長島です。

In article <bll9qc$chn$1@pin3.tky.plala.or.jp>,
"TamamoCross" <nospam_tamamo@greenfields.net> wrote:

>> >・昭和48年、阪神がマジック1より優勝を逸す
>>
>> やっぱりこれですかね。
>> これは残り3試合でマジック1。
>> つまり3試合のうち1つ勝てば優勝できたのに
>> 3連敗してしまって逃したんで…。
>
>当時、阪神地区で暴動は起きなかったんですか?

地区についてはご記憶のある方にお任せします。

で、この年のタイガースなんですが、
背景から説明したほうが分かりやすそうな気がするんで、
ちょっと回り道ですが、そちらから。

残り試合5というところで
ジャイアンツとゲーム差なしの優勝争いをしており、
しかも残り5試合のうち3試合にジャイアンツとの直接対決を残していました。
(ジャイアンツの残り試合はこの3試合を含めて4)

こんな状況で迎えた首位攻防戦(10/10 後楽園)は、
まずタイガースが田淵の逆転満塁ホームランと
江夏の緊急リリーフでしのぎ6-5でタイガースの勝ち。

翌日の試合は、一度は7-0とリードしながら
連投で先発した江夏がもたず、最後は10-10の引き分け。
# 川上監督をして
# 「これが最高の試合といわずして、どこに最高の試合があるというのか」
# と言わしめた、スリリングな試合でした。

それでも、この時点でタイガースは1ゲーム差で首位。

そして残り2試合のうちの1つをジャイアンツが敗れてしまうんです。
(相手は忘れましたが)
これでゲーム差は1.5。
残り試合はタイガースが3、ジャイアンツは直接対決1試合のみ。
タイガースは1つ勝てば優勝。
これで優勝を確信しないタイガースファンがいたとは思えない…。

ところがタイガースはカープ戦を落とす。

そして中日球場でのドラゴンズ戦は
(上田次朗さん曰く「全員がここで決めるつもりでいた」そうで)
恵畑さんが書かれているとおり、
星野仙一投手は打ちやすいボールばかり投げたにも関わらず
優勝へのプレッシャーかタイガース打線は全く打てず敗戦。

こうして残るは最後の1試合、甲子園でのT-G直接対決を残すのみ。
この時点でゲーム差0.5でタイガースが首位。
勝ったほうが優勝というきわどい勝負になったわけです。

ところがこの大一番で、タイガースは0-9の惨敗。
…甲子園がどうなったか想像つくでしょ?(笑)

タイガースを完封した高橋一三投手をはじめ、ジャイアンツのナインは
優勝の喜びに浸る暇もなく、一目散に三塁ベンチへ逃げました。
…もちろんスタンドから襲い掛かるタイガースファンから逃れるため。

ちなみにこの試合のあと、
タイガース選手を乗せたバスもファンが包囲して動けず、
(当時の)金田正泰監督が直接ファンに謝罪して、なんとか収めたそうです。

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