日常に潜むパニック
私はほくなん。
霞を食うひまはないが、カロリーメイトと今の季節に
お友達になるほどせっぱ詰まってもいない。
とはいえ、微妙に忙しい最中にあることは間違いない。
今日のご飯は近所のスーパーで買った、パックのすし
315 円税込み。適当にしょうゆをまき散らかし、車の
運転をしながらほおばっていた。
何せ私はすしが好きだ。すさん、じゃなかった酢酸が
きっと疲れを癒してくれそうな気がするし、何となく
高そうなイメージがあるものを食べている時点で少し
気分が持ち直す。この値段で、ちゃんと 8 かん入りと
いうチープさも見逃せない。
しかし、悲劇は突然やってきた。
わき見をせず、しっかりと前を見つつ視界の外にある
すしをつかんでほおばっていたときのこと。
不意にそれは私の口の中を襲った。
あわてて吐き出そうか、いっそこのまま噛み砕くか、
得意の舌技 (発揮する相手はいません) で何とかして
しまおうか、それなりに幸せな気分は一転し、一瞬の
うちにさまざまな思考が頭の中をよぎる。
結局、私は舌技を使うことにした。
視点は相変わらず前を向き、冷静な自分を装いながら、
微妙な舌使いと甘噛みでそれを分離し、吐き出す。
ふっとため息をつきながら、私は悪態をついた。
えびのしっぽめ。
ほくなん % 焼き物とかフライだと
躊躇なく食べるけど
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735