In article <3f0add2b_5@news.premium-news.net>, J_Saita3 premium wrote:
>> > イスラム教とキリスト教の衝突も一神教の衝突でしょうが、どう思いますか。
>>
>> 十字軍の昔から政治と経済の略奪であり宗教が主因ではないと思います。
>政治と経済の略奪というのは、イスラエルがアラブを略奪しているというのでしょう
>か
>それともアラブがイスラエルを略奪してるというのでしょうか
>それとも十字軍がいて、その十字軍が、どこかの国を略奪しているというのでしょう
>か

 十字軍は、最初の一回目だけは聖地回復という目的が漂って
いましたが、以後は悉く略奪目的やそれに乗じた人身売買等の
経済活動ですね。当時の十字軍関係者以外が見れば、単なる野
盗です。

 シンプルな話ですが、戦略には強者の戦略と弱者の戦略があ
ります。強者は現状維持をしようとし、弱者は現状打破をしよ
うとする。
 弱者の立場になった人たちは、打破をするために手を組みま
す。その組み方のルールが「民族を同じくする」であれば民族
自決主義を唱えるでしょうし、「宗教を同じくする」であれば
見かけ上宗教戦争っぽくなるでしょう。

 要するに、そういうことであって、キリスト教とイスラム教
の違いによる反目は主として手段であって本質ではないもので
す。実際、十字軍の頃やそれ以前のアラビア世界が栄えていた
時代は、イスラム教もキリスト教も平和的に共存していました。
例えばイスラム教の学者がキリスト教を研究して大家になって
いたり、ヨーロッパの学者がそれを学びに留学してきていたく
らいです。



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頼光 mailto:raikou@mug.biglobe.ne.jp