"村上新八" <shinpa@cronos.ocn.ne.jp> wrote in message 
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>    16日在日中国大使館の程永日公使は、北京−上海間高速鉄道計画への日本新幹
> 線導入の動きが小泉の靖国神社参拝によって影響を受けたと言明した。「今の中国の
> 国民感情では日本に決められないかも知れないといった雰囲気だ」と述べた。

 日本の新幹線技術の原点をたどれば、日本と朝鮮半島、満州などを
高速鉄道で結ぼうとした、「弾丸列車構想」へと行き着く。
 その意味では、新幹線は紛れもなく「旧日本軍の軍事技術の遺産」で
あって、日本の新幹線が中国に建設されれば、それを「第二満州鉄道」
などと揶揄する者も当然出てくるであろう。

 靖国神社と弾丸列車の技術には、
「戦前は軍国主義や植民地支配の為に生み出されたが、戦後、平和的
 役割を果たすために再スタートした」
という共通点がある。
 その一方を許容することが出来ないから、他方を許容する障害になって
いるなどという貴方の論理(=中国側の主張)は、完全に矛盾している。

 中国の非論理的な国民感情を最優先するのであれば、そもそも新幹線
などを中国に作るべきではない。
 首相の靖国神社参拝程度で反対の声があがるのならば、中国に新幹
線が建設されれば更に厳しい批判を受けることは目に見えているからだ。

 むしろ、「首相の靖国神社参拝は続いているが、高速鉄道とは関係ない」
として導入を決めるくらいでなければ、結果的に導入には失敗し、日本側
は大損害を被ることになるだろう。