"Joe Keen" <mgpot@hotmail.com> wrote in message
news:3ff7613c.9450%mgpot@hotmail.com...
> Quoted from <z0VMa.101$FN4.52@news1.dion.ne.jp>
> Posted by "yam" <h_yam@h8.dion.ne.jp>

> 政治の本質は階級闘争なんだ。日本人には階級意識が希薄になって
> いて、それゆえに多くの政党が階級をうまく代表していない。
>

確かに。マルクスの言う理論は個々においては未だに真理を射止めていると言うこと
ですね。ただ、資本主義社会に於いても資本家対労働者と言う具合に截然と対応関係
が明確にはなっていないと言うことか。

改めて、労働者と言ってもさまざま。また、資本家と言ってもさまざま。日本人は特
に「頭」=理論では行動せず、「体感」=感情で行動する。こうなるといよいよこの
「さまざま」が階級意識を希薄化させることになる。このことは日本以外でも多かれ
少なかれ当てはまるでありましょう。

ぼくが興味あるのは嘗ての日本社会に於ける武士と庶民と言う階級の区分けでありま
す。この区分けは資本主義とはなじまない。日本ではこの武士特に下級武士による革
命が行われたに過ぎず、資本家達による革命もましてや庶民による革命も起きてはい
ない。戦後日本はさらにこれらの階級のいずれにも当たらないものによって革命がも
たらされた。

以上を元に敢えて飛躍して言おう。このような日本では議会制民主主義とか西欧発祥
の原理をそのまま安易に受容するのは問題ではないのかと。その証拠に現憲法の数々
の近代民主主義原理は空文句に終わっている。かろうじて言葉による行動規制を受け
ているに過ぎない。言葉は実体化をもたらすと言っても限度がある。日本憲法学はこ
のためにかなりの回り道をしている。明治期の知識人はこの理屈に思い至らず、この
警戒心を忘れていたと思う。明治期は武士気質がまだ残っていたがゆえに結果的に日
本はどうにか体裁を保てたが今は体裁さえもかなぐり捨てている。唯一経済によって
プライドを保っているに過ぎない。

しかし、もしかしたら現代日本人はこの姿を内心肯定的に受け取っているのではない
か。そうだとすると、日本国内に起こっている問題は政治の問題とは言えず、ここ=
fj.soc.politicsで云々かんぬんするよりもfj.educationとかfj.thoughtとか
fj.nation … 等々で云々かんぬんするほうがよくはないか、…とかの皮肉を言って
みたくもなりますね。

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みんなのケンちゃん