Pitch #91 (12/25)
水野@元秋田です。
怒濤の(笑)最終回を迎えた「ぴちぴちピッチ ピュア」。
最後の最後まで大笑いで, もー書かずには居られません(^^;;;
# 思えば, 第1話当初から超脚本に呆然とし, 超演技に唖然とし,
# 超歌唱に愕然とした本作ですが, 気が付けば「次何が来ても驚かないぞ」と
# 観る側に何でも受け入れる心構えができて, シリアスもギャグも作画崩壊も,
# 挙げ句放送事故も許容できてしまうという, あらゆる意味で「何でもアリ」な
# 超絶作品に成長してました。第2期の夏以降など, 「次は何が来るんだろう」と
# 毎週毎週楽しみでしたよ(^^;;;
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↓
^L
☆ 初めて変わったOP
「ピュア」になってから一度も変わらなかったOPが, 前回の本編を振り返るものに
なっていました。星羅を含めたマーメイドプリンセス7人変身, 涙を流すみかる,
ミケルとフクちゃんの最期, 崩壊するミケルの空間など。
いよいよ大団円なんだなあ……と思わせておいて……
☆ 僅か1分21秒の本編
僅か1ヶ月で幼児程度にまで急成長したみかるを連れて, 両親の墓参に行くリヒト。
……これで前話の後始末は完了, 後は怒濤の番外編(^^;;;
正に「最終回だヨ! 全員集合」といった様相で, 主役も脇役も退場した人も関係なし,
公然も秘密も知った事かとばかりに大暴走。まだ年越し前だと言うのに,
これが2年目の「初夢大作戦」(第40話)と言われても驚きませんよこれ。
☆ そんな外様マーメイドが大好きな思い
番外一発目は, 第2期で一番ブレイクした外様マーメイド(かれん, ノエル, ココ)の
季節外れの真夏スタイル。「もうすぐ正月ねー」とか言いながら,ノースリーブ着て
アイスコーヒーをかき混ぜているココ, 水着で日光(?)浴しているノエル,
同じくタンクトップとサングラスのかれん……第38話のマリア以来, 冬でも衣装が
変わらないマーメイドというネタは健在……かと思いきや, 屋内で書割だとは(^^;;;
まったくもー, いつもいつも面白すぎますよこの娘達。
流石にトロピカルスタイルではないけど, ジャンボパフェを抱えた星羅に
「いつものアレやって!」とねだるノエル。何の事かと思いきや,
「アレやるのは今日で最後ですよ!」と嫌がりつつかましてくれたのは。
星羅「これが, 季節に関係なくトロピカルフルーツサンデーが
食べたいっていう思いなのね!」
…………(^^;;;;;;;;;;;;;;;
ハートのかけらを回収する度に星羅が取り戻す「思い」が
どうにもピンポイントすぎるなーと思っていたら, 最後の最後で
ギャグに使って来ましたか。もう, あまりにも面白かったので,
今までの不自然な「思い」も全部許します。不自然な「思い」を
積み重ねて来たからこそできるギャグ, このために今まで
ハートのかけらを集めて来たと言っても過言ではない(^^;;;
しかし爆笑する外様3人のうち, ココだけ顔の崩れ方が激しすぎます。
☆ 1ヶ月も居候しながら何の手伝いもしなくて怒られた時の恐いっていう思い
世界に平和が戻った記念, 兼, お世話になった人々への感謝のための
パールピアリパーティ。……なのに, 何の準備もせずに遊んでばかりの
外様3人+星羅に激怒するヒッポとにこらさん。
にこら「譬えマーメイドプリンセス様と言えども手伝って戴きます,
お・わ・か・り, ですぬえええっ!!」
かれん/
ノエル「はっ, はいいいいっ!」
ココ \
星羅 「にこらさん恐いよう……」
ヒッポならともかく, にこらさんにまで般若の様相で詰め寄られては,
4人とも流石に遊んでは居られません。
……って, 星羅も一緒くた。確かに手伝わずにパフェ食べてただけですが。
じゃあ, 星羅も立派にギャグ担当外様マーメイドの仲間入りですね(^^;;;
☆ 海斗の周辺しか見えていないほど一途な思い
サーフィンしている海斗。今回はやたらと力入った作画で,
波の迫力も段違い……と思いきや, やっぱり海斗の周囲以外は
まったくの凪なのでした(^^;;;
スタッフが狙ってやっているのは言うに及ばず。
力の入れ方と抜き方が素晴らしすぎます。
海斗はるちあの正体を知っているけど, 渚と雅弘は知らない。
海斗はパンタラッサだけど, 渚と雅弘は人間。
遠からず訪れる別れが辛い波音・リナと,
自分だけ幸せが約束されているのが辛いるちあ。
……と, 本編の苦しさを引き摺っているシーンもあるんですが,
# と言うかこの部分は本編の続きなんでしょうね。
これすらもギャグにしてしまうのが今回で(^^;;;
☆ パールピアリ新喜劇
お世話になった人々を集めて, パールピアリで久々にコンサートを開く
譜代マーメイド(るちあ, 波音, リナ)。
同級生達と真木さんは解るんですが, 他は良く思い出せません……
最前列左端の女の子がやたら目立つのでちょっと調べてみたら,
お隣のマミちゃん(第20話に登場)みたいです。
# ……当時の感想(http://ccsf.homeunix.org/diary/200308-3.html#d20030829-n2)を
# 見てみたら, 「染五郎」の名前がこの時から出ていた!?
# まさか, タキさんと染五郎さんの設定, この時からあったんでしょうか……
「KIZUNA」を歌い終えた後, 舞台上で突然リナに雅弘とのデートの事を聞く波音。
まるでミュージカルのように答えるリナ。
リナ「私だって恋に悩む。どんなに好きでも, 私がマーメイドプリンセスであると,
その人に話す事はできないんだ。秘密を胸に秘めたままで, 本当に心が
通い合っていると言えるんだろうか?」
マーメイドプリンセスと公言しちゃってますけど, ここはもう舞台裏なんでしょうか?
と思いきや……
リナ「……おい! 勝手に新喜劇を始めるな!」
いきなりリナ以外はコメディの舞台になっているのでした(^^;;;
背景が手抜きの書割になってますし(窓枠が激しく歪んでます)。
そうだよね, まだ観客ちゃんと居るもんね, なのに人魚の事言い出しちゃったから,
ごまかさずには居られないでしょ……とまだここでは思っていたんですけど,
CM明けには更なる大暴走が待っていたのでした。
☆ 最終回だヨ! 全員集合(DL編)
マリア 「ごめんやすー」
イズール「ここかい, 勝手に営業しているプチホテルってのは」
エリル 「(裏)あたし達の許可を取らないなんて,
(表)くるくるくるくるイヤという程回してあげるわよ〜」
ユーリ 「今日と言う今日は, 思い知らせてあげますわ!」
CM明け, いきなり登場するダークラバーズ(DL)に心底たまげました。
早速純ラブストーリーを始めようとするヒッポとユーリにハリセン叩き込む
かれんとノエル, そして第70話と同じく背後で歌っている星羅にもココから(^^;;;
なんとゆーか, 劇中コントみたいになってますよね。
観客の笑い声が視聴者の笑い声みたいで。
第70話でもそういう表現でしたが, DLは人魚姫達の人魚姿と人間姿を
同一人物だとは知らない筈, なのに知っているかのように話が進んで行きますから,
今回設定なんか放り投げていると確信できました(^^;;;
☆ 最終回だヨ! 全員集合(BBS編)
シェシェ「あれ? ……おヨビでない?」
ミミ 「おヨビでない?」
BBS 「こりゃまった失礼いたしマシター!」
(どんがらがっしゃん)
コントの雰囲気をぶち壊し, 歌って乱入するブラックビューティシスターズ(BBS)。
人魚軍団(← コメディアンだから)もDLも呆然としていたら……
植木等かいっ!(^^;;;
面白ければ良いんだよとばかりに次から次へと登場する, 主役に脇役に
退場した人達。ヒポユリもそうですが, そのすべてがギャグですな(^^;;;
☆ 最終回だヨ! 全員集合(ガイト&アクアレジーナ編)
マリア 「そうだわ! こういう時にはガイト様のご意見を聞いてみましょう!」
マリア /
イズール「ガイト様〜!」
エリル \
この呼び方, 「おかあさんといっしょ」とかその辺りでやってる感じで良いなあ。
アクア「貴女達は愛を伝えるために, 歌い続けて来たのです。
そして海の平和や皆を幸せにするために」
ガイト「そうだ。そしてそろそろ, 自分達自身を幸せにするために歌っても
良いのではないのか」
流石にこの人達はギャグになりませんねえ。
ただ, 良く聞くと「泡の運命も歌で克服する事ができる」と言っているわけで,
内容は充分におかしいです(^^;;;
☆ 最終回だヨ! 全員集合(アンコール編)
ココ /
ノエル /
波音 /
るちあ「ぴちぴちボイスでライブスタート!」
リナ \
かれん \
星羅 \
ミュージカルも最高潮, いよいよMPv7(Mermaid Princess variation 7)揃っての
ライブスタート, そして閉幕。……やっぱりまるまる劇だったんですか(^^;;;
観客「アンコール! アンコール!」
散々「アンコールはいかが?」って言ってましたけど, 本当にアンコールが
起こるなんて初めてです。再び幕が上がると, 客席に居たはずの(^^;;;
面々も含めて登壇していて……人魚軍団もDLもBBSも, ガイトもアクアレジーナ様も,
指揮者としてリヒトも, ピアノ奏者として太郎ちゃんも, それに脇役達……
崎谷(第8話, 等)もマミちゃん(第20話)もマコト(第21話)も芽琉(第24話, 等)も
アウリ(第34話)も珊瑚の精(第36話)も雪絵(第38話)もスバル(第67話)も
染五郎(第71話)も, あうー後判らない, とにかく全員集合なんです。
# ミケルとフクちゃんとみつかい達が居ないのが残念ですが……
# 前回昇天したばかりのミケルが出て来ちゃ流石に不自然か?
# それでもピッチならできるのではないか, と思えるんですけど。
……こういうアンコールをやるって事は, 本作がまるまる劇中劇だったという事に
思えてきますが, これは既に視聴者サービスですからね。
「客席に居た連中も舞台上に居る」事ですし, そう言えばKIZUNAが終わってから
ずっと客席の顔が映っていませんし, 波音がリナに雅弘の事を聞いた時から
舞台下 = テレビの前, になったんでしょう。
そして, 第52話(第1期最終回)からやらないのかと思っていた「海斗の歌」も含め,
ホントに全員で合唱(中の人が不在の人もいますが)。
人魚達とDL・BBSにガイトとアクアレジーナ様がみんな同じ歌を歌っているとか,
ヒッポとユーリが一緒に歌っているとか,
かれんとノエル, 沙羅とココが組になっているとか,
# 絆が深い筈なのに今まで一度もなかった組み合わせ。
本当に万感の思いで聞いていました。
敵も味方も家族も友達も恋人も, みんな集って一つの歌を盛り上げ,
そして最後の「ラブシャワーピッチ! アンコールはいかが?」。
これが既にアンコールだろ, と突っ込んでしまいましたけど,
正にこの舞台……物語の締めに相応しい終わり方だったと思います。
☆ 総評
ネタばれ改行に書いた事が, 総評そのものです。
| 思えば, 第1話当初から超脚本に呆然とし, 超演技に唖然とし,
| 超歌唱に愕然とした本作ですが, 気が付けば「次何が来ても驚かないぞ」と
| 観る側に何でも受け入れる心構えができて, シリアスもギャグも作画崩壊も,
| 挙げ句放送事故も許容できてしまうという, あらゆる意味で「何でもアリ」な
| 超絶作品に成長してました。第2期の夏以降など, 「次は何が来るんだろう」と
| 毎週毎週楽しみでしたよ(^^;;;
最初の印象があまりに悪かったものだからずっと否定的に観ていましたが,
ギャグとして受け入れられるようになってからは評価うなぎのぼり。
終いにはおバカな作風が出れば評価が上がるといった状態で,
すっかり評価が入れ替わってしまいました。
それこそ, 平凡でなければ良い, シリアスでもギャグでも放送事故(笑)でも,
超脚本でも超作画でも何があっても受け入れられる作品。
こんな作品他にあるでしょうか?
今までずっと「マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ」という作品を
歌唱^H^H過小評価していたと, 心底思います。
本作は歴史に残すべき傑作です。
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水野夢絵@元秋田 <mwe@ccsf.homeunix.org>
http://ccsf.homeunix.org/
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