# どっちかっつうと、「スタイル」に近い話題のような気がしなくもない。

! "<4048a8b3$0$19835$44c9b20d@news2.asahi-net.or.jp>" という記事で
!     Sat, 06 Mar 2004 01:20:20 +0900 頃に wacky  さん は言ったとさ:

> 最も望ましいのは「いや〜、参りました。仰る通りでした」という文面の相手
> の記事で終わること。次善は同じ文面の自分の記事で終わること。じゃん。

こんなこと考えて議論してるから議論が進まないんだろうな。

# 以下、説明の簡単化のため二者の間での議論としますが、三者以上の議論へ
# の拡張は自明です。

ネットニュースにおける議論の最善の終り方は、

・その問題に関して、双方の主張が一致すること。

です。
「どちらが正しくてどちらが間違っていたのか」なんてのは関係ありません。
双方がそれぞれ自分が正しいと思う方向に主張を改訂していった結果が一致す
れば、それでめでたしめでたしです。
# 結果として、片方は改訂してない場合もあるが、そうでない場合の方が多分
# 多い。

次善の終り方は、

・双方の主張が理解され、その違いの所以が明かになること。

です。
# そして、しばしば、それ以上のことが望めないものです。
## もちろん、ここでいう「理解」は、「納得」とは別物です。

いわゆる「信仰告白」の段階までリダクションして説明して、「その前提だっ
たら当然そういう主張になる」というのが読者に理解できるようになるのが、
その場合の議論の目標となります。
で、「信仰告白」の段階で違いがあれば、それは、どちらが間違ってるとかの
問題じゃなくて、その差は埋めようがないものです。

そういうことを理解して議論するのなら、当然、議論を進める方向も分かりま
す。
自分の主張に関しては、

・相手の主張や質問を参考にしながら、どう表現すれば理解されやすいかとか、
  どう修正すればより正しいと思える主張になるかとか、そういうことに注意
  しながら自分の主張を説明する。

ということになりますし、相手の主張に関しては、

・主張を理解するための質問をしたり、主張の解説をするように水を向けたり
  する。

ということになります。

相手をやりこめようという「邪念」があったり、相手が自分をやりこめようと
してるという思い込みがあったりすると、そういうのがうまくできにくいでしょ
うね。
# 「意趣返し」とかしてる人、いたなあ。
そういう場合は、相手の主張を間違ってるように見せることに終始して、相手
の主張をちゃんと理解しようとしないし、自分の主張に対して都合の悪いこと
は、主張の修正ではなく沈黙をもって答えたりするわけです。

そうなると、なかなか、まともな議論にはなりにくいでしょうね。
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KG  KGK (life name: Keiji KOSAKA), Dept. of Phys., Okayama Univ.        K
KG kgk@film.rlss.okayama-u.ac.jp http://film.rlss.okayama-u.ac.jp/~kgk/ K
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