「イラク人のためのイラク人によるイラクの政府……」(日米首脳)
ふん、ウソ出鱈目だろう。ブッシュの狙いは、
「ブッシュのためのブッシュによる傀儡イラク政府」を樹立し、すみやかに
米国みずからの巨額のイラク復興予算とイラクの石油売却代金とによって復
興資金をプールし、イラクの復興工事を米国企業中心に発注し、これら高利
を得た米国企業からブッシュの選挙資金に還流させることにあるであろう。
さもなくば、ブッシュ再選は絶対のピンチだから。
長い目でみれば、傀儡イラク政府との間に将来必ずブッシュは「米イ安保条
約」の締結を強要し、永久に米軍をイラクに駐留させ(日本方式)、中東の
石油利権を長く独占することにあるであろう。
「政権移譲の後も米軍は撤退しない」と明言していること、及び常々「日本の
ように……」と執念を燃やしていることなどからそのことがうかがえる。

「日本は、人道支援、日米同盟・国際協調を重視、日本の国益のために……」
(小泉首相)
“人道支援”だって?  ふん、ウソだろう。イラクの復興ではなく、実は米国
支援のため、ブッシュとの約束を果たすため、etc.であろう。
ふん、今頃になって“国際協調”かい。あんときゃぁどうだった?
国連決議が得られない米英単独のイラク先制攻撃のとき――。
妙に使い分ける誤魔化しはよせ。総理大臣たるものミットモナイ。
“日本の国益”だって?  バカなことをいうな。ここ十数年来日本はイラクか
らほとんど石油を買っていない。広く中東から石油を買えなくても、探せばほ
かにいくらでも石油はあるだろう。  

「日本は治安活動をしない、戦闘行為をしない、憲法の範囲内で……」(日
本首脳)  これは百%ウソだ。ゲリラ隊が襲撃してくれば、おのずと戦闘行
為になる。しかも激しいそれに。

「テロとたたかうのは、世界共通……」(小泉首相)
ニューヨーク同時多発テロは、全世界に対する挑戦だと言いたいのだろうが、
実は全く違う。確かに、日本人も犠牲になったが、実際には、イスラエルの
シャロン新政権の横暴に対しブッシュ新政権がこれを放任するという政策に
転換したことに対する反米テロであった。“全世界に対する挑戦”は視点を
はぐらかそうとするまやかしの言動である。

「テロは前からあった……」(最近の小泉首相)
つまりは、“日本国内でもいつテロがあってもなんらおかしくはない”とい
いたいのだ。万が一、実際に東京がゲリラ隊に襲撃された場合、これと自衛
隊のイラク派遣との因果関係を否定するための予防線を張るためにこう言っ
ておきたいのであろう。
しかし、懸念されていることが実際に起きた場合は、日本国民の99%は、
こんな言い訳を信ずることはまずない。