秋の最終回感想
てつたろです。
ようやく残暑も引いていった感じがする今日
この頃、いかがお過ごしでしょうか。
今度は急激な温度変化で風邪などおめしに
ならぬよう、ご自愛下さい。
年度の折り返し点ということもあり、2Q(第2
四半期=7,8,9月)の始め以上に番組改編が多く、
録画予約の変更に大わらわなのではないかと
拝察致します。
さて、「恒例」の最終回感想を書きました。
# 「好例」に慣れるなれるかは判りませんが。
引用は私自身の「新番組の時の感想」です。
番組表は芳賀さんの記事を参照させて頂きました。
見ていない人にはネタバレになる場合があります。
ご注意ください。
# この時期ならもう大丈夫とは思いますが。
今期は各作品を食べ物(飲み物)で表現してみる
趣向でいきます。
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完結系
(私の中で物語が完結し「続編は要らないよ」
といえるもの。実際に続編が出るか否かは別)
月曜日
● 25:30テレ東 12ch MADLAX(9/27終了)
> 総合/4-
> ヒロイン達の感情を抑えた動きはAvengerの風味
> もあり。(そこが心配?)
> 世界観がまだ見えないのでこれからどこに転ぶか
> 楽しみでもあり不安でもあり。
総合/5-
Avengerや.hack(初期)のような「あ……」や
「ん?」とか「ふう」だけで成り立ってしまう
会話がなくて、まず心配は杞憂でした。^_^;
「内戦」、「全ての情報を牛耳る地下組織」、
「為す術もなく巻き込まれ磨り潰されていく
人々」という現実的にもありえそうな、血と
欲に塗れた世界が、徐々に幻想的な色合いを
濃くしていきます。
(同時に戦争が現実の色を失っていきますが)
ストーリー的には、説明不足や矛盾点などの
あら探しをすればキリがないのですが、映像
と音楽、何より登場人物の魅力がそれらを
忘れさせてくれます。
# ん? いいことなのだろうか?
日常が戻ったかに見える最後に、月が2つ
重なったままなのは、「世界は変質した」
ということでしょうか。
芸術的に盛り付けられた前菜。
食べてしまえば儚いのに、その美しい世界は
目の奧に焼き付けられ、印象に残る。
火曜日
● 18:00テレ東 12ch 修羅の刻(9/28終了)
> 総合/3
> あまり「化け」は期待できないけど、「堕ち」
> もなさそうな、安心して見ていられる作品?
総合/3+
原作を読んでますがそれほどの違いはない為、
再放送を見ている程度の感覚でした。
逆に言えば、原作のよさを壊さずに纏めて
いるといえます。
佳作ではあります。
原作が大好きか、逆に原作を見たことがなくて
歴史のアナザストーリーが好きな人にはお勧め
します。
ランチの定番、ハンバーグ定食。
25:05TVK 42ch アニメ魂(9/28終了)
● 月は東に日は西に-Operation Sanctuary-
> 総合/3
> なんだか「異世界」が絡んでいるようですが
> 今のところその設定だけ浮いてます。
総合/3
「異世界」は未来だったようですが、学園物
の本編とのギャップが大きくてスムーズに
溶け込んでいないように感じました。
まるで「抹茶とカルピス」のような味わい。
(不味くはないが、それぞれの味の主張が調和
していない)
● Wind-a bless of heart-
> 総合/3-
> 初回からどうも印象が薄い。
> 早くも話もキャラも忘れかけていて、愕然。
> (ゆえに、視聴ぎりぎりの"3-"をランク)
総合/3+
設定的に惹かれて最終的には「はにはに」と
評価が逆転!
風音市の住民が(ほぼ)皆特殊能力を持っていて
それを自然に受け止めているのは面白い設定
でした。
それを支える陰の部分はありがちでしたが。
「辛い宿命を背負った少女」ってそれだけで
ポイントが高いんですよね。
でも、あの「スペシャル」には困った。
あれでは話が終わらなくなってしまったでは
ないか!
DVD版で「みなもエンディング」をやる積もり
でしょうか?(TVではそのさわりだけ?)
「鬼太鼓」
(ピーナッツとおかきを水あめで煎餅型に
固めたお菓子。水あめには唐辛子が入って
いるので甘辛くて旨い)
● 26:12テレ朝 10ch 爆裂天使(9/21終了)
> 総合/4-
> うーん、世界観がまだ掴めない。
> 何話か見てるうちに評価が変わりそう。
総合/4
最初はメグが主役かと思っていましたが、
これはジョウのためのアニメです。
他は引き立て役 (爆)
キリコ・キュービィーのように無口で感情の
起伏に乏しい処もまた魅力的ですが、彼女も
"PS"だったようで納得。
主要人物は生きていますが、私はこれで満足
してるので続編は不要です。
特大チョリソの一本かじり。
● 26:54TBS 6ch 忘却の旋律(9/21終了)
> 総合/5
> 世界観が凄そう。
> 「子供を喰らい、本性を見たものを人形に変えて
> しまうモンスター」
> という設定もシュールでgood!
総合/5-
「大人になってから見た、子供の頃の自分が
登場する悪夢」の世界が展開されます。
現実の景色をカリカチュアしたような世界。
画面のいずこかで使われる錆色の朱。
あえて誰もつけないようなネーミングセンス。
シュールで不気味でありながらユーモラスな
世界で、非現実的な戦いを繰り返す主人公達。
未消化な謎も多く残し、ほとんどのモンスター
も健在のまま、「打ち切りか」とも思わせる
終わり方に減点。
ふわふわな氷の白熊
口の中でスッと消えるくせに強烈な甘さが
残るやつ。
一気喰いすると頭痛が……。
● 水曜日
25:30テレ東 12ch 鉄人28号(9/29終了)
> 総合/4
> 予告を見たとき、「今時この絵か」と思いました
> が、「レトロな絵柄を最新の技術で」というのも
> 悪くないな、と思い直しました。
総合/5-
絵柄、登場人物の名前(スリル・サスペンス
とかビッグ・ファイヤー等)、会話のテンポ、
等が初代鉄人(アニメ版)を彷彿させます。
でも、根底はまったく別物でした。
「無敵の巨人」のはずが小さい敵には小回り
が利かず、実際にはお荷物な鉄人。
だけど、そこにいるだけで圧倒的な存在感で
人の心に重くのし掛かります。
ラストで、溶鉱炉から流れる溶鉄で溶けて
崩れ落ちる鉄人。
流れる溶鉄が涙のようにも見えました。
鉄人を失い呆然とする正太郎。
その後の立ち直りは描かれず終わります。
あえて、爽やかな口直しを用意せず、苦い
思いを抱えたまま終わる平成版鉄人。
ザッハトルテの生クリーム抜き。
いつまでも口に残る、苦く、濃厚な後味。
木曜日
● 18:30テレ東 12ch 絢爛舞踏祭ザ・マーズ・デイブレイク(9/23終了)
> 総合/4+
> 「旦那」がスーパーロボット系なら「絢爛」は
> リアルロボット系の王道ですなぁ。
総合/4
ラウンドバックラーの戦闘シーンが少なくて
単調なのが「ロボットアニメ」としては弱点。
希望号の扱いも軽かったし。
だけど、どこまでも明るい海賊稼業が海底の
暗さ、重さを感じさせないのがgood!
絵に描いたようなハッピーエンドがよく似合い
ます。
スカッと爽やかコカ・コーラ1.5lを開栓後の
二日目。
少し気が抜けて低刺激かも知れないけど、
よく冷えていればそれも又良し。
土曜日
● 18:00TBS 6ch 鋼の錬金術師(10/2終了)
> 期待度「中の下」
(変換して"3-"か)
総合/4+
最終回を見逃したー T_T
9/25にずれに併せて調整したのに、10月からの
新番組に併せて録画予約を調整中、うっかりと
元の時刻に戻すというヘマをしてしまいました。
# 「初回見逃し」が多いのは理屈として納得
# できますが、私はなぜか最終回見逃しも多い。
# 「灰羽」とか「HELLSING」とか。
深夜アニメにゃない1年もの。
開始当時はそんなに期待していなかったの
ですが、結構面白かった。
ストーリーは全体に辛口ですが、そのほかにも
兄弟愛、親子愛、筋肉愛(チョットマテ)等の
甘みも詰まり、混然とした旨味を醸し出して
います。
石焼ビビンパ、コチュジャン大盛り。
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継続系
「続編の予定がある」ものではなく、
「第n期を作れる終わり方」のもの。
月曜日
● 26:28フジ 8ch
Girlsブラボー First Season(9/27終了)
> 総合/4-
> 視聴者に対して露出度が低いのが深夜アニメ
> らしくない
総合/4-
キャラとストーリーが面白かったので"4"を
つけてもいいんですが、見づらい絵のせいで
減点。
あんな無様な修正が必要なら、最初からフジ
テレビ(というかVHF局)なんかで放送するな。
VHFで放送するなら、相応の自然な作り方を
しろ。
と言いたい!
TV放映版を「DVDでシーン描き換え」と
いうのはありがちですし、その位の戦略は
認めましょう。
でも、あの修正は異常です。
DVD用の絵をTV用に改悪するとは……
"4"→"4-"程度の減点では甘すぎるかもしれ
ませんが、まぁギャグ作品としてはそれなり
に楽しめたので。
もし、SecondSeasonをTVでやるならTV放映を
前提とした作りでお願いしたいです。
# フジは深夜アニメ撤退なので別局でやるなら
# これほど酷いことにはならない、といいなぁ。
作ってから1時間過ぎて出てきたクリーム
ソーダ。
気は抜けてるし氷が溶けて薄まってる。
とりあえずかき回さないように底の方だけ
ストローで飲むけど釈然としないものあり。
水曜日
● 25:00テレ東 12ch ギャラクシーエンジェル(9/29終了)
> 総合/3+
>
> とうとう深夜に来てしまいましたか。
> 毒があるので子供向けじゃないと判断された
> のかな。
> 折角だからリミット解除でハジケテください。
総合/3+
折角の新メンバー・ちとせの活躍が少なくて
寂しい。そもそもエンジェル隊じゃないんで
すね。
それ以外は相変わらずのハイテンションと
各話パラレルワールドな展開にのせられて
楽しみました。
ほっといてもまたハジケてくれると信じて
います。
綿菓子にハジケるキャンデーが入った
わたパッチ。
(例えがベタだけど、そのベタさ加減もこの
作品には似合ってます)
木曜日
● 25:30テレ東 12ch 最遊記RELOAD GUNLOCK(9/23終了)
> 実質、新番組ではないので採点しません。
> ああ、やはり「うら最」は今期なしか…
(採点パス)
「ヘイゼル編」終了。
今期はほとんど番外編で、本編のストーリー
はほとんど動かず終い。
前作の「カミサマ編」では弥博士の正体と
過去の一部が明かされるなど、番外編的で
ありながら話が進んでいたのに。
いつになったらラストが見えるのでしょう。
レストランで「コーンポタージュ」だけ注文
して終わるようなもの。
それなりに美味しいんだけれど、全然もの
足りず。
● 26:42テレ朝 10ch 天上天下(9/16終了)
> 総合/4
> 大暮維人氏の作品は基本的に男が勃っている…
> もとい、男のキャラが立っているのでgood。
総合/4-
まぁ、1Q作品じゃ仕方ないけど、ようやく
導入編が終了した、といったところで終了。
このままで終わるなよ。
フルコースのアンティパストででた
レバーパテ。
早く出てこい、メインディッシュ。
土曜日
● 24:30TVK 42ch DearS(9/25終了)
> 総合/4-
> OPといい首の鎖といい、これはペコポン人を
> 堕落させようという、しんりゃくしゃの作戦
> に違いない。
> (私は、私は、負けないぞぅ……目の前にDearS
> が来なければ、きっと大丈夫)
総合/4
あ、堕ちた。
レンのボケに堕ち、ねねこの恥じらいに堕ち、
ミゥの涙に堕ちました。
(ねねこはディアーズじゃないけど)
基本的にはボケボケな展開ですが、「奴隷」
というキーワードがある以上、シリアスで
ハードな展開が隠されているに違いない。
(原作知らず)
……隠されたままで終わりましたけど。
そのうち、第2期が出るのでしょう。
気長に待ちましょう。
メインディッシュを待ちながらつつくサラダ。
● 25:00テ埼玉 38ch ニニンがシノブ伝(9/25終了)
> 総合/4+
> 見事なボケぶりに拍手!
> 1本抜けたネジを間違って違う処に挿して
> しまったかのような抜けっぷりです。
> 彼女のような忍者を「抜け忍」と呼ぶので
> しょう。(え、「抜け」違い?)
総合/4-
楓のママが密か(?)に人気とか。
判ります。
ケロロの秋ママもいいけど、トリビアの桃子
ママ(アニメと違)もいいけど、楓ママもいい。
世はママの時代が来たのかも知れません。(爆)
# 個人的にはシュウのママ(レジェンズ)が
# 一番のツボ。
マイナス点ですが、「シノブの抜けっぷりが
2回目以降パワーダウンした」点が上げられ
ます。
あのミョーにハイテンションでありながら
間延びしたしゃべり方がおとなしくなって
しまったのが少々残念です。
あと音速丸がウザイ。
一応、主要キャラながら非常にウザイ。
音速丸のど助平な言動が少々食傷気味です。
(「好きな人には堪らない」のでしょうか)
本場の博多ラーメン。(おじちゃん、替え玉!)
# 博多でラーメン店に入ると、とんこつの匂い
# でムワーッとします。
# 慣れないと東京人にはちょいとキツイ。
日曜日
● 7:30テレ東 12ch マリア様がみてる〜春〜(9/26終了)
> 総合/4+
> 先週に前回の最後の話があって、タイトルが
> 変わっただけで継続視聴しているような気分。
> (だからこそホッとします)
総合/4+
一応最終回ですが、また続くのでしょう。
# ていうか、どんどん続けてください。
最終3話、特に祐巳ちゃんが不幸のズンドコ
(違)に堕ち込む「レイニーブルー」の回は
「こちらも落ち込んだ」かというと、むしろ
微笑みながら視てしまいました。
「ごきげんよう」なんてお嬢様言葉で遊んで
みても、所詮はおじさんの身。
お嬢様女子高生の世界を垣間見させて貰い、
甘やかな雰囲気を味わうことは出来ても、感情
移入はできず、むしろ「高みから見下ろさせて
貰っている気分」と言えばいいのでしょうか。
それはそれで気恥ずかしくも楽しいのですが、
一寸寂しくもあります。
女子高生御用達のアイスクリームショップで
食べる、デコレーションパフェ。
友達と騒ぎながら彼女らが食べているものと
ものは同じでも、決して同じ味は味わえない
だろうもの。
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打ち切り御免
今期1件だけですが、結局フジテレビ。
「もう、こんな思いは最後か」と思えば、
「深夜アニメ撤退」を歓迎いたします。
● 26:28フジ 8ch サムライチャンプルー(9/22終了)
> 総合/3+
>
> 最近多い「なんちゃって時代劇」のなかでも
> 特に時代考証が無茶苦茶。
> 微妙に変だと気になるけど、こうまであから
> さまだと気にならなくなります。
(評価放棄)
ようやく関西編に突入、と思った矢先の打ち
切り!
「深夜アニメ撤退」にあたり、最後っ屁を
かましてくれますね、フジテレビさん。
最後の放送も時間がずれたので、設定ミス
してしまいました。
打ち切りだし、どこで切れてもいっしょか。
制限時間30分のお好み焼き食べ放題
(しかも焼くのは自分)
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番外編
先日、レンタルショップでガドガードが最終話
まで出ているのを見つけて、打ち切り後の話
(第21話〜第26話)を借りて視ました。
折角なので感想を。
● ガドガード
総合/5
TVではユニット・ブルーを出たハジキとアラシ
が旅の途中で死んだと思われていたハジキの
父親の消息を聞き、探しに行く処で終わり
ました。
カタナのもとを離れるサユリ。
サユリを求めてユニットブルーを出るカタナ。
キララという少女と邂逅するハジキ。
そしてまもなくの別れ。
父の名を名乗る顔面包帯の男。
包帯男と暮らす、電磁カタパルトを守る男。
(実は宇宙葬用ロケットの発射台)
ロケットを掘り起こし、宇宙を目指す包帯男。
父かどうか確かめず、手伝うハジキ。
そこへ現れ、一緒に宇宙へ行きたがるサユリ。
サユリを追うカタナ。
そして……
これは、少年が父親から卒業する物語。
「ガドは人から大切なものを奪う」
というがこれは大きな間違いでしょう。
むしろガドはその人に欠けている大切なもの
を埋めてくれます。
だから、思わぬ時にガドが失われると、その
欠けていたところが剥き出しになり、何かが
奪われたような虚ろさを感じてしまうのかも
しれません。
宇宙でハジキはライトニングが自分の処に
来た意味を知ります。
そしてハジキの父を求める旅は終わり、また
新たな旅が始まるのです。
いやぁ、満足です。後味すっきり。
最後まで見られてよかったと本当に思います。
# 一つ嘲笑ってしまうのが、製作に「フジ
# テレビ」の名前が入っていたこと。
# 勝手に打ち切っておきながら、なお制作
# に名を連ねる図々しさに嘲笑えます。
久しぶりに営業再開したラーメン屋の名物
ラーメン。
あの味に再び出会え、心ゆくまで味わえて
Happy!
# いくつかの番組の印象が、「これは〜の
# ような味わいだなぁ」というものだった
# ので「飲食物に例えてみよう」と思った
# けれど、いざ統一しようとすると、巧い
# 例えが見つからないものもチラホラ。
# 折角なので全部を飲食物で統一してみま
# したが、さて巧くいったかどうか……
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