プラネテス Phase 15
石崎です。
プラネテス Phase15『彼女の場合』について雑感など。
# フォロー返しとかしてなくて、すいません。^^;;;;
^L
■社内健康診断
エーデル「月に2回だけ、ここでアルバイトをしてるんです。それより早く受け
付けを済ませて頂けませんか? 次のバイトが入っていますので」
一年に一度の健康診断にやって来たデブリ課の面々。
契約社員のエーデルだけは受診することが出来ないので居なかったことから彼
女のことを話していたところ、受付の為現れた病院の職員は当の彼女。
実はエーデルは、テクノーラ社の派遣の仕事以外の時、月二回だけバイトをし
ており、他にもバイトをしているのだという。
その頃、軌道保安庁では月から上がってきた犯罪者の取引がISPV-7で行われる
という情報をキャッチ。彼らを押さえるための会議が開かれていたが、その席上
ギガルトが倒れてしまうのだった。
# 実は入社以来健康診断を受けたことが無かったハチマキ。今回初めて受ける気
# になったのは、やはりタナベとの将来を意識したから?
# 宇宙空間で作業するデブリ課のようなポストだと、健康診断を受けないでサボ
# るということは普通出来ないと思うのですが…。
# 病院で現れたエーデル。流石に、看護婦ということは無いと思うので病院事務
# 職のバイトなんでしょうね。
# ギガルトさん、ハキムだけで無く軌道保安庁の部下達には「親父さん」と呼ば
# れ親しまれている様子。ノリはどこかの整備班か刑事ドラマ。
# 軌道保安庁はてっきり海上保安庁的な組織だと思っていたのですが、ISPV-7の
# 内部での捜査権も有しているんですね。
# 本筋と関係有りませんが、会議中、コーヒーを入れてあるのがコーヒーカップ
# だけで無く湯飲みが混じっているような。こんな所まで日本風を持ち込まれて
# ます。
■半課じゃ門前払いさ
エーデル「それ、リンガムですよ」
タナベ「え。リンガムって…」
エーデル「舌にするピアス。舌の裏側にえぐる様に通すんです」
デブリ課で、デートにつけるアクセサリーとして、ピアスを購入するか迷って
いたタナベ。エーデルはタナベが見ていたピアスがリンガムという舌につける物
だと教え、タナベには似合わないと断言。
一方、ハチマキも男子寮で友人にデートに何を着ているのかの相談中。
首にポイントとしてチョーカーが欲しいということで、帰って来たチェンシン
が持っていると友人が呼ぶのだが、タナベとのデートを知られる訳にはいかない
ハチマキは、慌ててチェンシンが手にしていた木星計画のパンフレットに話を逸
らす。
木星計画のフォン・ブラウン号の乗組員の社内公募に応募するというチェンシ
ンは、ハチマキはどうするかと聞くのだが、ハチマキはどうせ門前払いと最初か
ら諦めていた。
# デブリ課で飼われていたナマコ。前回救出した実験モジュールの中に入ってい
# たものを第三事業部研究課から頂いたものらしい。エーデルはやっぱりナマコ
# は苦手なんでしょうか?
# テクノーラ社では事務室に荷物置くのに「私物届」なるものが必要らしい。
# やけにピアスのことに詳しいエーデル。普段の恰好があれだし、知ってても当
# 然かとは思ったのですが、この後でとんでも無い事実が明らかとなりました。
# 木星計画のパンフを見て、微妙な表情を浮かべつつ、結局は半課では無理だと
# 最初から諦めた風を装うハチマキ。原作とは随分と性格が違います。
■中学生とかじゃないし
チェンシン「気にするなよ。別に俺とタナベさんは結婚してた訳じゃないし。権
利を主張しようなんて思わないさ。一度寝た位で」
船外作業免許の更新の〆切が今日だと言うのに、タナベが休暇を取っていると、
宴会芸の練習に余念のないラビィから聞かされたエーデル。
ラビィは一日位遅れてもという態度だが、契約社員のエーデルは仕事が遅れる
と契約違反になると言う。
そんなエーデルの元に届いた電子メール。差出人のサーシャの名を見てエーデ
ルは驚く。
その頃、ISPV-7唯一の歓楽街でデートしていたタナベとハチマキは互いに黙り
込んだまま。
何か話す様に言われ、何時から自分のことが好きだったのか聞いたタナベは、
自分は最初に一緒に宇宙に出た時から、ハチマキのことが好きだったのだと言う。
ハチマキに改めて同じ質問をしたタナベだが、そこにチェンシンが現れる。
チェンシンに自分がチェンシンと自分の気持ちに嘘をついていたことを謝るハ
チマキ。
しかしチェンシンは、最近のタナベの様子から判っていたと言う。
一度寝た位で権利は主張しないと言い、タナベを慌てさせるチェンシン。
もちろんそれは冗談。チェンシンのハチマキへのささやかな復讐だった。
その頃、ハキム達は取引現場を押さえるべくハチマキ達のデートしていた店に
来ていたのだが、ハチマキ達の姿を見たハキムは、別のチームにこの場を任せ、
その場を離れる。
# 公式サイト見るとタナベが船外作業の免許取ったのは1年前。有効期間1年?
# 一日位とラビィは言ってましたが、この手のは一日遅れただけでも×そうな気
# が…。
# これまでは平気で軽口を叩き合っていたのに、いざ付き合うことになってデー
# トしたら、何も言い出せなくて黙ってしまうハチマキとタナベの初々しさが何
# とも。
# タナベがハチマキが好きになったのは初めて宇宙に出た時からですか。ハチマ
# キがタナベを好きになったきっかけは……そう言われてみると私も思い出せま
# せん。^^;;;;
# 一度寝た位でとは、チェンシンにしては随分と際どい冗談。ハチマキが速攻で
# 「中学生じゃあるまいし」と怒りもせずに速攻で納得しようとしているのって
# …。ハチマキはこういう時ヘタレです。
■街は知り合いばかり
リュシー「やだ別に泊まる訳じゃ無いわよ。時間で部屋借りて、映画みたり食事
したりするの。そうじゃないとセブンじゃ二人きりになれないでしょう」
ハチマキ「な、成る程」
リュシー「みんなそうしてるわ。もちろん、そのまま泊まっても良いけど」
月面に会議に出席していたドルフ。今期も第二事業部の業績がトップであると
専務より褒められたドルフ。
専務の夜の誘いを袖にした彼の悪口を言う第三事業部長のノーマンだが、専務
はドルフが未来の専務様かもと言うのだった。
チェンシンと別れた後、町中でタナベの同期のシャポーとヴァンリと出会った
タナベ達。
タナベは、オムツ男とシャポー達に気づかれそうになり、ハチマキの手を引い
て逃げ出してしまう。
路地裏に逃げ込んだタナベ達。ISPV-7で遊べる場所は今いるこの通りだけであ
るため、知り合いばかりに出会うのは当然なのだ。
トイボックスに行くことを提案するタナベだが、仕事場じゃデートって気がし
ないとハチマキは却下。
ハチマキが困っていた所に現れたリュシーは、事情を知ると二人をISPV-7唯一
の宿泊施設であるホテル・スピカへと連れて行く。
時間で部屋を借りて、二人きりで映画や食事をして過ごす。これがISPV-7で唯
一二人きりで過ごすデートの仕方なのだとリュシーは教え、そしてハチマキには
このまま泊まっても良いけどと焚き付ける。
そのホテルのロビーで、連合の役人と打ち合わせをしていたクレア。
受注実績のある企業は先進国クラブで独占。発展途上国の新規参入企業のリス
トは入り込む余地など無いのだった。
連合の役人と別れた後で、ハチマキの姿を見かけたクレア。
だが、タナベが一緒なのを知り、その場を後にするのだった。
# ドルフは上司の誘いを袖にするような奴だけど、きちんと評価はされているら
# しい。
# タナベの同期の名前と顔が漸く一致しました。^^;;;;
# エーデルの有給休暇の届けに、出勤扱いで良いよという課長補佐。その方が、
# 後でその事実がばれた時に、エーデルにとっても補佐にとっても拙いのでは?
# セブンって宿泊施設一ヶ所しか無いんですか。不倫とか、絶対出来なさそう。
# ホテルスピカって、やっぱり後で放送する番組からですか?
# ホテルに別に泊まる訳じゃ無いわよと説明するリュシー。時間で借りて…って、
# それは世間一般的にはご休憩というものでは?
# 昔のクレアならば、発展途上国の新参企業の事を公平に取り扱おうとはしても、
# それ以上は意識しなかったであろうクレアですが、今ではすっかり肩入れして
# いる様子です。
# クレアまでハチマキとタナベのデートをしかもホテルでチェックインしている
# 現場を目撃。彼女の様子からして、未だハチマキに未練があったみたいですね。
■大人なんだし、ありだよな普通
ドルフ「第三事業部は人の使い方が下手だな。チャドに経理なんて、出来る訳が
無い」
チャド「言ってくれるな」
ドルフ「正確な判断だ」
チャド「変わらないな。お前のそう言う所。ホント、変わらないよ」
ホテルの35号室に入ったタナベ達。意外と豪華な部屋の設備に嬉しそうなタナ
ベとは裏腹に、ハチマキはタナベとホテルで二人きりということを意識しまくり。
ホテル備え付けのコンパクトな救命ボールを誤って膨らませてしまい、ハチマ
キをベッドに押し倒す恰好になってしまったタナベ。
離れようとして、意識したタナベの顔に手を触れるハチマキ。
タナベも目を閉じていざ…の前に慌てて離れるタナベ。
謝ろうとするハチマキだが、タナベはベットの陰に誰かが隠れていると言う。
ハチマキに言われ、ベットから出て来た男、サーシャは、恋に落ち結婚しよう
としたものの、両親に追い返されてしまい、更には娘を自分の手の届かない場所
へと移されてしまっていたと言い、今日会う筈が、25号室と書くはずが35号室と
書き間違えてしまったと言う。
そして部屋のチャイムが鳴らされる。
5年振りに会うのが怖いというサーシャの代わりにドアを開けたタナベ。
するとドアの前に立っていたのは私服姿のエーデルなのだった。
その頃月面では、ドルフがかつて一緒に会社を立ち上げ、今は第三事業部で経
理をしていたチャドを訪ね、彼に第二事業部でフライトディレクターのポストを
呈示していた。
チャドに経理など、出来る訳無いというドルフに、チャドは変わらないなと苦
笑する。
# ハチマキが意識しまくりな一方で、タナベがはしゃいでいるのが何とも。泊ま
# る=×××だけど、時間で借りるならそれは無しという意識なのか?
# ホテルの救命ボールは超小型。でも、あの大きさで人は入れるのだろうか?
# 拍子で押し倒して意識して…というのは良くあるパターンですが、女の子の方
# から押し倒すというのは珍しいかも? 良い雰囲気となったところで邪魔が入
# るのはお約束。でもここまで関係が進むと、ゴールインは意外と早いかも。
# 粗筋の方では省略してますが、エレベーターに乗っているエーデルとその回想
# が出ていました。雨の中歩いている女性が目の前に立っている男に殴られてい
# るというもの。このシーンの辺りから、この話に段々と暗雲が立ちこめて来ま
# した。
# 第6話で登場した、ドルフやフィーと同じ会社にいたチャドが再登場。第8話
# でフィーがドルフにチャドと会ったことを話していたり、前回で第三事業部と
# の確執があったりと、ここでドルフがチャドを引き抜こうと考えるに到るまで、
# 脇役キャラに対してここまで伏線を張るのかという感じです。冷たい人間のよ
# うでいて、実はかなり情に厚い人なんですな。
■ヒモの犠牲者
エーデル「酷い客ばかり取らされたわ。手錠に首輪、電気ショック、身体中にピ
アスまでされて!」
タナベ「ピアスって」
エーデル「私が拒むと暴力を振るった。何が夫よ。死ぬまで一緒? 愛してる
よ! 薄っぺらな言葉だけで、口先だけのこのヒモが!」
オープンカフェで一人寂しそうにしているクレアの隣のテーブルに座っていた、
軌道保安庁が張っていた男二人は、軌道保安庁の捜査官に気づき銃を取り出す。
捜査官に銃を向けられた二人はクレアを捕まえ人質にしようとするが、駆けて
きたハキムがあっさりと二人をノックアウトするのだった。
その頃、サーシャに何しに来たのと言うエーデル。
タナベはサーシャに代わり彼の弁護をするが、エーデルは彼と別れてから同意
無しに離婚出来る5年経つのをずっと数えていたと言う。
実はサーシャはエーデルの別れた夫だったのだ。
その場限りの嘘を言うサーシャのことを変わってないと言うエーデル。
また俺と一緒にというサーシャ。だがエーデルは、サーシャが自分にだけ売春
させた上、それを拒むと暴力を振るう口先だけのヒモだと罵倒する。
そしてバッグからワイヤーアンカーの射出機を出し、サーシャに向ける。
# 気落ちしていたクレアを救ったのはハキム。これはフラグ立った? しかし…
# エーデルが実は既婚者だったと言うのも驚きですが、その過去は我々の想像の
# 更に先を行ってました。ヒモに売春させられた挙げ句SMに全身ピアスですか?
# とても、朝から子供に見せる作品とは思えない設定です。^^;;;;
# ピアスのことに詳しかったのは、自分もしていたからだったようで。タナベに
# 似合わないと言うのは、外見上似合わないということでは無くて、ピアスが彼
# 女にとって何か汚らわしい物の象徴だったってことでしょうか。
# ワイヤーアンカーの射出機を向け、素人さん向けにその威力の解説をするエー
# デル。ここでこのシーンを出したのは、原作読者なら判るはず。
■エーデルで良いよ
サーシャ「エーデル。てめぇちくりやがったな。愛してるって言ったのによ。あ
の誓いの言葉、嘘だったのかよ。女を売る以外、てめぇに何が出来るん
だよ」
(中略)
エーデル「撃つ気は無かった。二度と私の前に姿を現さないようにしたかっただ
け。私は…私はごみためみたいなあの街には、あんな屑の所には二度と
戻らないから」
親も金も学も無い自分達が生きて行くには仕方無い。
そういうサーシャに努力しないための言い訳ばかりと言うエーデルは、自分が
今、正社員になるために働いて勉強しているという。
そしてサーシャのことを私の汚点だと言い、アンカーを撃とうとする。
二人の間に立ち塞がるタナベ。
そんな男、救う価値は無いというエーデルにタナベは、エーデルに撃たせたく
ないのだと言い、エーデルが課の中で役に立っていると言う。
タナベの背中を押しエーデルにぶつけたサーシャは、射出機を奪いエーデルに
それを向けるが、ハチマキが彼を倒す。
部屋の外へと逃げだそうとするサーシャだが、ハキムがサーシャを倒し、彼を
逮捕する。
エーデルにちくりやがったと罵るサーシャは、女を売る以外何が出来るんだと
言うものの、最後にはサーシャに助けを求める。
サーシャが去った後で、エーデルは撃つ気は無かったと言う。そしてあんな屑
の所には二度と戻らないからと言うのだった。
そして翌日。
出勤直後、船外作業免許の更新とナマコの私物登録をしておいたというエーデ
ルに、「ありがとうエーデルさん」と言ったタナベ。
エーデルは、「エーデルで良いよ」といつもとは違う口調で言うのだった。
# 努力しないための言い訳ばかり。エーデルのこの言葉はサーシャだけで無く、
# 今回チェンシンに木星計画の社内公募に対して水を向けられても、最初から諦
# めてしまっていたハチマキにも当てはまる言葉なんですよね。原作とは少し異
# なり夢を持ちつつもややもするとそれを諦め、適当な所に収まってしまおうと
# していたアニメ版のハチマキ。これから少しずつ成長していくということなん
# でしょうか。
# ユーリに続いて、エーデルまでも人格が変わってしまった様子。今後はもっと
# 柔らかい対応となるのでしょうか?
# 前回の次回予告を観た時点では、タナベ達の初デート、エーデルの謎の行動と、
# ギャグ話にもって行くのかと思い、途中まではそんな雰囲気だったのですが後
# 半になって雰囲気一点、エーデルの想像を絶する悲惨な過去が明らかとなった
# 話でした。ドルフの情に厚い一面、そして今後に向けての伏線張りも仕込まれ
# ていて、想像以上に重要な話だったようです。
■次回予告
「イグニッション」
ラビィ 「はー」
課長補佐「どうだった? ラビィちゃん」
ユーリ 「フィー。事故だったんだ。自分を責めるな」
ギガルト「うむ。俺は医者じゃないが。良い薬がある」
ノノ 「ひっとして」
医者 「空間喪失症」
タナベ 「先輩、地球に戻った方が良いんじゃ無いですか?」
ハチマキ「…」
わーい、ノノたんが再登場!
それはそれとして、原作由来の話です。ノノたんは原作では出ていないのです
が、どう絡んで来るのかなぁ。
では、また。
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Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
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