どこかで同じような光景を見た。
フィリピンルバング島で30年間立てこもり、
帰還した小野田少尉が飛行機から降りて、
30年ぶりに日本の地を踏んだときに敬礼をしていた姿である。

当時日本人はそれを時代錯誤のキチ外じみた
浦島太郎の行為のように感じた。

日米安保の傘のもとで、平和な日々が続いていたからである。

40年ぶりに帰還したジェンキンズ氏が座間キキャンプに
到着し、敬礼しても時代錯誤ではない。

米はいまでも戦前の日本そのままの軍事国家なのである。
日本のように、戦後腰抜けにされ、奴隷化されて、
魂を抜かれた国民ではないのである。

だからジェンキンズ氏の最敬礼がけして時代錯誤の
浦島太郎ではないのである。