昔敵であった星のマ−クをつけた飛行機が今日も上空を飛んで行く。最近は何か遠慮ぎみに高度を高く取っている様子で、又飛行回数も心持少ない気がする。
 シルバ−フォックスなるF18の飛行隊は敵か味方か? ベ−スの放送のロックを聴きながら英語に親しみ、ABCニュ−スを聞く。海兵隊の存在は嫌いでは無い。少なくとも彼らは日常に於いては日本人の若者より非常に紳士的で且つマナ−を教育されている。最も基地の外に出る士官、兵はそれなりの注意を受けているものと思われる。
 彼らと一緒に飲んだりしても違和感は感じない。隣人として生活して来たからかも知れないが・・・
 基地の再編で海上自衛隊のPS1、US1部隊が移動する事になったのは残念な思いがする。何故ならば自衛隊の存在がある程度彼らを牽制していたと感じる事がある、又災害支援出動は米軍ではなく自衛隊の任務であり、通常米軍は出動しない。
 艦載機jの移転は、特に問題視する事でも無い。何故ならば厚木の代替え空港として以前から艦載機は飛来してきているし、空中給油機、対地攻撃機等正規配備部隊以外の航空機も見かける。
 安全保障条約上は民間空港の使用も通告のみで可能である。 日本の地方空港は多分静岡が出来れば各県に最低一つはある。嘉手納の空軍も配備しても有り余るのではないだろうか。
 岩国の問題は基地の沖出し(埋め立てて新たな滑走路を設ける)決定の時に既に織り込まれている。部隊移動の都度地元の理解を求める作業自体意味を持たないと思う。単に施設庁の利権を確保しているに過ぎない。
 再配備は事実上米軍の前進配備で沖縄よりも北韓に近い所に配備する必要が生じつつある事に起因する。
 航空自衛隊の戦闘機の数を大幅に減少させて来た現時点では、前進配備もやむ得ないと考える。艦船の総トン数もやっと戦艦大和一隻分程度で艦船の大きさは以前より大きくなったもののシ−レ−ンの完全確保は未だ困難と言える。米国が原潜の配備を太平洋に大きくシフトするのも中国に対応出来ないと判断した事に起因するとも思える。           
 ある意味ここ数年間の防衛計画の欠陥が招いた結果とも言える。
 ベトナム戦争初期F4ファントムは機銃を装備していなかった。その結果ミサイルを発射すれば逃げるしか無く、対地攻撃をしたファントムは上空で待ち受けるミグの餌食となった。基本性能では遥かに劣ったミグに落とされる事が連続し、機銃を装備する様になった。私の親友はカムラン湾に撃墜された。
 確かに民意も大切だし、アメリカの中東政策も感心しない。だが、いざと言う時に前線に向かう者が十分に働ける環境を作る事も必要と思う。その意味では日本政府は自らの努力を憲法を盾に怠って来た。
 沖縄に基地の大半を残し、思いやり予算で駐留費用を負担し、自らの定員と装備を制限して、とても独立国の姿とは言えない。その国の国民は脇腹に銃を突きつけられているのだから、大人しくしておくしかないのかも知れないと思う。
 
 友人は日本の国防に失望して米国籍を取り、海兵隊のパイロットになりました。彼が帰った時に話した、日本の戦闘機はハリコのトラだと言った事は忘れられません。今は良くなっているでしょうが、・・