プラネテス Phase 18
石崎です。
プラネテス Phase18『デブリ課、最期の日』について雑感など。
今回、次回と番組終了後に雪乃五月さんのインタビューが。
今回は、原作と大分話は違う上、最終話にどうなるのか知らされていないので、
毎回台本を渡される度に驚いているとか、ラブシーンの時は恥ずかしいので横向
いているとかいうお話でした。
^L
■ダミー会社設立
重役「ガリレオ開発。3つの会社を経由していますので、法的には完全に別会社
です」
タンデムミラーエンジンのメルトダウンにより、大損害を被ったテクノーラ社。
重役会は、次に大事故が起きた時に、会社に累が及ばないようにするために、
別会社としてガリレオ社を設立、その取締役社長に第二事業部のドルフを就任さ
せることにする。
そして空席になった第二事業部長の座には、第三事業部長のノーマンが就任す
る。
ノーマンは早速実験モジュールの件で恨みのあるデブリ課を解散すると課長補
佐に通告し、デブリ課は大騒ぎ。ラビィはみんなで接待しようと言う。
しかしそんな騒ぎの中、ハチマキは相変わらず走り続けているのだった。
# 前回の次回予告で判っていましたが、第二事業部長に就任したノーマン、第三
# 事業部長と併任というのはちょっと驚き。そんなに人がいないんでしょうか。
# ^^;;;;
# 即日デブリ課の解散を言い出したノーマン。事業部長ってそんな思いつきで課
# を改廃出来るものなの?
# ラビィは以前の話でも養育費がどうとか言ってましたが、子供7人を別れた妻
# に取られた上に養育費まで払っていたんですね。悲惨。
■ハキムの故郷
ハキム「マナンガって国を知ってるかい?」
クレア「中東の産油国ね。石油が使われなくなってからは、内乱続きって聞いた
けど」
ハキム「僕の故郷だ。貧困が内乱を呼び、政府は分裂状態。連合の手を借りない
と選挙も満足に出来ない。それが僕の祖国なんだ」
仕事はミス続きの上、前事業部長派と見られ全ての仕事を取り上げられたクレ
アは仕事をさぼってハキム相手にカフェで愚痴る。
地上に降りて結婚でもしようかと言うクレアに、ハキムは自分の故郷について
語る。
産油国だったマナンガは、石油が使われなくなって以降は貧困が内乱を呼び、
連合の手を借りないと選挙も出来ない国に成り果てていたのだった。
# 結婚でもしようかなと言ってハキムの方を見るクレア。嫌ぁぁぁ、こんなのク
# レアさんじゃない。
# ハキムの故郷が明らかとなりました。クレアと似たような境遇だったんですね。
# ちなみに、マナンガって第1話で登場した国です。
■芸は身を助ける?
ノーマン「たまにはこういう下らないのも良いもんだ」
ラビィ「流石はノーマン部長。前の事業部長は、こういう楽しみ方の出来ない方
でしたから」
デブリ課の最後の仕事に向け、自らEVAスーツを着て陣頭指揮を取っている
フィー。
ユーリにこのままで良いのかと聞かれたフィーは、別の会社に移ることを匂わ
せる。
その頃、ラビィは宴会の席でノーマンの前で芸を披露。
ノーマンを大いに笑わせることに成功したラビィは、総務課の係長のポストを
約束される。
食事中、何故かEVA教本を読んでいるハチマキに、デブリ課が解散したら、
EVAどころでは無いと言うタナベだが、肝心のハチマキは生返事。
タナベは怒って一人でもデブリ課を守ろうとするのだった。
インドの子供達に電話で、今度係長になるというラビィは何でも好きなものを
買うことを約束する。
しかし、もうデブリを拾わなくても良いというラビィに子供達は、誰が宇宙を
守るのと問いかけるのだった。
# フィーが今まで他社からの誘いに乗らなかったのは、かつての同志だったドル
# フがいたからという面もあるようで。
# 宴会の場で、リュシー達女子社員を側に侍らせているノーマンが嫌ん。リュ
# シーなんか露骨に嫌そうな顔なのですが、そんなの相手に酒飲んで美味しいか?
# >ノーマン
# ドルフは人の使い方を知らんな。ドルフもノーマンに対して同じことを言って
# ました。でも、ラビィに関してはあながち間違ってない気もしてきました。
# ノーマンにまんまと取り入ったラビィ。自分のポストだけで無く、他の課員達
# のポストも獲得しようとは考えなかったのでしょうか。
# 休暇の話に出て来た子供達、全員ラビィの子供だったんですね。7人も居たの
# か。
■入院していたギガルト先生
課長補佐「ごめんね。ごめんね、何にも出来なくて。デブリ課も守れないし、
エーちゃんにもお世話になりっぱなしだし、駄目なんだろうね。今更一生
懸命にやろうとしても」
月で入院していたギガルトと話していたハキム。
ギガルトは通常任務ならば問題ないと言うのだが、体調が万全で無い者はチー
ム全体を危機に陥れる可能性があると、自分で教えた言葉を言われると苦笑せざ
るを得ない。
そんなハキムは、軌道保安庁を辞めることを示唆するのだが。
デブリ課の廃止を食い止めようと、事業部長に直訴しようとするタナベだが、
あっさり門前払い。その様子を見ていたクレアは、下が上に勝とうと思ったら正
攻法では駄目と言うのだった。
デブリ課で、部屋に垂れ幕を飾ろうとしている課長補佐は、その最中に脚立か
ら落ちてしまう。心配して駆け寄るエーデルに、何も出来ないことを泣きながら
謝る課長補佐なのだった。
# ギガルトが入院していた場所ですが、ラビィと子供達はほぼ時間差無しで話し
# ていたのに、ギガルトとハキムは遅延時間ありで話していた風だったので、月
# 面で入院していたのでは無いでしょうか。
# ハキムは明言していませんでしたが、どうやら軌道保安庁を辞めてしまう様子。
# 原作通りの道を目指すということかな。
# クレアがタナベに言った「正攻法では勝てない」の言葉。何だか嫌な予感がし
# て仕方が無いのですが。
# 課長補佐が心配していたのは、デブリ課の皆の「老後」でした。それしか頭の
# 中に無いらしい。
■社会派に転進
監督 「連合はデブリに見せかけて機雷を浮かべてるって噂があってね。俺達は
それを暴くために来たって訳だ」
タナベ「じゃあ、あれ爆弾なんですか?」
監督 「ちょっと違う。あれは、データ機雷とか言ってな。近づいた船の航行シ
ステムを焼いちまうんだ」
最後のミッションに出たトイボックス2。最後だからとラビィも同行。
しかし、目標に到達する前に救難信号を受信、そちらの救助に向かうことに。
遭難船を見てラビィは自分がライセンスを取った頃に使われていた老朽船だと
気づく。
作業船にドッキングすると幸いにして気圧等は正常で、中で船長と喧嘩してい
たのはルナフェリーで一緒になった無許可の映画監督とそのAD。
実は彼らはルナ・フェリーの事件のムービーが高く売れ、社会派に転進を図っ
ていたのだった。
問題が無さそうなので、フィッシュボーンで待機していたハチマキが戻ろうと
したところ、フィーが近隣に相対速度がほぼ0のデブリを発見、回収しようとす
る。
ところが、テクノーラ社の管制官はそのデブリに触れず、帰投するように指示
し通信を切ってしまう。
その様子を見ていた監督とADは、対象デブリがやはり機雷なのだと話し合う。
実は連合は宇宙にデブリに見せかけた機雷を浮かべているという噂があり、監
督達はそれを暴きに来たのだと。
その機雷はデータ機雷と呼ばれる代物で、近づくと航行システムを焼いてしま
うという代物なのだった。
連合がデブリと言い張っているのならと回収してしまおうとするフィー。
ラビィは管制課が駄目と言っているからと止めようとするが、フィー達は無視。
機雷は通信環境の変化に反応するタイプで、フィッシュボーンはおろか、EV
Aスーツのフェイスコムすら使えず、命綱もつけず身一つで接近しなければなら
ない。
SクラスのEVAであるこの任務にハチマキが志願。
ラビィは止めるが、フィーはこれを許可する。
# 第6話(…と7話)で登場した映画監督とADが再び登場。本当は社会派にな
# りたかったみたいなことを以前も言ってましたが、本当に転進したようで。
# デブリに見せかけたデータ機雷。そんな機密兵器を平時から浮かべておいて、
# 万が一誰かに回収されたら、逆に連合も危ないことになるのでは?
# EUとロシアの緊急避難用軌道ということは、この二つの地域は連合には加盟
# していないということなんでしょうか。
■父として
ラビィ「判ってる! けど、あの…一番上のコラナは頭の良い子でさ、出来れば
私立に行かせてやりたい。ハールは宇宙が好きで望遠鏡が欲しいって言う
んだ。ムシャラフは未だ幼いけど、音楽の才能があって、シタールかピア
ノを習わせてやりたい。私は、もう父親として側にいてやれないから、お
金を稼ぐ位しか出来ることが。頼むよ。頼むよ! みんな! 私はクビに
なる訳にはいかないんだ!」
(中略)
フィー「言っただろう。テクノーラは、会社であっても、社会じゃない。そして
例えデブリ課が解散するとしても、あたし達は未だデブリ屋なんだ!」
作戦はハチマキがコネクターを機雷まで運んで行き、ナブスター経由で偽の情
報を機雷に送信、その後トイボックスが接近してアームで機雷の機能を破壊する
というもの。
準備が進む中、ラビィは再度止めるように言う。
テクノーラ社が社会の全てでは無いというフィー。だが、家族を大勢抱えたラ
ビィには、会社を今クビになる訳にはいかない事情があった。
しかしラビィの事情を知ってもフィーはデブリ課が解散するとしても、あたし
達は未だデブリ屋なのだと引く気はなかった。
課長補佐とエーデルが業務資料を事業部長の前で引き渡している時、DS-12が
船外活動員を出し、機雷を回収しようとしているという報告が入る。
課長補佐を怒鳴りつける管制課長を抑え、ノーマン事業部長は慌てず対テロリ
スト用のセキュリティとして、テクノーラ社の全ての宇宙船に備え付けてある非
常停止システムを取り出す。
事業部長と担当課長の承認によりトイボックス2の機能は停止する。
パスワードを入れるように言われる課長補佐だが、補佐はパスワードを忘れた
と言う。
ハチマキはSクラスのEVAを成功させ、デブリ艤装機雷に取り付く。
コネクターを衛星に取り付けナブスター経由で偽データを送信、衛星を騙すこ
とに成功。
後はトイボックス2で衛星の機能を停止させればというところで、ナブスター
がアクセスを拒否してしまう。
# ラビィの子供達の名前が判明。ちなみにシタールってインドの楽器の名前らし
# い。
# ラビィが自分の家庭の事情を切々と語っているのに、フィーは無視。そりゃ、
# 貴方は転職先引く手あまたでしょうが。(笑)
# 軍事衛星がそんな簡単に騙せてしまうもので良いんでしょうか。^^;;;;
■女相手にタイマン張れねぇってのか!@エーデル
ラビィ「そうなんですよね。会社人としては判るんですよ。でも、私の居場所…。
フフフフ…駄目だなぁ、私は、何をやっても。だからそれで、お父さんは、
お父さんは、宇宙を守るデブリ屋なんだ!」
ノーマン事業部長からの通信がトイボックスに入る。
それは、ナブスターの接続をこちらでカットしたので、今すぐその軌道から離
れるように命令するもの。さもないとシステムをやられることになると。
それを聞き、みんなの命を守ろうとノーマンにそれだけは止めるように頼む課
長補佐。
だがノーマンは、デブリ屋がデブリになるのも自業自得と言う。
遂に切れた課長補佐は、あんたの事業部には必要なくとも人類にはデブリ屋が
必要と、ノーマンに掴みかかる。
補佐を止めようとした管制課長を勤務時間が終了したとエーデルが蹴り倒して
しまう。
部長室の異変に気づいた管制課員により警備員が呼ばれ、部長室は大混乱。
機雷の機能が回復し、トイボックス2は生命維持系と通信系を残してシステム
ダウン。
ハチマキは衛星の機能を自分で停止させようと試みる。
部長室の異変はトイボックスにも伝わっていて、フィーは課長のことを見直す。
そしてラビィもデブリ課はこの場で解散だとわめき散らす事業部長の言葉を聞
き、そしてデブリ屋の方が恰好良いという子供達に言われた言葉を思い出し、立
ち上がる。
ラビィが向かったのは作業船。こちらは二十年前の代物なので、旧トイボック
スと同様に船のシステムとは別にマニュアル操作によりアームを動かすことが出
来るのだ。ハチマキが指示する壊すべき場所にアームを伸ばそうとした時、事業
部長から止めないと会社に残れないと脅迫されるラビィだが、会社人としては判
るが、その前に自分は宇宙を守るデブリ屋だと言い、アームで衛星を破壊してし
まう。
# エーデルたんが遂に職場で切れました(笑)。
# 生命維持装置と通信系だけを残してシステムダウンさせるとは、随分器用。つ
# いでに機雷の機能が停止すると、システムも回復するとは、一時的にシステム
# をダウンさせることが出来る衛星ってこと? それで「データ」機雷なのか。
# 今一、どういう仕組みなのか良く判りません。そんな良く判らない機雷を手持
# ち機材だけで何とかしようとしたトイボックス2の面々も無謀というか。
# 「やるね、課長」どうやら、フィーの中では課長補佐の「補佐」が取れたみた
# いです。
# ラビィがアーム操作の資格を持っているというのは第8話で出ていましたが、
# これも伏線でしたか。前回はかなり危なっかしい操作でしたが、今回は一発で
# 決めました。
■デブリ屋は、もう終わりだ
ハチマキ「俺、会社止めるわ」
タナベ「は? でもデブリ課が解散って言うだけで未だ」
ハチマキ「いや。そのことじゃなくて、その…デブリ屋は、もう終わりだ」
衛星が破壊されたことでトイボックス2の機能は回復。
ラビィに「やりましたね、お父さん」と声をかけるユーリ。
フィーもラビィを見直したと声をかける。
ラビィは今夜は飲むのでつきあえと言い、デブリ課の面々は「We copy!」と言
うのだった。
帰還したハチマキに先輩は凄いというタナベ。
だがハチマキは、自分は会社を辞めると言い、デブリ屋はもう終わりだと言う
のだった。
# 第8話に引き続き、今回も出ましたWe copy! 前回はこれからもフィー達が一
# 緒に働いていこうという話でしたが、今回はもうこれで終わりなんですよね…。
# 復活してからのハチマキの豹変ぶり。とうとう会社まで辞めると言い出して…。
# これから、タナベとの関係はどうなるのでしょう? >あなたの関心はそこか
# い。
# 主人公達の所属部署の危機というのは、この手の組織を舞台とした話では定番
# ですが、本当にデブリ課が終焉を迎えてしまうとは吃驚です。それとも、何か
# 奇跡が起こって存続したりするのでしょうか?
■次回予告
「終わりは いつも…」
………台詞が無いや(笑)
デブリ課はやっぱり解散なのかなぁ?
では、また。
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Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
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