今期最終回の感想-1/3(満足編)
てつたろと申します。
今期見た最終回の感想です。
長くなったので3分割しました。
その1 「満足のいく最終回」編です。
ネタバレあり。(といいつつ、特に改行はなし)
少なくとも「録画した最終回を未見」の人は
見ない方がいいです。
「おね2」の最終回を見てからまとめているので、
時期的に旬を逃しているものが多いことはご容赦。
(逆に「最終回を未見」という人は少なくなるか)
作品により感想のトーンが違うのはご愛敬。
LAST EXILE
この作品の最終回は圧巻だった。
ラスト数分に絶句。
「あれは、ドゥーニャの子供?まさか…」
(いや、モランの遺児かも、…いつの間にこしらえたんだ?)
庭先のヴァンシップにはもう少し大きな子供が2人も。
間もなく、麦畑から少年(長男?)を肩車して現れるモラン!
思わずガッツポーズ!(家族は寝てるので声は控えて)
モランの代わりに逝ってくれた人達に黙祷。
(モラン復活の生け贄 …嘘)
デルフィーネ、油断してあっけなくサヨナラ。
頂点を極めた者の最後は案外こんなものか。
アレックス、ソフィアの手でギルド旗艦とともに沈む。
復讐の為だけに生きてきたとはいえ因果なもの。
(デルフィーネの死を知らず、ギルド旗艦をアレックスごと
撃ったソフィアも因果かな)
ディーオはどうなったのだろう。
あれで死んでいたらルシオラの最後が可哀想すぎる。
最終回までで未消化の部分もあり
・ディーオの生死(モランだって生きていたんだから)
・ギルド旗艦が墜落時、雪の大地に倒れていたのは誰か。
(一時停止しても判別できなかった)
・"EXILE"には「国外追放・流刑・亡命」の意味がある。
彼らの住むプレステール=砂時計型のスペースコロニー
は流刑地または亡命船だったのだろうか。
今まで地球との接触がないのはそのせいか。
(当初「放浪」-"EXILE"の別訳-の末にたどり着いた
移民惑星での話だと思っていた)
・プレステールはなぜ砂時計型に造られたのか。
わざわざ国家を分けて戦わせるため?
・クラウス達は地球に帰ったのか。
エクザイルは少なくとも一度はプレステールの外に出ている。
「プレステールに海はない」という設定なら、崖の上から
見える海は地球の海?
地球なら「地球人」が登場しないのはなぜ?
・アルが成長していないのにモランの子供が大きすぎる。
(子供が4人もいるなら結婚後5年は経っているはず)
こうしてみると、結構詰め込みすぎの消化不良部分も多い
けれど、なぜか胃もたれは感じない。それを上まわる満足感
がある処はさすが。
ところでモテモテ・クラウス君は誰と結ばれるのだろう。
「重婚エンディング」なんて思わず想像。
(今時ギャルゲーにもないネタだ)
クラウスのファーストキスを奪った女王様も時々お忍びで
泊まりに来たりして。
護衛でお供するヴィンセントが哀れ。
(ああ、妄想は膨らむどこまでも)
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宇宙のステルヴィア
主要登場人物からだれか死ぬかも、と思っていたけれど、
誰も死なずに絵に描いたような大団円。
(名もない人達は大勢お亡くなりになっているけど)
人類の命運を懸けたミッションの割にはドキドキハラハラ
はなかった。まあ、これはこれでOK。(教育TVで再放送して
いた「学園戦記ムリョウ」も人類の命運を懸けている割に
ほのぼのとしてgoodな最終回だった)
光太君との仲も元通り。
緑だったり赤かったりした宇宙も元通り。
ヒュッター先生、ジェネシスミッションが終われば帰るか
と思えば新生ステルヴィアに居座り。(これは意外)
一時期、保険医も実はヒュッター先生の仲間か、と考えた
けれど、これは穿ちすぎだったのかな。
ラストに出てきたアリサの妹(ミヤちゃん)がかわいいぞ!
よし、新番組「ステルヴィア・2NDジェネレーション」は
ミヤちゃんがヒロインで決定!(ってコラ…)
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TEXHNOLYZE
初回から無機質で暴力的な話について行けそうになくて、
「見るのを止めようか」と悩んだけれど、ガドガードの
ついでに録画して見ることにした。
(メインのはずのガドが打ち切りとは皮肉なもの)
惰性で見ていたはずだけど、徐々に−櫟士が自己主張を
するようになった頃から加速度的に−面白くなった作品。
ハッピーエンドは難しいかなとは思っていたけれど、
あんな結末とは…
Gacktの謳うエンディング「月の花」がガキンと(金属的な
音をたてて)胸に響いた。
ああ、もうこれ以上の言葉はない…
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ぽぽたん
「なぜ彼女らは『旅』を始めたのか」「その目的はなにか」
(雫に会うのは「旅の目的」を知るためだったはず)
というあたりが未消化だけど、全体通して「良かった」と
思える佳作。
最後、キースが少々ヘタレだったのが残念。
(「嫌な奴が最後にひどい目に遭う」というパターンでは
カタルシスを得られない人間なもので)
内心はどうあれ、最後まで憎まれ役らしく強がって欲しい。
(改心するなら「あい姉さんとくっついちゃう」エピソード
もいいかもしれない。確か原作のゲームでは「キース」って
プレイヤの操作する主人公キャラだったと思うので、当然
「あい姉さん」ルートもあるはずだし…関係ないか)
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住めば都のコスモス荘
最終回らしい盛り上がりと大団円。
唯一の不満は、コメディのお約束であるシリアスに決めた後の
「落とし」がないこと。
逃げ出そうとする大人達を後目にヒーローを応援する子供達が
特撮ヒーロー物のパロディかな、とも思ったけれど、あれだけ
盛り上がっているシーンでは「笑い」が入るより「拳に力」を
入れてしまう。
原作でコスモス荘に残るのは鈴雄と朝香だけのはずだけど、
アニメ版では全員がコスモス荘に戻ってきた。
でも、お互い正体がばれているから続編を作るのは困難だろう。
無理して続編を作らずここで終わるべきだし、そうして欲しい。
(原作のように「過去のエピソードで番外編」程度は可)
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スクラップド・プリンセス
大昔に「幸せとはなにか」と、よく考えた。
世の中は幸せばかりで構成されてはいない。
むしろ、悲しみや苦しみ、不公平の方が多いような気がしていた。
思うに幸不幸は相対的なものなので、他人の飛び抜けた成功や
幸福である様子を見ていると、普段の自分が不幸であるように
感じてしまうのではないか。
彼らだって幾多の不幸を乗り越えてつかの間の幸せを手に入れた
のだろうが、頂点ばかり見上げる我々にはその谷間が見えない。
これでは自分のいる場所が低く感じられて当然だ。
幸せとは主観的かつ相対的なものだから、自分が幸せだと感じる
ことができれば、質とかレベルとかは関係なく、それは本当に
「幸せ」なのだ。
(例え他人が「そんなことが?」と呆れようが)
生きている瞬間・瞬間は幸せだったり不幸だったりするだろう。
だから最期に自分の人生を決算して
「ああ、いろいろあったけれどいい人生だったな」
と思えれば、ようやくその瞬間に「自分の人生は幸福だった」と
結論を出してもいいだろう。
(だから、死ぬ時は「これから死ぬんだ」と意識して死にたい)
これは昔に私が考え結論付けた「幸福観」であった。
だから、捨てプリの最後でパシフィカの口から同じ考えがでた
瞬間、このアニメは今期最終回を迎えたアニメで最高の最終回
となった。
(感想なんて元々主観だけど、この作品は特に主観入りまくり
になってしまった。これでは他の方の参考にならないと思いつつ、
書かずにいられない)
原作は文庫が出てから読んでいるので、現時点でラストがアニメ
版と同じかどうかは知らない。
ストーリにずれはあっても、同じ科白はあるのだろうか。
個人的にはこの作品の核となる(なってしまった)科白なのだが。
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おねがい☆ツインズ
今の時点で迷っている。
でも、後日見直せば更にプラス方向へ評価が傾くだろうな、という
予感があるので、「満足」に入れておく。
(同じく迷った「D.N.Angel」は予感が働かず「転けた」側に傾いた)
私的に「転けた」作品とは「拡げた風呂敷を畳みきれなかった」
作品だが、おね2の場合、あまり風呂敷が拡がっていない。
設定こそ奇抜なものだったが、本編全般に渡って描かれていたのは
兄妹かも知れない3人の微妙な恋愛ドラマだった。
おねティが「秘密にしなければいけない(教師と生徒で結婚、宇宙人
であること)」の緊張感が恋愛のスパイスだったが、おね2は「当人
たちすら知らない秘密(兄妹かもしれない)」が独特の緊張感をもたらし
ていた。
だが、最終1話前で、その秘密はあっけなく暴露される。
さて、それでは最終回ではどんなどんでん返しがあるのだろう?
「兄妹」と判明したのは間違いで振り出し?
更には別の関係が判明?
…どんでん返しはなかった。
3人の血縁の有無という意味で考えられるのは5パターンしかない
からそのうちのいずれかが正解とは判っていたが、あのパターン
が正解と(もしくは深衣奈と樺恋の関係が逆のパターンを)、(本
放送以外ヒント無しで)予想した者は多くないのではないだろうか。
意外性がない故に意外だった。
ああいう結論を出した彼らだったが…まあ、内心はどうであったか
憶測するのも野暮なのでやめよう。
ただ、ラストの麻郁の独白は彼の理想であったように思える。
(ここまで来て今更あれが「事実」ではないだろうが、麻郁にあれを
言わせた意味を考えさせられた、という点では作品にいい後味を与えた)
解決されなかった謎
結局、深衣奈はどんな経緯であの写真を持っていたのか。
説明する余裕がないほど、慌ただしい最終回ではなかったと思う。
同じ色の瞳、同じ写真を所有していたことが、ただの偶然だったとは
思えない。(兄妹ではなくとも従妹ぐらいの関係はありそう)
木崎湖という舞台設定は、作品の雰囲気にマッチしていたのでよいが、
前作からの繋がりはほとんど意味がないような気がする。
キャラの性格も変わっていたし、無理にみずほ先生や苺達を出す必要
はなかった。ただの客寄せか。
(桂に至っては時たま顔を出しても - 一度だけ一言を除き - 科白なし)
このあたりがマイナスポイント
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