Path: ccsf.homeunix.org!ccsf.homeunix.org!news1.wakwak.com!nf1.xephion.ne.jp!onion.ish.org!news.daionet.gr.jp!news.yamada.gr.jp!news.jstar.ne.jp!nd-tk001.ocn.ad.jp!news-gw2.ocn.ad.jp!news-est.ocn.ad.jp!not-for-mail From: Sin'ya Newsgroups: fj.soc.law Subject: Re: =?ISO-2022-JP?B?GyRCQTRNZyRONi9NVxsoQg==?= Date: Sat, 10 Jul 2004 11:32:27 +0900 Organization: OCN Lines: 57 Message-ID: References: <87fz8rba3c.wl%miya@kirika.org> <40D4E5BB.7A00801F@ht.sakura.ne.jp> <87d63ubyju.wl%miya@kirika.org> <20040620231203cal@nn.iij4u.or.jp> <20040621194142cal@nn.iij4u.or.jp> <40DA7FE8.2C8DDB5A@nr.titech.ac.jp> <20040624215245cal@nn.iij4u.or.jp> <20040705210241cal@nn.iij4u.or.jp> <20040707210410cal@nn.iij4u.or.jp> <20040709215500cal@nn.iij4u.or.jp> NNTP-Posting-Host: p13230-adsao12honb4-acca.tokyo.ocn.ne.jp Mime-Version: 1.0 (generated by SEMI 1.14.3 - "Ushinoya") Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP X-Trace: newsnn-itk01p.noc-otehonkan.ocn.ad.jp 1089426748 7550 219.161.233.230 (10 Jul 2004 02:32:28 GMT) X-Complaints-To: usenet@ocn.ad.jp NNTP-Posting-Date: Sat, 10 Jul 2004 02:32:28 +0000 (UTC) User-Agent: T-gnus/6.15.6 (based on Oort Gnus v0.06) (revision 01) SEMI/1.14.3 (Ushinoya) FLIM/1.14.3 (=?ISO-8859-4?Q?Unebigory=F2mae?=) APEL/10.3 Emacs/21.2 (i386-debian-linux-gnu) MULE/5.0 (SAKAKI) Xref: ccsf.homeunix.org fj.soc.law:1839 >>>>> In <20040709215500cal@nn.iij4u.or.jp> >>>>> cal@nn.iij4u.or.jp (SASAKI Masato) wrote: SASAKI> 確認の必要はないと(今も)考えています。 お考えはわかりました。 SASAKI> 法律のことを議論するニュースグループで SASAKI> しかも裁判という法律そのものの範囲内の議論において SASAKI> 「法治国家」とか「裁量」などという専門用語を使用するならば SASAKI> それらの専門用語の意味は理解しているという前提を SASAKI> 採用していいのではないでしょうか? ここが、私には理解できないところです。 専門家でなくても法律や裁判とは無縁でありませんし、新聞などの報道で、 政治家は「法治国家」という言葉を使います。(自衛隊の海外派遣の問題など の文脈で出てきたことがあると思います。強行採決でもあったかも。) 「裁量」 は、「裁量労働制」が報道にあらわれます。 SASAKI> そういう専門用語を使用しているのに SASAKI> 「もしかしたらこの人は素人ではないだろうか?」 SASAKI> と思うことの方が本来はよほど書き手に失礼だと思います。 ということで、まつむらさんの記事の文脈では、専門用語だとは私は思いま せんでした。国語辞典的用語であるしても、奇妙あるいは極端な用法では? と は思いましたが、司法不信から極端な物言いになっただけだろうと思いました。 SASAKI> (別投稿でも書きましたが SASAKI>  本題ではないので当初はあえて詳細に述べませんでしたが SASAKI>  普段の生活で「法治国家」とか「裁量」なんて使いますか?) 普段の生活では使わないでしょうが、前述のように「法治国家」は新聞には 出てきますので、その手の会話では使うこともあると思います。 「裁量」は、職場での会話でたまに使います。たとえば、残業をするかどう かは上司の指示によるのが原則ですが、作業のスケジュールが上司に承認され ているならば、スケジュールに遅れないように部下が(いちいち上司の事前承 認を得ずに)残業をする裁量は慣習として認められています。このように裁量 を使います。 あと私が思いつくのは、行政官僚による裁量ですね。これも報道の影響でしょ う。 いま調べたら、新明解国語辞典の第二版には「自由裁量」という例がありま した。「自由裁量」という言葉は聞いたことがあります。 よって、法律学を学んだことがない私でも、「裁量」という言葉は知ってい ます。 SASAKI> この種の誤解をさけるためには SASAKI> むしろ自分がよく使うわかりやすくて誤解されないような言葉で SASAKI> 記述するべきであって SASAKI> むしろ書き手が気を配るべき問題です。 SASAKI> ……読み手に努力を要請するべきではない……。 fj.sci.lawではそのとおりだと思いますが、前述したような私の考えから、 fj.soc.lawではそうだとは思いません。なぜなら、そもそも専門用語だという 意識がない場合は、「この種の誤解をさけるためには」などとは考えもしない からです。 --- 兼松真哉