こん○○わ、PARALLAXです。それでは「LAST−EXILE」の
感想なぞを。なおネタバレだらけですので、まだ御覧になっていら
っしゃらない方、またはDVDが出るまで封印しようと決意されて
いる方は、これ以降は読まれない事をお勧めします。

■ 「LAST-EXILE」  第15話 「Fairy Chess」

◆ネタバレにならない程度の感想:5段階評価で3+ 前回は5・

ラブコメ、じゃないな。昼メロ?バブル時代のトレンディ?金妻?

26 【改行埋め ひさしぶりのしるヴぁんが大王 「おちました」】
25 あれくす)「んじゃ、シルヴァーナ発進〜」
24
23  ひらりっ
22
21 うぃな) 「艦長ー、なんか落とし...
20       ・・・女の人の写真? (きれーなひとー)
19       誰?」
18 あれくす)「マイ ラヴァー。」
17 うぃな) 「え!!?」
16
15 第15話 「Fairy Chess」    3+ 2003.07.15 放映
14 第14話 「Etude Lavie」    5・ 2003.07.08 放映
13 第13話 「Isolated pawn」   4・ 2003.07.01 放映
12 第12話 「Discoverd attack」 5・ 2003.06.24 放映
11 第11話 「Develop」      4+ 2003.06.17 放映
10 第10話 「Swindle」      4+ 2003.06.10 放映
 9 第09話 「Caliculate Alex」  4− 2003.06.03 放映
 8 第08話 「Takeback」     3・ 2003.05.27 放映
 7 第07話 「Interesting Claus」 3− 2003.05.20 放映
 6 第06話 「Arbiter attack」  3+ 2003.05.13 放映
 5 第05話 「Positional play」  4− 2003.05.06 放映
 4 第04話 「Zugzwang」     4+ 2003.04.29 放映
 3 第03話 「Transpose」     4・ 2003.04.22 放映
 2 第02話 「Luft Vanship」   4・ 2003.04.15 放映
 1 第01話 「First Move」    4+ 2003.04.08 放映


◆アヴァンタイトル

引き続き、吶喊修理中のシルヴァーナ。その中、艦長室へクラウス
が報告に参上。デュシス崩壊とアナトレー陥落。何もかも失い、残
るは父さんたちのヴァンシップだけだと語るクラウスを、アレック
スは無表情に見つめるのみでした。

: アレックスがクラウスを迎える表情が僅かに和らいでいる事、加
: えて「よく生き残った」と労う辺り、後の展開も併せて「矢張り
: 普通の部下に対する感情以上のものを持っているのかな」とも思
: えました。父親?と言うにはアレックス29歳にゃ可哀想か(笑)

自室(?)のベッドに転がり鼻歌交じりで写真を眺めているディーオ。
其処に映るは、クラウスたちの父親と一緒に、若き日のアレックス
と一人の女性。

: 何時の間にかっぱらった?ディーオ様(^^;)。 おぼっちゃまらし
: からぬ手癖の悪さです。(違)


◆サブタイトル 「Fairy Chess」

公式Webによれば「『妖精のチェス』と言う意味だが、チェスでは
『あり得ない形式の詰めチェス』の事。ルールとは違う駒の動きや、
異なる初期配置など変則的な状況。その言葉の通り、今までの約束
事を無視した展開でそれぞれの駒=キャラクターが動き出し、本来
の想いとは違う目的へ動き出す様子を表す。」とあります。

: なるほど確かに、としか言いようがありません。(^^;)


=== A-PART (スイマセン、ネタ尽きました。(^^ゞ ) ===

◆一点此方はタチアナの自室。報告を促すべく迎えにきたソフィア
へ「私、行きたくない」とスネる(?)タチアナ。何時もらしからぬ
彼女へソフィアは「そんな貴女を見るのは随分久しぶり」と言いつ
つ、「クラウスは、優しかったのね」と。これへタチアナは素直に
頷くのでした。傍らにはクラウスから借りっ放しの作業服が。

: すっかりおふにゃふにゃ(笑)なタチアナです。前々回までの彼女
: は何処に行ったやら。こりゃ余程カルチャーショックな事でもあ
: ったかな?と思えるものの、さて。モニターに映らない時間帯と
: しては、デュシス兵たちが彼らを放棄していった後からアリス達
: が見つけるまでの間があった筈ですが、それが「御休憩」時間な
: のか「お泊り」時間なのか、さぁさぁさぁ。(爆)
: : どっちにしろ「ナニか」あったみてーな書き方じゃねーか>俺。(^^ゞ


◆此方は機関室。ギルド人のよしみか機関長とチェスを交わすディー
オは、アレックスからくすねてきた写真を突きつけつつ「話がある
んだけど、前々相手にしてくれないんだよ」と御不満そう。

: 第5話でもルシオラ相手に勝っているディーオ様。チェスの腕は
: 機関長が評するところ「容赦無いな」だそうで。


◆此方はレクリエーションルーム。タチアナの変貌振りに持ちきり
の整備兵一同の中、エロ本をむっつり読む(爆)モラン。おもいっき
り事態を面白がっているコスタビにゲイルが一喝。尤もこれで黙る
ようなシバシゲオではなし(違)。モランがラヴィを慮るも、コスタ
ビは「狙うなら、今!」とブルズアイ。

: コスタビ曰く、ゲイルはクラウスにチェック入れてた(小指つき)
: そうです。某巨大掲示板では「だからゲイ(ル)か」と、もう確定。(笑)
: まぁ本当は、見所がある奴と見込んでいた程度だと思うんですが。

: 処でゴドウィンがクラウスを評し「ヤル時ゃヤル奴だ」と言って
: いる言葉を考えますと、やっぱ「優しかったのね」発言は意味深
: に取るべきなのかなぁ?(^^;)
: : わざわざカナで書くんじゃねーよ>俺。(^^ゞ

: モランがラヴィを気遣ったのは決して迂遠な表現ではなくそのま
: んまだと思うのですが、さて。これが次回予告へストレートに繋
: がるのならば、来週は今週を上回るド修羅場になりそうな、予感。


◆此方は個室に立て篭もり中のラヴィ。声を掛けるクラウスもアル
も無視して篭城中。クラウスはノルキア陥落のショックだと解釈し
慰めるも、ラヴィの頭を占める問題はそんなものではないのでした。
愛用だったぬいぐるみを泣かせて一言。「ばか。全然判ってないよ」

: クラウス曰く「頑張るしかないよ」。何時ものクラウスだと思う
: 一方で、つまりこいつはこれまでこんな単純な論理で生きてきた
: のかと今更ながらに思わされました。これを踏まえると、確かに
: 第3話でアルを助け第4話でアルを届け第5話でアルヘ配慮し逃
: げ出そうと第6話でアルを守るべき出撃した、クラウスが持つ性
: 格の一つ「単純さ」が極めて諸刃の剣である様に思えてきました。

: にしてもたかが整備服一つがそんなにショックなものなのか?と
: 思えたので手近の女性を捕まえ「自分が彼氏にプレゼントした服
: を着て彼氏に寄り添う女性が突然目の前に現れたら?」と聞いた
: ところ、「間髪いれずに彼氏を瞬殺」と回答が帰ってきました。
: : 肝に銘じておこう。(^^;)


◆此方はアナトレー宮廷。ヴィンセント大佐が叱責され左遷を申し
渡されております。ノルキア進行中のデュシス掃討を「名誉職だ」
と申し付かったヴィンスは、密かに眉をひそめ。

: あーあ、流石に4艦を失っては艦長職解任も無理は無しですか。
: 配属先はマドセイン公配下。と言う事は、公および奥様と嬢様の
: 再登場も望めそうですかな。しかし眉をひそめたヴィンセント大
: 佐は何を思っているのやら。単純に解釈して、「このまま死んで
: こい」なる任務と受け取ったかな?と思えました。


◆此方は皇帝玉座。「エグザイルの鍵はシルヴァーナと共に失われ
た」と判断した皇帝が下した結論はギルドとの開戦。これを必死に
諌める宰相の言葉も聞かず、遂にアナトレーは「歴史上誰も勝利し
た事の無い」2正面戦争へ。

: 皇帝の言葉を解釈するに、少なくともエグザイルなる代物はアナ
: トレーをギルドが押さえつけるのに充分な「力」を持ったもので
: あるようです。逆に言えば、それさえ握れば事態を如何様にも引
: っくり返せると言う事かと。シリーズ半分を過ぎたこれまでに登
: 場したそんなデカ物と言ったら御馴染みの「グランドストリーム
: の怪物」こと気象制御装置かと思われますが、さて。そりゃま確
: かに調子が悪くなった程度でデュシス1国を現に滅ぼしましたし。

: 「最終兵器が世界を揺るがす出力規模をもつ気象制御装置」
: って、どっかで聞いたどっかで聞いた・・・
: あ、「SPRIGGAN」2巻「ノアの方舟」(爆)


◆相変わらず修理中のシルヴァーナ。格納庫では自分たちのヴァン
シップを修理中のクラウスと、おやつ中のアル。其処へぬいぐるみ
を持ったラヴィが「おはよう」と。喜ぶアルとクラウスでした。

: 脚をぶらぶらさせながらおやつをぱくつくアルが、実に「イィ!」(爆)

: アルとクラウスは喜んでいますが、ラヴィの表情は見えませんし
: 声も僅かに無理した雰囲気がありました。まだ立ち直った訳では
: 無いのですね。後の展開を見ても、無理しまくりと思えました。

: 「おはよう」と言う事は、クラウスとアルは1晩何処かに泊まっ
: た訳かと。今晩何処へ行こうか?と迷っているクラウスとアル。
: と、其処へ通りかかったアリスティア。ヴァンシップ隊副長の彼
: 女だから個室は当然。で、すっかり寝入ってしまっているアルを
: 横にし、招いた自室でクラウスへ。「…優しかったんですって?」
: 自らその「優しさの味」を確かめる、アリスティアでした。(爆)
: : すぉんな展開は許さん!


◆正座して、丁寧に、丁寧に、クラウスの整備服を畳むタチアナ…

: もうすっかり「おふにゃふにゃ」の様ですなぁ姫様は。(*^^*)


◆「シルヴァーナの浮上航行に支障無し」なる副長の報告が奏上。
アレックスがシルヴァーナ発進を命令。漸く元の調子に戻るシル
ヴァーナ艦内。次々に踏まれる発進プロセスを経、龍の牙を離れ
再び大空へ舞い上がるシルヴァーナ。

: アリスさんもヴァンシップ乗りとして鍛錬を欠かさないんですね。

: うーむ、やっぱしコノ手の「発進ワンダバ」にゃ燃えるものが。
: : 某「スタイル」も徹頭徹尾最初から最期まで「オバカな発進」
: : に徹して欲しかったなぁ、個人的な好みで言えば。

: 気難しそうに見えた機関長ですが、やっぱりコノ手の機関長とし
: て定番の「可愛いエンジン」な方であった様で。(^^;) で、素直
: に「浮上ー!」と手伝うディーオ様が微笑ましくもあり。


◆このシルヴァーナ復活は既にモニターされておりました。報告は
直ちに宰相閣下の下へ。皇帝へ伝える事罷りならんと、これを握り
つぶす宰相閣下。開戦回避へと決意する宰相は最後の望みを姫様へ。

: 姫様と言ってもタチアナの事ではなし。エグザイルの鍵は「まだ
: 生きている」との台詞からも、またこれまでの各所での台詞から
: も、鍵とはつまりアルの事なんでしょうなぁ。発動するし。(爆)

: クラウディア機関の反応を見て艦の動向を掴むのはギルド星型の
: 得意技ではなかったようです。そんなに掴みやすい反応なのか?
: と思う一方で、これを殺せるウルバヌス級は大した艦だったんだ
: なぁと思いました。更迭されるのも無理はないか。


◆航行中の艦内格納庫で自分たちのヴァンシップを復元中のクラウ
スとラヴィと脇にアル。そこへクラウスから借りっ放しの整備服を
「抱きかかえて」通りかかったのはタチアナ隊長。聞こえてきたク
ラウスの声は、タチアナの噂を話していました。これまでの遺恨を
水に流そう、彼女と仲良くやって欲しい、と言う彼の明るい声。が、
スパナを取り落とした足元へ落ちる、1粒、2粒の涙。「ごめん…」
と謝り「一緒に居られない!」と走り去ったラヴィ。後背から洩れ
るのは涙の大粒。そんな彼女に驚くものの、目を伏せるタチアナ。
驚き呆然と見送るアル。クラウスは、何が何だか判らない様子。

: オラァクラウス!脚ィ開け腕ェ後に組め顎ォ引け歯ァ食いしばれ!

: まぁこんな「僕ニンジン」は兎も角として、これじゃあんまりに
: もラヴィが不憫で不憫で。尤もシリーズ半分でこの展開ですから、
: 鉄板展開としては「男って結局バカなんだから」で男一人を置き
: 去りに和解するか「居なくなって始めて気付く幼馴染への真なる
: 感情」で男側が目覚めるかだと思うんですが。次回予告の台詞か
: らすると、アテウマに横っ面張られて後者の展開かな?

: にしてもタチアナの表情があんまり具体的でないものですから今
: イチ彼女がクラウスへ如何なる感情でいるかが確信できません。
: 鉄板展開の通りであれば「男を見向きもしない突っ張りギャルが
: これまで周りに居なかった『優しい男』と出会って骨抜き一直線」
: かと思えるものの、そこまで具体的に自分の感情へは気付いて居
: そうも無いなぁとは思っているのですが。

: しかしタチアナさんがこのままにエスカレートするとストーカー化?


◆ナレーション@アイキャッチ

すいません降参します。全然判りませんでした。男性声優は不得手。


=== B-PART ===============================================

◆万全の航行中であるシルヴァーナ。艦橋のアレックスが命じた進
路とは「マエストロ・デルフィーネ」。動揺する艦橋一同、と副長。

: と言う事はつまり、図らずも皇帝が目指す展開と一致した訳ですか?
: 尤も目指す「エグザイル」に対し、皇帝は奪取を図り、アレックス
: はまた別の意図でいる様ですから、最終的な扱いは違いますか。


◆ラヴィに去られ呆然と立ちすくむクラウス。其処へ向かおうとす
るタチアナを止めたのはアリスティア。詰問する彼女へタチアナは
「これを返すだけ」と整備服を抱きしめ、そんな彼女をアリスが
「その服に意味を求めないで」と諌めますが、タチアナはそんなア
リスから去るのでした。

: 前回の次回予告にもありましたこのアリスの台詞をストレートに
: 鉄板展開どおりに解釈するならば「クラウスの優しさに頼って彼
: へ恋愛感情を抱くな」だと思えるのですが、さて。タチアナ隊長
: にはどうもコノ手の鉄板展開は似合わない様にも思えるのですが…


◆アルは素直にラヴィを追うも、クラウスは今だ事態が咀嚼しきれ
ず悩んでおりました。と、其処へ声を掛けたのは「君が僕の看視者
なんだろう?」の虜囚者ペア(違)。そのディーオがクラウスへ突き
つけたのが、アレックスからかっぱらってきた、あの写真。思わず
ディーオを詰問したクラウスへディーオが写真の出所を答えると、
やおらクラウスはアレックスの元へと走るのでした。

: 「ノルキアに!?」と尋ねたクラウス。つまりディーオ様がこの写
: 真を自分たちの家から取ってきたと解釈したんでしょうなぁ。そ
: りゃそうか、同じ写真が見ず知らずの者しか居ない(筈の)シル
: ヴァーナにあるとは思えないでしょうし。


◆大空を飛ぶ鳩が目指した先のシルヴァーナでは、アレックスが索
敵をヴァンシップ隊へ命じておりました。そこへ駆け込んだ来たの
は写真片手のクラウス。アレックスはクラウスを連れ艦橋から離れ
ます。目で後を追う副長は不安げな表情。

: 前回もそうでしたが、この軍用伝書鳩はどうやって艦まで辿り付
: いてるんでしょう?やっぱクラウディア反応かな?


◆全機出撃でやおら活気付く格納庫。尤もからかうコスタビへもタ
チアナは無反応。コスタビも怪訝そう。クラウスを捜しヴァンシッ
プへ乗り込まないタチアナを、機上のアリスは「今日だけは組む」
と急かすのでした。そんな二人を見た機下のモランは案ずるばかり。

: スクランブルが命ぜられた際に遅れてきたアリスへ「遅い!」と
: 機上から怒鳴りつけたタチアナが嘘の様な、今の彼女の姿でした。
: 眉毛をへの字にした垂れ目の隊長なんて、隊長じゃないやい。
: ・・・可愛いけど。(爆)

◆「暇だぁ〜」と慌しい格納庫を見ていたのはディーオとルシオラ。
「僕たちも索敵に出かけようか?」なるオ軽いディーオへルシオラ
は「姉上様がお探し」と一言。これでディーオは出撃を中止。そん
な二人を兎も角として、最期に離艦したタチアナ機を含めた全ヴァ
ンシップはシルヴァーナから八方へ散るのでした。

: 「じゃあ、やめた」と呟くディーオ様が何時ものふざけた口調で
: は無かった事がちと気に掛かりました。要するに見つかりたくな
: いのかな?と一旦は思ったものの、どうもそう単純な問題ではな
: さそうにも思えました。アル同様、ギルドから身を隠す物が最も
: 安全である場所が此処シルヴァーナであると解釈しているのかな?

: 今回、ヴァンシップの飛行は此処だけでした。(;_;)

◆さて此方は艦長室。タメグチのクラウスがアレックスを詰問する
と、アレックスは「どんな事実でも受け止められるか?」と確認の
上で、全てを話し始めるのでした。

: はい、今回のクライマックスでした。いや2段構えの第1段か。

1)「お前が父親のヴァンシップだと思っている機体は俺の物だ。」

: やっぱり、ね。
: 以降の顛末を聞いたクラウスが驚いています。矢張り年少の二人
: に当時の「お兄ちゃん」とアレックスを結ぶのは無理ですか。

2)「俺は、負け犬だ。グランドストリームから逃げ帰った。」

: 自覚は有るようですな。と言うか、このマイナス意識がアレック
: スを暗く突き動かしているとの印象を受けました。

3)「一番大切な人ですら、俺はあそこに置き去りにしてきたんだ。」

: 将来を誓った、人だったそうです。写真から見るに随分と親しそ
: うな雰囲気ではありましたが、其処までの人物でしたか。

4)「父さんたちの死ぬ所を見たの?」
 「あぁ。多分死ぬまで記憶から消える事は無いだろう。」

: だからと言って何も謝っちゃいません。母親に顛末を継げた時も
: こう素っ気無い態度だったのかなと疑問に思いますが、あれから
: 随分とすれてしまったのかと考え直しておく事にします。


◆繰り返される忌まわしい回想。今回追加されたのは、薔薇の花束
を抱いて「笑って」空に散るヴァンシップ2機を見守っていた少女。

: 何とこれがマエストロ・デルフィーネ! 当時から「雪の女王」
: だったんですねぇ。

: にしても、これがデル姉様であると如何にしてアレックスは確信
: するに至ったのか?が現段階ではちと判りませんでした。写真が
: ある時代ではあるのですが、ギルドの面子が勢揃いしている皇室
: アルバム(違)なんて出回っている筈も無いでしょうし。少女の顔
: を天分の才である卓越した動体視力と記憶力で覚えこんだアレック
: スが後にアナトレーへ訪れたギルドの全権大使ことエラクレア家の
: 面子の中に見知った顔を見出した、となると当時のアレックスは任
: 務に失敗してなお皇帝の側近として働ける地位にあった事になり、
: 現在の傭兵の親玉である地位にはちとそぐわない気もするのですが。
: 傭兵の親玉が実は国家の支配層の中枢人物。どっかで聞いた聞いた…
: あ、アスラン皇太子ことサキ・ヴァシュタール殿下。


◆尤もシルヴァーナを率いて戦う理由は単なる復讐ではなく、「エ
グザイル」を手に入れて世界を変える事こそが目指す理由。クラウ
スの脳裏にフラッシュバックしたのは発動したアルの姿。

: なるほど、確かにあの時のアルの最期の一言は「エグザイル」でした。


◆「エグザイルとは?」
 「ギルドの権威を裏付けるもの。この世界を覆す、力だ。」
  薄ら寒く笑いながら答えるアレックス。「俺の手で沈める」

: 皇帝の「これを握るものは世界を支配する」と、このアレックス
: の台詞からすると、要するに純粋な兵装力として使用可能な技術
: 乃至は技術の産物であるかと思えましたが、如何に。世界を支配
: しうる力を秘めた、天空に浮かぶ巨大な建造物? どっかで…
: : ばるす?

: このエグザイルが気象制御装置であると解釈している私はアレッ
: クスの台詞を「沈める」と書きましたが、「静める」とも解釈で
: きるかとも思っています。
: : 巫女を捧げて荒魂でも静めるんでしょうか?(違)

: 皇帝は奪取を狙い、アレックスは破壊を狙う。どっちにしても、
: これが治れば復活可能?なデュシスの事なんかどちらも考えちゃ
: いないんですねぇ。(^^;)


◆「だからアンタは空を飛ぶのか?」には無言のアレックス。

: クラウスは自分が問われた事をきっちり覚えておりました。普段
: はボケボケかつ「僕ニンジン」な奴なのに、カマされた事は根強
: く覚えているようです。いじめられっこ?(違)


◆副長の元へ到着した鳩。届いた手紙は衝撃の内容。「そんな…」
眼鏡を外し髪を降ろし、「お久しぶりね、プリンセス・ソフィア」
その姿を見かけたクラウスは見送るばかり。ソフィアは艦長室へ。

: 率直に言いまして、どうもユーリスへそっくりに見えます。此処
: から敷衍して、実は副長ことプリンセス・ソフィアには将来を誓
: っていた若き士官が居たとか。アナトレーとデュシス艦に和平を
: 齎すべく来訪する全権大使として皇位継承権のトップを持つ姫様
: は相応しいかと思うのですが、ちと考え過ぎですかな。


◆漸くアルヘは心を開いたラヴィ。

: 話せるくらいには気持ちの整理が付いた、と解釈できると思うん
: ですが、その結果が以下の台詞であるとはあまりに哀し過ぎる…

1)「私、嫌な娘になってる」

: べったべたの少女マンガでは良くある台詞であり、その鉄板表現
: に従って解釈するなら「すぉんな事はないぞぅ!」でしょうな!

2)「クラウスが違う人になったみたいに見えるの」

: うーむ、本作品の表現主題に「運命の嵐に揉まれている内に心が
: 離れてしまう幼馴染」なる鉄板展開があるとは露とも思っていな
: かった。(違)

3)「どうしても駄目なの。
  クラウスの服を着たタチアナの事が頭から離れないの。」

: クラウス、もっぺん顎ォ出せや!

: 涙ぽろぽろのラヴィ。殆ど別人ですが、「でもそれがイィ!」

: 小さな手を添え、ラヴィを慰めるアル。「これもまたイィ!」


◆髪を降ろしたソフィアから、宰相からの手紙を受け取り熟読する
アレックス。卓上にはクラウスが持ち込んだ例の写真。これを目に
とめるソフィア。眺める顔に表情はありません。

: 先の妄想に基づくのなら、此処で姉と自分が恋する男がにこやか
: に並ぶ写真を見るソフィアの心情は如何ばかりかと思われますが、
: 其処まで複雑な事情を持ち込まずとも充分に難しそうです。


◆手紙をソフィアに返すアレックス。「私の言葉で去就を決める程
に、君は弱い女だったのか?」愕然とするソフィア。「考えるまで
も無い」と返答しアレックスへ顔を寄せるソフィアから流れ落ちる
髪を見ながらアレックスが「その髪、船には相応しくないな」悄然
とし去るソフィアの背へ、全てを聞いたクラウスが艦を去らない事
を告げるアレックスでした。

: ソフィアが想いを寄せている事は承知の上で、それでもエグザイ
: ルの事と忌まわしい記憶で頭が一杯のアレックスは彼女を突き放
: していると思いたい所ですが。

: 「相応しくない」と言ってはいますが、髪を降ろせばユーリスそ
: っくりになるソフィアを静止できない、が本音かもと思えました。


◆相変わらず自分の機体の整備を続けるクラウス。しかしドライバー
を握る手も力なさげ。思い悩むのは此方も同じ。

: 尤もこっちは、まるっきり判っちゃいないと思うのですが。


◆長い髪を揺らせながら展望デッキで風に吹かれ夜空を見上げてい
るソフィア。其処へやってきたクラウス。「良い香りですね」微笑
み交わす二人。宰相からの手紙を握りつぶしながらクラウスと話し
込むソフィア。哨戒中のタチアナとアリス、泣き疲れてベッドにう
つ伏せになり眠るラヴィとそれを見守るアル。彼女らと全く関係無
くクラウスが思う事は、アレックスが自分たちへ「全てを知りなが
ら聞かれるまで何も言わなかった」事。この疑問はそのままアレッ
クスへの不信感へ。何も言わずに戦場で戦う自分たちを見るだけで
ある姿勢は、自分たちが今まさに散らんとするグランドストリーム
の中でそれを微笑み見守っていただけのデルフィーネと変わらない。
しかしなおそれでも艦を去らないクラウスへソフィアは、クラウス
へアレックスがとても尊敬するクラウスの父の姿が窺えると告げ、
クラウスは逆にソフィアの上官理由を尋ねる。視線を中に泳がせ逸
らすソフィア。「自分でも吃驚している」とソフィア。「こんなに
自分が弱いなんて」と自嘲するソフィアをクラウスは懸命に励まし、
そのクラウスの優しさに触れたソフィアは…。宰相からの手紙は風
に消えました。

: はい、今回のクライマックス第2段。ちなみに某巨大掲示板の
: 専用スレは01:55から祭りへ突入いたしました。(笑)
: : どーしてコノ手の表現程度でお祭り状態になるのやら。(^^;)

: 意外とクラウスも深く考えてはいる様ですが、下した結論は結局
: 「語られぬ事の方が多い」大人の事情を見越したものではなく、
: 全てが語られぶつかり合えば互いに理解できると信じている所詮
: ガキの狭い世界に立脚しているものであるような印象を受けまし
: た。この成長が今後のシリーズの主題の一つになるかな?

: ソフィアが斯様に語るという事は、最初はあくまで副官であり密命
: を帯びた姫様であったが、何時の間にか…と言う展開かな?と思い
: ました。うーむ「条件付け」か。(大違)


■総括:公式サイトのストーリー紹介は、下記の通りでした。

「無事救出されたクラウスとタチアナ、しかし、タチアナの雰囲気
 はこれまでとは微妙に変化していた。
 そしてクラウスは、ディーオから見せられた一枚の写真に驚愕する。
 ここにある筈の無いもの、何故その写真があるのか、クラウスは
 問い詰める。 」

: あぁぁあああ、タチアナの様相がきっちり書かれてしまった。(^^;)
: やっぱり、やっぱり、やっぱり「御休憩」だったのかぁぁあああ!

と言う訳で、1作1回お約束であった筈の戦闘シーンまでカットされ
てしまった今回は、徹頭徹尾人間ドラマであったかと思います。御蔭
でアレックスの回想が抱えていた謎の伏線が消化されたのみならず、
ラヴィ・タチアナ・ソフィアの3人の想いがかなり見えてきたかと。

: え、モランとゲイルも?(爆)

また加えて、今回の作画は凄まじいクォリティだったかと思います。
尤も大抵のアニメは良いクォリティの回となると大概はスペクタクル
な話が選ばれる様ですが、その質を今回の様な人間ドラマへ回すとは。
御蔭で「キャラの表情で語るドラマ」が出来上がったかと喜びました。

尤も「お鼻」が別人になっちゃったキャラが多かったけど。(笑)

シリーズも残り半分。引かれた伏線が世界の存亡を巡る技術力を挟
んで機械力で争うスペクタクルへ繋がるものが多いようなので、人
間ドラマの部分はこの中盤で片付けられるかもと私的には見ていま
すが、如何に。その通りなら、人間ドラマ好きな私としては暫く目
が離せなくなりそうです。

: ま、ドンパチも好きなんですけどね。でも取ったりで付けた様な
: 薄っぺらい、唐突に鉄板台詞を叫び嘆きあうだけの猿芝居を人間
: ドラマと称して巨大ロボットをぶつかり合わせるだけの某作品に
: は、どうも本作品のような深みが感じられませんので。そりゃま
: ファーストフードの方が派手な味な分、判り易くはあるけど。


◆次回予告 第16話 「Breakthrough」

はい、アテウマ登場(爆)。モラン絶叫。「僕は死にまつぇ〜ん!」(違)

しかし「生還率3割」の「18回生還」乗数。えーっとえーっと…

: 0.0000000387420489%? 1億分の4? なるほど「移籍特権」
: とは「絶対にありえない」からこそ与えられたものなのね。

で、誘っていたのは結局誰? では。
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