のも!」
 …ベタネタを続けるなぁ。(笑)
 
     ★ ☆ ★ ☆ ★
 
 偽物に先回りされているされている仕事は直の、つまり
体力勝負ではない依頼ばかりである事に気付く祭。そこへ
学と義広がいつもの依頼と称して弁当を持ってくる。
 …義広弁当キタ━━(・∀・)━━━!!
 
     ★ ☆ ★ ☆ ★
 
 心当たりのない義広達の依頼に、偽物が勝手に動き回って
いる件と関係があるのではと、義広達がいつもしているように
受け渡し場所に弁当を置いて張り込みをする一同。
「いつもここに置いとくんス。初等部に近いからって」と
話している処にちびっ子2人が登場。弁当を取り走り出すのを
見て、空達も尾行する。
 …初等部……。学園に初等部ってあったのか。(^^;;;
 
#青より廉の方が背が低いですね。この頃の廉の姿は
#原作にも無いですが、学園に転入してきた設定の『4』では
#風太も含めて背の高さは皆ほぼ同じ。…まぁもっとも
#『3』の時点では青は空のクローンという事もあって
#空より少し小さいという設定らしい(この辺りかなり
#曖昧にされている…。だからこそ青が空の偽物として
#原作では動き回れていたのですけど…)ので、適当に
#折合を付けたのでしょうか。
 
     ★ ☆ ★ ☆ ★
 
 ちびっ子2人━━青と廉━━は“依頼”に従って風太に
弁当を届けていた。が、風太はそれを受け取ろうとしない。
「しつこいぞ、毎日!」「いいから食べろよ!」「食べろよー」
 …原作とはだいぶ性格が違いますね。風太がえらい
かっこいいんですけど…。
 
#原作では恐る々々400円を渡してなんでも屋の空に依頼しに
#来る泣き虫な彼ですから、だいぶイメージが違います。
#『4』序盤の廉の性格に近いでしょうか。そんな廉も
#かっこよくなっていますね。女の子っぽい外見は感じられません。
#この辺り、ショタ層には彼らのファンも多いようなので、
#賛否が出てきそうです。(笑)
 
     ★ ☆ ★ ☆ ★
 
 結局手渡す事の出来なかった弁当に、青と廉は顔を見合わせる。
「どうするの、これ…」互いに頷くと蓋を開け、おかずを1つ
つまむ。そこに響く空の声。「こらあっ! 現行犯逮捕だ!」
 …青のつまんだのはからあげ。義広料理の定番です。
 
     ★ ☆ ★ ☆ ★
 
 数学教諭室に呼び出される青と廉。「じゃあ、なんでも屋の
まねがしたかったんですね」と七海。「まねっこにしてはスジが
いいね」という祭のセリフに調子付く青。それを見て笑い出す直。
「あはは、なんかこの子、見てると、羽柴そっくりなんだもん」
「やっぱそう思う? 俺もさっきからおかしくて。生き別れの
弟なんじゃねーの? ちび空なんて」
 
#アニメでは青の人物設定って、どうなっているんでしょうね?
#青も廉も風太も学園初等部という事になっているようですし、
#研究所のダークな部分や七海達を貶める陰謀といった部分が
#(少なくとも今の時点では)描かれていないので、どのように
#展開していくのか気になります。
#初等部全体が“施設”に相当する設定だったりしたら
#イヤだなぁ……。(汗)
 
     ★ ☆ ★ ☆ ★
 
 今後はまねはしない事と諭す水都だったが「まねっこは
やめない」と頑なな廉に「この依頼だけは彼らに依頼したい
んですが」と水都に請う祭。七海は答える「そうですね、
偽物とは言え、受けた依頼は最後まで自分達でやらないとね」
 …一応、『3』の偽物騒動と『4』の新なんでも屋結成の
話を足して割っているような感じですかね。
 
     ★ ☆ ★ ☆ ★
 
 かくして正規に受ける事となった青と廉。しかし風太は
頑として弁当を受け取ろうとしない。「受け取れないなら
受け取れないで、理由があるんだろう?」と訊く廉に
「そいつが……! その依頼して来た奴が……!」と答え出す。
「お母さんが…、あいつの親父と結婚するって……」
「あいつって…羽野先輩?」「だからあいつ、弁当なんか
作って俺のご機嫌取ってんだ…!」「…北村、反対なんだ……」
 …面白いリアレンジです。原作とはまったく逆の設定を
作って本筋合流をしてきました。
 
#知らない方の為に補足すると、原作では結婚する互いを
#うまく形作って貰おうと、風太が空に、無け無しの小遣い
#400円を手渡す処から依頼が始まります。しかし具体的に
#依頼を口にしなかった為に空には何の事か判らず、
#事後、義広から兄弟になったという話を聞き、空は400円を
#返す━━そんな話です。
 
 廉「葉野先輩はそんなんじゃないよ、昨日だって俺達を
庇って…」
 …これは将来、化学部に入るきっかけになる伏線でしょうか。
 
 「椎名に何がわかんだよ! うるさい!」ともみ合う風太達。
止めようとする廉だったが風太に突き飛ばされ誰かにぶつかる。
背後からの声。「おーや、こんなとこにいたぜぇ?」
 …不良その1,その2キタ━━(・∀・)━━━!!
黄色髪のキャラは『3』で直を襲っていたヤツですね。
 
#シリーズ4作を通して登場する不良2人はともかく、
#こんな1回ポッキリの脇役キャラまで登場させる
#製作スタッフにはちょっと笑えます。
 
 「お前らだろ? なんでも屋の偽物は」「うちの先輩が
ニセモンに騙されたって怒ってんだよ」
 …先輩って事は、こいつらアニメ版でも留年っているん
ですかい。(^^;;;
 
#先輩とは、空達の寮友でチケットを依頼した男の事で
#しょうかね。
 
     ★ ☆ ★ ☆ ★
 
 空と直に助けを求めに走る廉。「高校の奴らが来て!
あいつら、俺と青に騙されたって言掛かり付けて!」 
空は廉と共に青達を追い、直は祭と義広に知らせに走る。
「北村くんとチビが不良に連れてかれったって…!」
「風太が!?」そこに祭が「…よし! はい、なんでも
屋依頼書!」と、トラブル解決を受け持つと紙を
直と学に手渡す。呆れて1人走り出す義広を、我意を
得たりと見る祭。
 …しかし策士的な祭ではあっても、これはちょっと
彼らしく無い気がします。
 
     ★ ☆ ★ ☆ ★
 
 体育倉庫に拘束される青と風太。そして仁王立つ
不良達。
 …でも当然“あんなシーン”はありません。(笑)
まぁ、テレビアニメだという以前に「初等部」と明言
していますしね……(^^;;;
 
 空が現れ、不良達とのケンカが始まる。「2対1は
ずるいのー!」と青も入ってくるものの投げ飛ばされる。
「手加減してりゃいい気になりやがって!」と風太を
吊り上げる不良3。そこへ「俺の弟に手を出すな!」と
義広登場、殴られてメガネを飛ばされるも取っ組み合いの
応酬が続く。
 …アクションモノでも無いのに、割かし良く出来ている
印象です。
 
 「…はいっ、そこまで!」とフラッシュを焚く祭。
「校内でケンカは禁止だよ! 証拠写真もバッチリ
撮ったし、生徒会副会長として職員会議に報告するよ!」
 …直と学を足止めさせ、義広を向かわせて彼が
どう言動するのかを風太に見せよう、というのが
祭の思惑だった、というオチ。
 
     ★ ☆ ★ ☆ ★
 
 緊張が解け、本当は怖かったと泣き出す青に「なんかさ、
最初はナマイキなヤツとか思ってたけどさ…、ほんとは俺、
両親いないから、青に会って弟出来たみたいで…
嬉しかったんだ…」と空。「空兄ちゃん…、青も…、
青もそうなの…」
 …この青のセリフ、色々と解釈出来るのですが、
やっぱりクローンという設定なのでしょうか……?
何だか青にも両親がいないように聞こえます。
 
     ★ ☆ ★ ☆ ★
 
 その夜の真一朗のマンション。割烹着姿の七海が
言う。「…でね、羽柴くんと青くんは、もう本当の
兄弟みたいでね……。……皆、大きくなったね…」
 …この七海のセリフも意味深長です。大きくなった
皆って誰を指しているのでしょうか?
 
 
 総合評価。
 青を登場させる為の話…ですが、主人公は
義広と風太、そしてセリフ数や活躍から廉の
印象も強いです。
 なんでも屋のまねを始めたのは廉が言い出した
ような雰囲気ですが、こういう辺りも含めて
性格的には風太と廉が入れ替わっているようにも
思えます。
 やはり気になるのは青の立場。深読みすれば
青と廉が最初の時点で組んでいる事から『4』で
明かされる廉の素性の伏線かとも取れるのですが…、
果たして真相は。
 いずれにしても、前回のなんでも屋の捕まえろイベントと
今回のちびっ子3人の話は切れない関係にありますし、
一応それなりに本筋ストーリーを描いていますし、
悪くは無いと思います。
 これからの話に青達がどう関わっていくので
しょうか。
 
 
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I 加藤 義啓  katoocom@eos.dricas.com I
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