こんにちは, 宮本です。

In article <JM-dnX5RDYAfQo_dRVn-iQ@comcast.com>, "txm" <txm@no_spam_please_softhome.net> writes
>>> が、ここで疑問です。、空気は重さの違う窒素と酸素が均一に混じっている
>>> (本当かな?)のに、どうして、COは上にいっちゃうんでしょう?もしくは、
>>> どうして窒素と酸素は均一に混じっているのでしょう?

<3989383news.pl@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp>の記事において
kono@ie.u-ryukyu.ac.jpさんは書きました。

>>まじりあう速度と分離する速度のバランスかな。水と油でも洗剤入れて
......
>>でも、O2の方が圧到的に重いじゃん。COの方が分極しているので、
>>分極が少ないO2,N2とは混じりにくいんじゃないかな。

混じり合う速度というのがキーポイントだと思われます。

ガス管から漏たばかりでも, 不完全燃焼で発生したものでも
いいのですが, 空気と混ざる前はある程度かたまっています。
液体でも水のなかに *そうっと* 食塩水を注げば, すぐには
混ざらずに沈み, 二層になりますね。このように, 気体と言え
ども混ざる前ならば, 密度に応じて上に昇ったり下に降りたり
することでしょう。

また確かに空気は窒素と酸素が均一に混じっているのですが, 
この様にいったん混ざってしまえば, 分離するのはエントロピーが
減少する方向ですから, ほとんど起こりえないでしょう。

最後に, 分子間の相互作用が無いのが気体と言えるので, 分子の
分極を考えて混ざりやすい/混ざりにくいの議論は, ここでは
不適切と思われます。

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Ryo MIYAMOTO; rmiya@cc.hirosaki-u.ac.jp;