In article <3F5351D6.F2166106@yahoo.co.jp>, shimada181@yahoo.co.jp says...
>        重要なポイントだと思います。この点、昔は座席で寝て行くのが
>        常識だったのでスハ43とかナハ10には窓側にも通路側にも小さい
>        ながらも線路方向の枕が付いていて今の座席車よりも寝やすかった
>        ように思います。

部品の名称もズバリ「頭もたれ」でした。113系(もしかすると初期型は違う
かも)などのクロスシート部分の通路側にあるちょっと表現しにくい形をした
アルミ鋳物の手すりのようなものはおそらくその末裔で、学校帰りによく通
路側に座って短い睡眠を補給したものです。あの外形で芯まで木でソリッド
の43系客車の「頭もたれ」は単純ながら実用的でした。10系客車では確かビ
ニールクロスとわずかなクッションが入っていたような気がします。

111系や403系の古い車両では半円形のただの手すりがクロスシートの背ずり
の上部隅についていましたが、その後わざわざコストがかかりそうな部品に
変わったのはきっと要望があったからなのでしょう。

近郊型の「手すり兼頭もたれ」も、211系になって手すり機能が重視されたた
めか「頭もたれ」としては使いにくくなったのが残念でした。昭和も末頃に
はクロスシートの夜行などほぼなくなっており、「頭もたれ」の有効性ない
し使い方を知る乗客も少なくなっていたのでしょう。

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Jubilee