イラク人。さすがだ、立派だ。
イラク行政官「次のステップは新憲法起草」
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030716k0000m030204000c.html
イラク人。さすがだ、立派だ。
イラクではアメリカ人行政官が拒否権を持って最上位に座っているそうだ。
(TBS築地達也氏番組より。)
自国の最高機関である議会の上に支配者が居座る構図である。
日本やドイツではこれが功をそうした。
当時はそれが通用した。
世界は植民地宗主国と被支配国に色分けされていた。
勝者が敗者を支配して当然の時代だった。
戦争に負ければ何をされても文句の言えない時代だったのだ。
事実、負けた相手が歴史的侵略国ソビエトなら日本はソビエトの共和国の一つぐらい
にはされていたことだろう。
国民もひどい目にあっていたかもしれない。
アメリカは言ったことだろう。
『植民地にしないだけでもありがたいと思え。』
『戦争に負けた相手が寛大なアメリカだからありがたいだろう』とね。
そうやってアメリカは当然のごとく思うが侭の懲罰的非武装憲法を押し付けた。
逮捕訴追で脅しながら。
がしかし、現在は植民地支配の時代ではない。
植民地は解放された。
誰にも支配されない自由な権利を主張する時代だ。
当然イラクは主張する。
『誰にも支配されない自由な立場で自由に振舞いたい』と。
いかにアメリカが寛大なアメリカを振舞おうとしても、寛大でさえもない。
議会の上に拒否権を持って君臨すると言う事自体が支配者に写る。
このような仕組みのもとにすんなりとイラク人は従わない。
さすがだ。
立派だ。
《支配者から教えられて誇り高いイラク人が従うか?》
おそらく憲法草案などアメリカはとっくの昔に創っているのだろう。
日本が勝った勝ったと沸きに沸いているとき、アメリカは占領行政の試案を創り始め
ていたと言う話は有名だ。
イラクでも当然憲法試案ぐらいは持っているわけだ。
日本やドイツでやったように、イラクでも押し付けようとしている。
拒否権をうまく使い、逮捕や訴追で脅し上げ?アメリカの思い通りの憲法を押し付
け、アメリカの意のままに動く国にしようとしている。
やろうとしている事はわかる。
まず、軍備の州兵化だ。
日本やドイツに押し付けたように、イラクにもまさか非武装憲法を押し付けるわけに
は行かない。
軍備は認めざるを得ない。
その軍備の州兵化を狙うわけだ。
お前ら国内だけを守れ、国外は駐屯するアメリガ軍が守ると言うはずだ。
次にアメリカ風の自由な宗教活動だ。
それとナショナリズムを否定する教育。
日本やドイツでやったと同じことをやろうとしている。
これらをどうにかして押し付けたい。
アメリカは言うだろう。
『日本やドイツを見ろ。日本やドイツは成功しているじゃないか。』とね。
が?はたしてイラク国民が素直に従う?
支配者から教えられて誇り高いイラク人が従うかどうか。
アメリカの行政官は憲法が発足したら権限を委譲すると言う。
自由の時代に憲法を押し付けようと言う魂胆がおかしい。
統治機構が発足したら早く権限を移せ。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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