fj.comp.input-method,fj.comp.input-method.atokの記事<koabe-06A995.01115131072003@news.fu-berlin.de>で
        koabe@mcc.sst.ne.jpさんは書きました。
> 月刊アスキーで連載していた篠原一さんの
> 『電脳日本語論』が単行本で刊行されていました。

遅れ馳せながら読みました。おもしろかったです。

> この本によると、1986年に登場したATOK5で初めて最長一致法が
> 用いられたことになっています(84ページ)。
> 私のサイトにおいてある年表と異なりますが、どちらが
> 正しいのでしょう?

年表のほうは私がいろいろ怪しげなソースから聞きかじ
ったデータですのであまり信用しないでください。(^^;

ただ、この本では2文節最長一致法のことを「最長一致
法」と呼んでいるようです。文節変換以上を行うのであ
れば通常は最低でも1文節最長一致法を採用するものだ
と思います。これにプラスアルファを加えたものを2文
節最長一致法と呼ぶ(呼んでいた)メーカーもあるので、
どこまでが間違いでどこまでが正しいかは簡単にはいえ
ないような気もします。(^^;

> 43ページ「他のIMEの選択自体は今でも可能ではあるが、
> シェアの面から、公の場では実質、二者択一しか考慮されにくい
> 現状であるならば」とあるのが、ちょっといやらしいなあと
> 思ったりしました。
> 現状、そうなのかもしれないけど、それをそのまま書いてしまった
> ことに違和感があります。

私はそこは気になりませんでした。

それよりも、ATOKがシェア競争に勝った理由を「辞書が
よかったから」というところに簡単に帰着させているこ
とのほうが気になります。

この本は日本語入力プログラムの操作性についてはほと
んど触れていません。ATOKが「後変換学習」を搭載して
便利だったと書かれているぐらい。私はとにかくATOKの
操作性と一太郎の価格戦略こそがATOKのシェアを引き上
げる最大の原因だったと思っているのですが。
-- 
太田純(Junn Ohta) (株)リコー/新横浜事業所
ohta@sdg.mdd.ricoh.co.jp